海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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「 女性弁護士もの 」 一覧

密造人の娘〔新版〕

密造人の娘〔新版〕/マーガレット・マロン/ハヤカワ文庫(2015.8.25発行)

☆1993年アメリカ探偵作家クラブ(MWA) エドガー賞 長編賞受賞作品 ☆19 …

その罪のゆくえ

その罪のゆくえ/リサ・バランタイン/ハヤカワ文庫(2015.7.15発行)

☆2015年文庫翻訳ミステリーベスト10(講談社文庫)第14位 ☆2014年エド …

誰よりも狙われた男 ジョン・ル・カレ

誰よりも狙われた男/ジョン・ル・カレ/早川書房(2013.12.15発行)

☆ミステリが読みたい!2015年版(早川書房)第11位 ☆2014年週刊文春ミス …

夏を殺す少女

夏を殺す少女/アンドレアス・グルーバー/創元推理文庫(2013.2.22発行)

☆2013年文庫翻訳ミステリーベスト10(講談社文庫)第11位 ☆2013年週刊 …

別れない女 フランセス・ファイフィールド

別れない女/フランセス・ファイフィールド/ハヤカワポケットミステリ(1992.10.20発行)

☆1990年英国推理作家協会賞(CWA)法廷ミステリ賞(ランボール賞)受賞作品 …

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魔女遊戯/イルサ・シグルザルドッティル/集英社文庫(2011.2.25発行)

36歳、離婚して二人の子供を持つ女性弁護士トーラ・グドムンズドッティルを主人公と …

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暗闇の岬/メグ・ガーディナー/集英社文庫(2010.8.25発行)

主人公は女性弁護士でSF作家のエヴァン・ディレニーとボーイフレンドで車椅子の弁護士ジェシー・ブラックバーンのシリーズ第3作 今回は向こう見ずなアクションよりも、愛する二人の心の葛藤を描くことに重点があります。 心に沁みる内容になっているのですが、痛快といえないのは、不快な人物を登場させすぎたから。もう少し不快な人物の数を絞ったらよかったのに。 不快な人物が多くてイライラして、エヴァン・ディレニーの…

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裏切りの峡谷/メグ・ガーディナー/集英社文庫(2010.5.25発行)

主人公は軍人一家に育った女性弁護士でSF作家のエヴァン・ディレニーとボーイフレンドで車椅子の弁護士ジェシー・ブラックバーンのシリーズ第2作 第1作から約6ヶ月で第2作と対面できましたが、出版社も翻訳者も変わりました。 内容はとびっきりの冒険アクションサスペンス そんなのありかなという事件が連続する。休む暇はありません。 訳者はあとがきで主人公のエヴァン・ディレニーを 「知識人にあるまじき悪態をつき…

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チャイナ・レイク/メグ・ガーディナー/ハヤカワ文庫(2009.11.15発行)

☆2009年MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞(エドガー賞)最優秀ペーパーバック賞(BEST PAPERBACK ORIGINAL)受賞作品 作品の発表は2002年 アメリカに紹介された(巨匠スティーヴン・キングが推奨)のが遅く受賞がこの年 主人公は軍人一家に育った女性弁護士でSF作家のエヴァン・ディレニー 脇役にエヴァンのボーイフレンドで車椅子の弁護士ジェシー・ブラックバーン 法廷ミステリではな…

黒い氷

黒い氷/オーサ・ラーソン/ハヤカワミステリ文庫(2009.5.15発行)

女性弁護士レベッカ・マイティソンのシリーズ第3作 アンナ=マリア・メラ警部と同僚のスヴェン=エリック・ストールナッケは、凍結した湖で女性の死体が発見された事件の担当になる— レベッカは、長い闘病生活の後、精神隔離クリニックを退院して故郷のキールナに戻る。地元の特別検事の職に6ヶ月の仮契約で雇われることになり、事件にかかわっていく。 登場人物たちがそれぞれ非常に個性的でユニークで本当に面白い。 …

オーロラの向こう側

オーロラの向こう側/オーサ・ラーソン/ハヤカワミステリ文庫(2008.8.25発行)

2003年スウェーデン推理小説アカデミー新人賞受賞作品 2007年英国推理作家協会(Crime Writers’ Association = CWA)最優秀翻訳長篇賞ノミネート作品 税法が専門で資格を取ったばかりの女性弁護士レベッカ・マイティソンのシリーズ第1作 「ヴィクトール・ストランドゴードが死ぬのは実は初めではない」という書き出しで物語は始まる。 ストックホルムの法律事務所で働いていた彼女は…

赤い夏の日 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

赤い夏の日/オーサ・ラーソン/ハヤカワミステリ文庫(2008.10.25発行)

犯人を捜すよりも登場人物一人一人がどうなるのか気になってしまう不思議なミステリ 女性弁護士レベッカ・マイティソンのシリーズ第2作 既に日本で第3作まで出版されています。 登場人物の生き方を応援したくなって夢中になるミステリ  2004年スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長篇賞受賞作品 あのスティーグ・ラーソンの「ミレニアム2 火と戯れる女」が2006年の同賞受賞作品です 1995年にはヘニング・…

ドッグタウン(女性弁護士ホイットニー・シリーズ)

ドッグタウン(女性弁護士ホイットニー・シリーズ)/メルセデス・ランバート/ハヤカワミステリ文庫(2008.10.25発行)

物語は家賃を2ヶ月も滞納している26歳・貧窮の開業女性弁護士ホイットニー・ブルネットの事務所に一人の女性依頼人がやってきたところから始まる。 その女性モニカ・フルブライトの依頼は、帰郷したまま行方がわからなくなったメイドを探し出して欲しいというものだった— ミステリよりも一人の女性の心の葛藤を中心にした小説 主人公の引き受けた仕事は弁護士のではなく、まるで私立探偵 法廷小説では全くありません。…

深海のアリバイ

深海のアリバイ-マイアミ弁護士ソロモン&ロード/ポール・ルバイン/講談社文庫(2008.6.13発行)

第1作を読んだ方がみんな待ち望んでいた留置所の中で出会った二人スティーブ・ソロモンとヴィクトリア・ロードのシリーズ第2作 なんと1年7ヶ月を経て発行されました。 言い回しや何やらで翻訳がたいへんだったのでしょう ヴィクトリア・ロードの父の共同経営者に会うことになっていた二人 事件に巻き込まれて、事務所の先行きも二人の恋の行方もなにやら雲行きが怪しくなっていきます—- 二人の父親や母親のこともい…

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最後の審判/リチャード・ノース・パタースン/新潮文庫(2005.6.1発行)

「罪の段階」「子供の眼」に続く法廷サスペンス3部作完結編 今回は大統領から合衆国控訴裁判所判事に指名を受けるまでの地位についた女性弁護士キャロライン・マスターズが主人公 彼女の生き方・生い立ち(23年前なぜ故郷を捨て家族と絶縁してしまったのか)が明らかにされます。彼女自身の物語と法廷ミステリとが展開していきます。 姪のブレット・アレンは、恋人のジェームズ・ケースをナイフで喉を掻き切って殺したという…