海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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「 2005年 」 一覧

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ファージング I 英雄たちの朝/ジョー・ウォルトン/創元推理文庫(2010.6.11発行)

☆2010年週刊文春ミステリベスト10(海外)第2位(3部作としての評価) ☆2010年文庫翻訳ミステリーベスト10(講談社文庫)第4位 ☆このミステリーがすごい!2011年版(2010年)ベスト20宝島社第10位 ☆ミステリが読みたい!2011年版(早川書房)第5位(3部作としての評価) ☆闘うベストテン2010(AXNミステリチャンネル)国内外ミステリ第2位 これだけの評価を受けたミステリだけ…

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2005年週刊文春ミステリベスト10(海外)

  2008/03/25    2005年, ランキング・ベスト

2005年週刊文春ミステリベスト10(海外) ※なお、各書の書評は読んだ順に続きます。 第1位 暗く聖なる夜 /マイクル・コナリー/ 講談社文庫 第2位 クライム・マシン/ ジャック・リッチー/ 晶文社 第3位 輝く断片/シオドア・スタージョン/ 河出書房新社 第4位 サルバドールの復活/ ジェレミ?・ドロンフィ?ルド/ 創元推理文庫 第5位 獣たちの庭園 /ジェフリー…

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ジーヴズの事件簿/P.G.ウッドハウス/文藝春秋(2005.5.30発行)

2005年週刊文春ミステリベスト10(海外)第8位 思わずほほえんだり、大声でげらげら笑ってしまう面白さ これってでもミステリなのかな 楽しいものを読みたい方にお薦めします。 P.G.ウッドハウス(1881?1975) 全世界で百年以上も読まれ続けるイギリスの巨匠 60年以上にわたってジーヴズ(従僕)とウースター(若主人)を主人公とした作品を書き続けた。 本書はより抜きの12編に加え特別収録作品1…

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クライム・マシン/ジャック リッチー/晶文社ミステリ(2005.9.30発行)

2005年週刊文春ミステリベスト10(海外)第2位 解説の中に「リッチーは可能なかぎりシンプルに書くことにこだわった作家だった。無駄な言葉や描写を徹底的にそぎ落とすこと」と彼の作風が紹介されています。 ジャック・リッチー(1922-1983) はアメリカの作家 で、短篇ミステリーのスペシャリスト 全て殺人が絡む傑作17篇を収録したオリジナル傑作集 気軽に読める作品と真剣に読まないとわかりにくい作品…

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カリフォルニア・ガール/T・ジェファーソン・パーカー/ハヤカワ・ノヴェルズ(2005.10.15発行)

2005年週刊文春ミステリベスト10(海外)第11位 『サイレント・ジョー』に続き二度目のアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞を受賞 ミステリーであるとともに家族の成長の小説でもあります。 このミステリーがすごい!2006年度版(2005年)宝島社でも第7位 2005年10月15日早川書房より発行 …

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輝く断片/シオドア・スタージョン/奇想コレクションシリーズ 河出書房新社

闘うベストテン2005(ミステリチャンネル)海外ミステリ第2位 シオドア・スタージョンのSF色の弱い作品を中心に組まれた短編集 シオドア・スタージョンは1918年ニューヨーク生まれ SF・幻想作家 アメリカ文学史上最高の短編作家とも言われている。 短編集は敬遠される方も一度手にしてみてください。高い評価がうなずけると思います。 2005年週刊文春ミステリベストテンでも第3位 このミステリーがすごい…

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サルバドールの復活〈上〉〈下〉/ジェレミー・ドロンフィールド /創元推理文庫(2005.10.14発行)

闘うベストテン2005(ミステリチャンネル)海外ミステリ第1位 どうしてこんなにわかりにくく書くのでしょうか。私には理解できません。メモをとって読まないことには、わからなくなってしまいます。 ミステリーとして十分楽しめる作品なのに、ここまでわかりにくいと放り出したくなります。場面の切り替えごとに小見出しをつけて、時代と場所が書いてあればどんなにか良かったでしょうか。 ミステリーの愛読者たちがすべて…

