海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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密造人の娘〔新版〕/マーガレット・マロン/ハヤカワ文庫(2015.8.25発行)

   


☆1993年アメリカ探偵作家クラブ(MWA) エドガー賞 長編賞受賞作品
☆1993年アンソニー賞(The Anthony Awards) 長編賞受賞作品
☆1992年アガサ賞(Agatha Award) 最優秀長篇賞 (Best Novel) 受賞作品
☆1993年マカヴィティ賞(Macavity Awards) 長編賞受賞作品

本書は1995年に邦訳された作品の新訳。 

デボラ・ノットは34歳。ノースカロライナ州の独身の女性弁護士。偏屈な判事がたびたび人種差別と偏見に基づく判決をくだすことに怒り、地方裁判所判事に立候補する。忙しい選挙戦のさなか、ベビーシッターをしていたゲイルから18年前の母親の殺人事件の真相を突き止めてほしいと依頼される。

時代を全く感じさせない優れたミステリ。どんな展開が待っているのか、次作もぜひとも読みたくなります。

この新訳をきっかけにこのシリーズ(1990年代には第4作まで翻訳されそれ以降は翻訳されていません)がどんどん翻訳されるようになるのでしょうか。

2015年8月25日ハヤカワ文庫より発行 原題は「Bootlegger’s Daughter」(1992)
<デボラ・ノット・シリーズ>20作目が2015年に刊行されている。
本書「密造人の娘Bootlegger’s Daughter(1992)
Southern Discomfort(1993) 「甘美な毒」1994年アンソニー賞(The Anthony Awards) 長編賞ノミネート作品
Shooting At Loons(1994) 「砂洲の死体
Up Jumps The Devil(1996) 「悪魔の待ち伏せ
Killer Market(1997)
Home Fires(1998)
Storm Track(2000)
Uncommon Clay(2001)
Slow Dollar(2002)
High Country Fall(2004)
Rituals Of The Season(2005)
Winter’s Child(2006)
Hard Row(2007)
Death’s Half Acre(2008)
Sand Sharks(2009)
Christmas Mourning(2010)
Three-Day Town(2011)
The Buzzard Table(2012)
Designated Daughters(2014)
Long Upon the Land(2015)

 - 女性弁護士もの, 評価: ☆☆☆☆