日記は囁く/イザベル・アベディ/東京創元社(2013.10.30発行)
☆2006年ドイツ児童文学賞青少年審査委員賞ノミネート作品
有名な女優だが、必要な時にいてくれたことがない母親としては失格な人を親に持つ 写真家を目指す16歳の少女ノラ・ターリスが主人公
降霊術で30年前に殺された少女の霊を呼び出してしまい—
「ドイツで12万部突破、少女の恋と謎解きを描く傑作ミステリ」と紹介されています。
ヤング・アダルト小説(英語圏においては児童文学と文学一般の間にyoung adultというカテゴリーを設けている by Wikipedia)
霊の世界との描写がご都合主義のところが多く、ミステリとしてはいくら若い人でも十分楽しめる作品にはなっていないと思います。
翻訳者は酒寄進一 この方の翻訳作品はいずれもベストテン入りしたそうそうたるもの
フェルディナント・フォン・シーラッハ『犯罪』『罪悪』『コリーニ事件』
ネレ・ノイハウス『白雪姫には死んでもらう』『深い疵』
アンドレアス・グルーバー『夏を殺す少女』
2013年10月30日東京創元社より発行 原題は「Whisper」 by Isabel Abedi
<作者紹介>イザベル・アベディ
1967年ドイツ・ミュンヘン生まれ
13年間コピーライターとして活躍後児童文学作家としてデビュー
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評価: ☆☆, 霊的なものや原住民の知恵を授かるミステリ