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最後の一壜/スタンリイ エリン/ハヤカワ・ポケット・ミステリ

2005年週刊文春ミステリベストテン第9位 スタンリィ・エリン(1916年ニューヨーク生まれ1986年没)の短編集 ミステリーの短編集を通勤電車の中で読んで見たい方には、うってつけの名作集です。 時代を感じさせません。 あなたはどの短編がおきに召すでしょうか。私は表題の作品が最も気に入りました。 このミステリーがすごい!2006年度版(2005年)宝島社でも第10位 収録作品 「エゼキエレ・コーエ…

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デセプション・ポイント 上 下/ダン・ブラウン/角川書店

  2005/11/11    2005年, 評価: ☆☆☆☆

2005年週刊文春ミステリベスト10(海外)第7位 『天使と悪魔』と『ダヴィンチコード』との間に書かれたノン・シリーズの作品 題名の「デセッション・ポイント」は訳者あとがきの中で「あえて訳せば“欺瞞の極点”」とのことです。 『ダヴィンチコード』もそうだったようにわかりやすくて、面白いミステリーです。公立図書館のリクエスト待ちが出てしまっている本です。あっという間に読み切ってしまいます。 2005年…

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蜘蛛の巣のなかへ/トマス・H・クック/文春文庫(2005.9.10発行)

  2005/10/06    2005年, 評価: ☆☆☆☆

☆2005年週刊文春ミステリベスト10(海外)第10位 夏を越せない父を看取るため、20数年ぶりにふるさとに帰ってきた主人公のロイ。 父と息子の物語 事件の真相を知りたくて、これほど先を読みたくなる物語もありません。 作家の実力を痛感します。 2005年9月10日文春文庫より発行 筆者紹介:トマス・H・クックは、 「緋色の記憶」で1997年度エドガー賞受賞の実力派。 アラバマ生まれ。ニューヨーク在…

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暗く聖なる夜 (上) (下)/マイクル・コナリー/講談社文庫(2005.9.15発行)

2005週刊文春ミステリベスト10(海外)第1位に輝く!!!! 本書はハリー ボッシュシリーズ第9作(2003年) マイクル・コナリーは、1956年アメリカ・フィラデルフィア生まれ。ジャーナリストとして働く。彼が手がけた記事が、ピュリッツァー賞の最終選考まで残り、ロサンゼルス・タイムズ紙に引き抜かれる。 「当代最高のハードボイルド」といわれるハリー・ボッシュ・シリーズは二転三転する巧緻なプロットで…

獣たちの庭園

獣たちの庭園/ジェフリー・ディーヴァー/文春文庫

2005年週刊文春ミステリベスト10(海外)第5位 文庫本の裏表紙に『「どんでん返し職人」ディーヴァーが初めて挑んだ歴史サスペンス』と紹介されています。 ドイツのナチス台頭時代 ナチス高官の暗殺を命じられたニューヨークの殺し屋 ベルリンオリンピックの選手団とともにドイツに入国します。 ドイツのナチスが台頭してきた時代に人々はどう生きたのか。どうナチスと闘ったのか。 日本にもあったこのような時代の中…

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百番目の男/ジャック・カーリイ/文春文庫(2005.4.10発行)

本書の映画化権は既に売れているとのこと。 面白い!!!!どこかのミステリー評価でランクインするかも。 警察内部でことごとくカーソンと対立するのは、「現場の警官のようにふるまう運営畑17年の人間」の出世だけを考えている警部。 ここまでいくと、笑って読める。こんなやつが現実社会によくいるから書くのだろうけど、出来れば登場させなくてよいのに。 主人公・刑事カーソン・ライダーのシリーズ第2弾は近々アメリカ…