死者の声なき声(上)(下)/フォルカー・クッチャー/創元推理文庫(2013.8.23発行)
故郷ケルンの殺人捜査課からベルリン警視庁に移動してきたゲレオン・ラート警部が主人公のシリーズ第2作(第1作は『濡れた魚』)
舞台は1930年のベルリン。
無声映画からトーキー映画への過渡期にさしかかる映画界を舞台にした殺人事件に挑むラート警部。
上司のブルドックことベーム上級警部との確執、ラートと父との関係、彼を支える刑事秘書官のグレーフや秘書のエリカ・ケルンの友人パウル
脇役たちが生き生きと描かれ、事件の解決のことより、脇役たちの人物のことをもっと知りたくて、一気に読み切ってしまいました。
早く次の作品の翻訳をお願いいたします(すでに第4作まで発表されています)。
是非第1作から一気にお読みください。お勧めの警察ものシリーズです。
2013年8月23日創元推理文庫より発行 原題は「Der stumme Ted」
<ベルリン警視庁殺人課ゲレオン・ラート警部のシリーズ>
第1作『濡れた魚』
第2作『死者の声なき声』本書
第3作『ゴールドスティン』
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ベルリン警視庁殺人課ゲレオン・ラート警部シリーズ・1930年, 男性刑事(捜査官)もの, 評価: ☆☆☆☆☆