海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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いとけなく愛らしき者たちよ/ジリアン・ホフマン/ヴィレッジブックス(2010.11.20発行)

   

10代と10代未満の二人の娘を持つ元検察官が、インターネットの恐るべき危険に書かなければという動機に基づいて書かれた本書
主人公は児童被害犯罪班で働く主任特別捜査官のボビー・ディーズ
読み終わったときに涙が自然にこぼれました。
作者の用意したミステリのトリックテクニックは見破れたけれど、アメリカで行方不明になったとの届け出がある未成年者たちが年間80万人にもなる現実の厳しさ。
日本ではこんな問題は起きないといっていられるのでしょうか。
2010年10月20日ヴィレッジブックスより発行 原題は「Pretty Little Things」

 - 男性刑事(捜査官)もの, 評価: ☆☆☆☆