海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

*

「 ラブ(ロマンス)サスペンス 」 一覧

no image

その腕のなかで/ルーシー・モンロー/二見文庫ザ・ミステリ・コレクション(2006.11.25発行)

ルーシー・モンローのボディーガード三部作の第1弾 ストーカーに付きまとわれる女流作家のリズ・バートンと彼女を守る元レンジャーの傭兵ジュシュア・ワットが主人公のラブロマンス  ミステリよりロマンスに重点があリロマンス小説が好きな人に向いている作品です。ラブシーンが多くて電車の中ではちょっと読みにくかも。 サスペンスの部分にも、もう少し力を入れて欲しかったと思います。 3部作だけに次作への導入がしっか…

深海のアリバイ

深海のアリバイ-マイアミ弁護士ソロモン&ロード/ポール・ルバイン/講談社文庫(2008.6.13発行)

第1作を読んだ方がみんな待ち望んでいた留置所の中で出会った二人スティーブ・ソロモンとヴィクトリア・ロードのシリーズ第2作 なんと1年7ヶ月を経て発行されました。 言い回しや何やらで翻訳がたいへんだったのでしょう ヴィクトリア・ロードの父の共同経営者に会うことになっていた二人 事件に巻き込まれて、事務所の先行きも二人の恋の行方もなにやら雲行きが怪しくなっていきます—- 二人の父親や母親のこともい…

no image

夜の炎/キャサリン・コールター/二見文庫(2008.1.15発行)

舞台は19世紀初頭のナポレオンが退位した頃のイングランド 両親を失ったアリエルは17才で後見人異父兄エヴァンによって老レンデル子爵のもとに嫁がされた—— 大きなトラウマを抱えた女性を描くことが多いコールター 今回の主人公も極めつけ ここまで来るとちょっと抵抗感すら憶えてしまう 何もここまで試練を与えなくてもいいのに 応援するよりいらいらしてしまいました。 原題は「Night Fire」 …

no image

カルダー家の秘密 裏切りの夜を逃れて/ジャネット・デイリー/集英社文庫(2008.4.25発行)

「ロマンス小説の女王」待望の名作シリーズ アメリカで絶大な人気を誇るカルダー家のシリーズの4作目 全米でも有数の大牧場の当主チェイス・カルダーとその息子タイ・カルダーの物語 愛と野望と復讐の物語。 現在まで10作が発表され、今も全米のファンが11作目の出版を首を長くして待ちこがれているそうです。 どこかで読んだ覚えがあるんですが、初めての邦訳なのでしょうか。ご存じの方はお知らせ下さい。 2008…

no image

外科医/テス・ジェリッツェン/文春文庫(2003.8.10発行)

本書のヒロインはなんといっても外科医のキャサリン・コーデル その脇役にボストン市警察殺人課刑事トマス・ムーアと同女性刑事のジェイン・リゾーリ 女性の子宮を抉り取り喉を掻き切る猟奇連続殺人事件が発生。数年前に同様の事件が起きていたが、そのときの犯人は被害者によって射殺されていたのだが—- 女医さんでなければ描けない描写 女性に対するとても残忍な事件なのですが、作者の根底に流れる人間に対する暖かい…

no image

死角/キャサリン コールター/二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション(2006.2.25発行)

夫婦FBI捜査官が活躍するシリーズ第4弾 いずれも全米ベストセラーに 女性数学教師だけを狙った連続殺人事件 元FBI捜査官の子供を執拗に狙った誘拐事件 今回も二つの事件が平行して進行します。 子供に対する親の素直な愛情が痛いほど伝わってきます。この愛情をもてない親がいるなんてなんて不幸なんでしょうか。 2006年2月25日二見書房より発行  …

no image

あなたにさらわれて/エイミー・J・フェッツァー/ランダムハウス講談社文庫(2008.1.7発行)

国家最高機密の研究所の主任を務めるシドニー・へイル 国立公園内の地下6百フィート(約200メートル)にある極秘の研究所から地上に出て息抜きをして戻ってみると— 「スリリングでホットなロマンティック・サスペンス」と紹介されています。ヒロインを心配し応援するヒーローの気持ちになって物語を読んでいける作品です。面白かった!!! 作家はアメリカ・ニューイングランド州生まれ。19歳で結婚し、父、夫、息子…

no image

熱帯夜の狩人/リサ・ガードナー/ヴィレッジブックス(ソニーマガジンズ)(2006.3.20発行)

