ミステリの女王と呼ばれるミネット・ウォルターズの第6長編・1998年の作品
「女は波間にただよっていた。うねりに乗って沈むたびに、塩辛い水が喉から胃へと流れ込んで、苦しさにつかのま覚醒する。そのたびに、いったい何が起こったのかと戸惑うのだが、脳裏によみがえるのは、荒々しくレイプされたことではなく、手指の骨を折られたことだった。」という書き出しで物語は始まります。
先を読まずにはいられない構成。この人の作品には惹かれます。
人の恐ろしさとすばらしさを作者が心にくいほどに描写し、われわれに「人間はどう生きるのか」と問題提起しています。
本の裏書きの紹介文と帯紙を批判して「『破壊者』は決して扇情的なものでもサディスティックなものでもない。出版社はこういう売り込み方をしてはいけない。」と書かれている方がいましたが、全く同感です。
裏書きの書き方に出版社は責任を持ってもらいたいと思います。 これを読んで本を購入するかどうか決めるのですから。
事実に反する記載は過大広告、極端に言うと詐欺の誘引になりかねません。
2011年12月22日創元推理文庫より発行 原題は「THE BREAKER」
本文からの抜粋:母から娘への助言
「女性に主導権を握らせようとする男性は、何を措いても手に入れる価値があるってこと」
<ミネット・ウォルターズ作品紹介>
1992年『氷の家』☆CWA最優秀新人賞受賞作品
1993年『女彫刻家』☆MWA最優秀長篇賞受賞作品
1994年『鉄の枷』☆CWA最優秀長篇賞受賞作品
1995年『昏い部屋』
1997年『囁く谺』
1998年『破壊者』本書
2000年『蛇の形』
2001年『ACID ROW』
2002年『病める狐』☆CWA最優秀長篇賞受賞作
2003年『DISORDERED MINDS』
2005年『THE DEVIL’S FEATHER』
2007年『THE CHAMELEON’S SHADOW』
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