ネメシス 復讐の女神(上)(下)/ジョー・ネスボ/集英社文庫(2015.7.25発行)
☆このミステリーがすごい!2016年版(2015年)ベスト20宝島社第18位
オスロ中心部の銀行に、白昼強盗が押し入り、窓口の女性銀行員一人を射殺、金を奪って逃走した。現場に手がかりひとつ残さない鮮やかなプロの手口だった。ハリー・ホーレ警部は新人女性刑事ベアーテ・レンと犯人を追う。ベアーテには生まれてから見てきた顔をすべて記憶できるという特殊能力があった。
事件の捜査中に、かつてのガールフレンドアンナと食事をしたハリーは、翌朝、前夜の記憶がない状態で目覚めた。そして事件の一報を受けてハリーが現場に連れて行かれるとなんとそこは昨晩訪ねたアンナの家で、彼女が手に拳銃を握り死体で見つかった—
伝説の銀行強盗ラスコルやハリーの幼馴染みエイステンを巻き込みながら捜査に邁進するアルコール依存症のハリー。
あのマイクル・コナリーに「私のニューヒーロー」といわしめた活躍をお楽しみください。
それにしても本シリーズの翻訳の順番には言葉がありません。あきれます。次はどの作品が翻訳されるのでしょうか。ミステリよりミステリですね。
2015年7月25日集英社文庫より発行 原題は「NEMESIS」(2002)
<ハリー・ホーレ刑事シリーズ>
第1作『ザ・バット 神話の殺人』2014年
第2作『The Cockroaches』未訳
第3作『コマドリの賭け』(ランダムハウス講談社文庫)2009年
第4作『ネメシス 復讐の女神』2015年 本書
第5作『The Devil’s Star』未訳
第6作『The Redeemer』未訳
第7作『スノーマン』2013年
第8作から第10作までは未訳
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2016年版(2015年), 男性刑事(捜査官)もの, 評価: ☆☆☆☆☆