海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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ゲルマニア/ハラルト・ギルバース/集英社文庫(2015.6.30発行)

   


☆2014年フリードリヒ・グラウザー賞(ドイツ推理作家協会賞)新人賞受賞作品
☆2015年文庫翻訳ミステリーベスト10(講談社文庫)第4位
☆2015年週刊文春ミステリーベスト10 (海外)第9位
☆ミステリが読みたい! (早川書房)2016年版第13位

1944年5月ユダヤ人アパートに住むオーペンハイマーは親衛隊情報部にたたき起こされ連行され、女性の猟奇殺人事件の捜査を命じられる。ベルリンが連日連合軍の爆撃にさらされるさなか、元殺人捜査官はこうしてナチス親衛隊大尉ファーグラーとともに捜査に取り組むことになった—

この設定だけで既に十分心が躍ります。

このところ好評なドイツミステリのすばらしさをあなたも是非体験してみてください。おすすめのミステリです。

既に続編「オーディンの末裔」が告知されているそうです。一日も早い出版が待たれます。

2015年6月30日集英社文庫より発行 原題は「GERMANIA」(2014)

<作家紹介 ハラルト・ギルバース>
1969年生まれ。
ドイツのアウグスブルクとミュンヘンの大学で英文学と歴史学を学ぶ。その後テレビ局で文芸部編集部員として勤務。現在はフリーの舞台監督として活動。
本書がデビュー作品

 - 2015年, 2015年文庫, 2016年版(早川書房), 男性刑事(捜査官)もの, 軍人もの