FBIアカデミーの研修生キンバリー・クインシーとジョージア捜査局特別捜査官マック・マコーマックが主人公 日本での5冊目の作品 何よりも被害者の救援を最優先にして取り組む二人を応援しながら、一気に読んででしまいました。 リサ・ガードナーこの人から目を離せません。 2006年3月20日ヴィレッジブックス(ソニーマガジンズ) より発行 …

no image

沈黙の虫たち ミネアポリス警察署殺人課シリーズ/P.J.トレイシー/集英社文庫(2007.11.25発行)

『天使が震える夜明け』に続くミネアポリス警察署殺人課シリーズの2作目 第1作を読まずに読みましたが、のめり込んでいきました。こんなおもしろさはひさしぶりです。大好きなシリーズになりそうです。第3作が待ちどうしい!!!お薦めできる作品です。 作者はなんと母と娘のチームです。 第1作と出版社と翻訳者まで変えたため、続けて読んだ方はだいぶとまどわれたようです。 2007年11月25日集英社文庫より発行 …

no image

ザ・キル/アリスン・ブレナン/集英社文庫(2007.11.25発行)

元FBIアカデミーの同期でルームメイトだった3人のその後を綴った3部作の3作目 5歳のとき目の前で姉を誘拐されたオリヴィア 34年後姉殺しの犯人として服役していた男が、DNA鑑定の結果無罪となり釈放された— ミステリ部分は評価できますが、ロマンス部分は3部作とも同じパターンでちょっと飽きが来ました。水戸黄門ものを見ているみたい。 作家のアリスン・ブレナンは、このシリーズ後2007年から再び3部…

no image

あなただけに真実を/リサ・ガードナー/ヴィレッジブックス(ソニーマガジンズ)(2007.4.20発行)

読み始めたら止めることのできないおもしろさ。ミステリベストテンに自分なら入れるかも。 訳者あとがきにも、本書に対する賛辞の一つとして「最高のサスペンス。先が早く読みたくてたまらなくなる」(ピープル)と紹介があります。 主人公はマサチューセッツ州警察特殊戦略部隊のスナイパー ボビー・ダッシュ 男が妻と幼い息子に銃を突きつけて立てこもっている現場に急行したボビーは、自らの判断で男を射殺する。その後にボ…

no image

復讐病棟/マイケル・パーマー/ヴィレッジブックス(ソニーマガジンズ)(2006.10.20発行)

ERの医者をしながら小説を書き始めた医学博士の描く緊迫のメディカル・サスペンス マイケル・パーマーの第10作  原題は「FATAL」(直訳は致命的な・運命の) 医療現場の正確で詳細な描写のほか、ラブストリーもあるミステリです。 炭鉱を経営する企業倫理の問題・ワクチンの持つ副作用という永遠の課題を絡めて話が展開されます。 2006年10月20日ヴィレッジブックス(ソニーマガジンズ)より発行 …

no image

心うち砕かれて/ジュリー・ガーウッド/ヴィレッジブックス(ソニーマガジンズ)(2002.1.15発行)

懺悔室の中でトム神父を凍りつかせた神父の妹ローランに対する殺人予告 いったい誰が何のために ジュリー・ガーウッドのロマンチック・サスペンスのデビュー作 2002年1月15日ヴィレッジブックス(ソニーマガジンズ)より発行 …

no image

標的のミシェル/ジュリー・ガーウッド/ヴィレッジブックス(ソニーマガジンズ)

読み始めたら止められない面白さ。明け方まで読んで寝不足になってしまいました。 出てくる登場人物をみんな応援したくなってしまうからですね。 舞台はアメリカ南部ジャズで有名なニューオリンズ ヒロインは腕の立つ外科医のミシェル・レナード ヒーローは司法省お抱えのエリート検事テオ・ブキャナン 作家は「小さいころから想像力をふくらませてお話を作るのが大好きだった」そうです。 2003年6月20日ヴィレッジブ…

no image

魔性の女がほほえむとき/ジュリー・ガーウッド/ヴィレッジブックス(ソニーマガジンズ)

ヒロインはFBIにアナリストとして(タイピストと本文中にあり(?))勤めるエイヴリー・ディレイニー ヒーローは元海兵隊のジョン・ポール・レナード 叔母の誘いで超高級スパリゾートにいくことになったエイヴリーを待ち受けていたのは うまい作品というしかない。あっという間に引き込まれます。 2004年12月20日ヴィレッジブックス(ソニーマガジンズ)より発行 …