海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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「 ジャーナリスト(新聞記者・雑誌編集者)もの 」 一覧

スケアクロウ

スケアクロウ(上)(下)/マイクル・コナリー/講談社文庫(2013.2.15発行)

マイクル・コナリーの20冊目の長篇 主役はロサンジェルス・タイムズ紙記者ジャック …

天使のゲーム

天使のゲーム(上)(下)/カルロス・ルイス・サフォン/集英社文庫(2012.7.25発行)

☆2012年文庫翻訳ミステリーベスト10(講談社文庫)第2位 前作の世界的ベスト …

女子高生記者ヒルディのスクープ

女子高生記者ヒルディのスクープ/ジョアン・バウアー/新潮文庫(2012.8.1発行)

本書の最初に「情報過多の時代にあって、新聞は信頼されるメディアでなければならない …

アイ・コレクター

アイ・コレクター/セバスチャン・フィツェック/ハヤカワポケットミステリ(2012.4.10発行)

☆2012年週刊文春ミステリーベスト10 (海外)第19位  今回も衝撃の始まり …

記者魂  ブルース・ダシルヴァ

記者魂/ブルース・ダシルヴァ/ハヤカワポケットミステリ(2011.7.10発行)

☆2011年米国探偵作家クラブ賞(MWA)最優秀新人賞受賞作品 このときのノミネ …

火焔の鎖

火焔の鎖/ジム・ケリー/創元推理文庫(2012.1.27発行)

デビュー作「水時計」で2009年の日本の各種ベストテン企画でランクインしたジム・ …

探偵術マニュアル

探偵術マニュアル/ジェデダイア・ベリー/創元推理文庫(2011.8.31発行)

☆2009年ハメット賞受賞作品 ファンタジーの新人賞クロフォード賞受賞(作家が対 …

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湖は餓えて煙る/ブライアン・グルーリー/ハヤカワミステリ(2010.9.10発行)

☆2010年MWA賞(MWA AWARDS) 最優秀処女長篇賞(BEST FIR …

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氷姫 エリカ&パトリックの事件簿/カミラ・レックバリ/集英社文庫(2009.8.25発行)

読み終わった後で思わずにやりとしてしまうミステリ。 主人公は、伝記作家のエリカ・ファルクと幼なじみのターヌムスヘーデ警察署刑事のパトリック・ヘードストルム 舞台となるのはスウェーデンのかつては漁業によって生計を立てていた風光明媚な街フィエルパッカ 北欧ミステリの新星が描くシリーズ400万部の話題作 既に第4作まで刊行 物語は「その家は人の気配もなく、寂しかった。—-浴槽の中には薄い氷の膜ができ…

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水時計/ジム・ケリー/創元推理文庫(2009.9.11発行)

新聞記者だった作家が筆をとった週間新聞『クロウ』の記者フィリップ・ドライデン・シリーズの第1作 舞台はイングランド東部の小さな都市イーリー。洪水が脅威を増すなか、主人公はバートン・フェン農場で殺人者が来るのを待っていた—- ここから物語は一週間前にさかのぼって展開していく。 ドライデンを支えるタクシー運転手ハンフリーとのコンビ・昏睡状態の妻ローズの病状・刑事との関係等これからどうなっていくのか…

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連続殺人「赤い死神」/マリオ・スペッツィ/扶桑社ミステリー(2007.2.28発行)

2作連続で親と子との愛憎を綴ったミステリ 子供を大人の争いのはけ口にしたら— 主人公は、イタリア・フィレンツェの辣腕新聞記者ながら重いアルコール依存症のマルコ・ランディ 物語は同じ手口と思われる二人目の40歳前後の女性の殺害現場から始まる。 名詞止が多く、ちょっと読みにくいところを我慢すれば、引き込まれていきます。 本文から「子供は一人前の人間ではない。大人の所有物で、大人は、子供を思うように…

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匿名投稿/ デブラ・ギンズバーグ/扶桑社ミステリー(2009.5.28発行)

店長を勤めていた書店ブルームーン・ブックスが店を閉めることになり、恋人マルコムの提案で飛ぶ鳥を落とす勢いの出版エージェント※に就職した、読書が何より好きなエンジェル・ロビンソンを待ち受けていたものは—– ※出版エージェント=新人作家を発掘し原稿の修正から売り込みまでを仕切る仕事 日本ではほとんど存在しないそうです 出版界で奮闘する女性を描いたミステリ 2009年5月28日扶桑社ミステリーより…

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ビューティ・キラー2 犠牲/チェルシー・ケイン/ヴィレッジブックス(2009.6.20発行)

ビューティ・キラー シリーズ第2作 夏のフォレスト・パークで野生動物たちが顔を食い荒らした女性の遺体が発見された。この捜査に取り組むポートランド市警刑事のアーチー・シェリダンだったが—— あの衝撃の書き出しで始まる第1作から1年  新たな物語もビューティ・キラー(連続殺人犯)のグレッチェン・ローウェルなしには始まりません。 人の心の不思議さを問うミステリ 必ず第1作からお読み下さい。 20…

ミレニアム3

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上)(下)/スティーグ・ラーソン/早川書房(2009.7.15発行)

読み終わってしまったのが本当に残念で、また本の最初の1ページを開こうとしてしまうミステリ まさに驚愕のミステリ 全世界で800万部を突破した『ミレニアム』三部作の第3作 このシリーズの面白さを読んでいない人にどう伝えたらよいのでしょうか。 ずっとはらはらし通しだった!!! 早く早く気づいて!危険が迫っている!! 食事を摂るのも忘れて一気に読んだ人がいる。 先の展開が全く読めない!! 全く何というミ…

ミレニアム2 火と戯れる女

ミレニアム2 火と戯れる女(上)(下)/スティーグ・ラーソン/早川書房(2009.4.15発行)

前作から5ヶ月で本書が出ました。早川書房さんそして翻訳者の方、ありがとうございます。第3作もなるべく早く世に出してください(2009.7.10刊行予定 早川書房ホームページより)。 読み終えてしまうのがもったいなくて、なかなか本を開けることができない。そんなミステリのひとつです。 このミステリは本当に丁寧に書かれており、一つ一つの謎をきちんと解き明かしてくれます。是非第1部からお読み下さい。 あま…