セプテンバー・ラプソディ/サラ・パレツキ-/ハヤカワ文庫(2015.1.15発行)
☆2011年MWAのグランド・マスター賞(巨匠賞)に輝くサラ・パレツキーが送る女性私立探偵ヴィクのシリーズ第16作
診療所の留守電に「殺される」という女性からの伝言。不吉な言葉を残し行方をくらました女性を捜して―友人の医師ロティから頼みを受けた私立探偵ヴィクは、消えた女性ジュディの複雑な家庭事情を知る。彼女は家出後ろくでもない男と出逢い、薬に溺れた。最先端企業で働くジュディの息子のマーティンもまた行方不明になった—
恋人の音楽家のジェイク・隣人のコントレーラス・医師のロティたちがヴィクを支えてくれますが、暴走気味の彼女の行動になんて愚かなのだろうとイライラしました。
原子爆弾を作ってしまった人間の科学。それを研究した科学者たちの心の葛藤や生き方をからめて物語は進みます。
この重い物語の終盤に乱闘シーンを用意して、何故こんなに読者をイライラさせる必要があるのでしょうか。余りにもばかげた終盤の設定に今回は本当にあきれかえりました。
2015年1月15日ハヤカワ文庫より発行 原題は「CRITICAL MASS」
<女性探偵V・I・ウォーショースキー・シリーズ>
☆2002年このシリーズは英国推理作家協会賞ダイアモンド・ダガー/巨匠賞(THE DIAMOND DAGGER)賞受賞
第1作 『サマータイム・ブルース』
第2作 『レイクサイド・ストーリー』
第3作 『センチメンタル・シカゴ』
第4作 『レディ・ハートブレイク』
第5作 『ダウンタウン・シスター』
☆1997年英国推理作家協会賞シルバー・ダガー賞受賞作品
第6作 『バーニング・シーズン』
第7作 『ガーディアン・エンジェル』
第8作 『バースデイ・ブルー』
第9作 『ハード・タイム』
第10作 『ビター・メモリー』
第11作 『ブラック・リスト』
☆2004年英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー賞受賞作品
第12作 『ウィンディ・ストリート』
第13作 『ミッドナイト・ララバイ』
第14作 『ウインター・ビート』
第15作 『ナイト・ストーム』
第16作 『セプテンバー・ラプソディ』本書
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女性探偵V・I・ウォーショースキー シリーズ, 女性私立探偵もの, 評価: ☆☆☆☆