海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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夏の沈黙/ルネ・ナイト/東京創元社(2015.5.29発行)

      2015/12/05


☆ミステリが読みたい! (早川書房)2016年版第4位
☆週刊文春ミステリーベスト10 2015年 海外 第14位

主人公はテレビドキュメンタリー制作者のキャサリン・レーヴンズクロフト。

49歳の彼女は、手がけたドキュメンタリー番組が賞を獲得、夫は優しく、出来がいいとはいえない息子も就職し独立している。引っ越し先でふと手にした見覚えのない本を読み、そこに登場しているのが彼女自身であることに気がつく—

「刊行前に世界25か国で出版決定。今年最大の新人による、一気読み必至の驚異のデビュー作」と紹介されています。

書評は賛否分かれていますが、読みやすく、先を読まずにはいられなくなる展開になっておりミステリとして充分楽しめました。

ただただ主人公の生き方に脱帽です。

2015年5月29日より東京創元社より発行
<作家紹介>
イギリスBBCの美術ドキュメンタリー番組の元ディレクター。
本書が小説家デビュー作。
本書の出版権を巡ってオークションが行われ、本国での発売前にもかかわらず25ヵ国での翻訳が決まっていたという。

 - 2015年, 2016年版(早川書房), ジャーナリスト(新聞記者・雑誌編集者)もの, 評価: ☆☆☆☆☆