海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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「 猫や犬が活躍するミステリ 」 一覧

容疑者 ロバート・クレイス

容疑者/ロバート・クレイス/創元推理文庫(2014.9.19発行)

☆このミステリーがすごい!2015年版(2014年)ベスト20宝島社 第14位 …

バセンジーは哀しみの犬

バセンジーは哀しみの犬/キャロル・リーア・ベンジャミン/創元推理文庫(2010.4.30発行)

☆1997年シェイマス賞(SHAMUS AWARDS)最優秀処女長篇賞(BEST FIRST P.I. NOVEL)受賞作品 主人公はユダヤ人女性の私立探偵レイチェル・アレグザンダー パートナーは、アメリカン・スタッファードシャー・テリア(闘犬)のダシール 無一文の彼女に友人を殺害した犯人を捜してほしいとの依頼が入った—- 犬に詳しくないので、犬の種類なのか人の名前なのかわからなくて混乱しまし…

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ぼくの名はチェット 名犬チェットと探偵バーニー1/スペンサー・クイン/東京創元社(2010.5.31発行)

犬の観点から語られる私立探偵ミステリ ミステリとしても面白い。 賢いけれどスーパーわんちゃんではないチェットと飼い主のバーニーとの間にはテレパシー会話などない。 食べ物の誘惑や仲間の声にすぐ気を取られちゃうし、人間の言葉はだいたいしかわからない。 意思を伝えようにも吠えることしかできない。 犬好きの人もそうでない人も犬の立場に立って考えるいいチャンスになるかも。 赤ちゃん言葉で犬に話しかけている近…

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猫は14の謎をもつ/リリアン・ジャクソン・ブラウン/ハヤカワ・ミステリ文庫(1991.7.15発行)

新聞記者クィラランとシャム猫ココ・シリーズ(29作まで刊行)で人気の小説家が初めて贈る猫好きにはたまらない14の短篇集 20年も前の作品ですが、猫好き特にシャム猫を好きな人にとっては必読のミステリです。 いろいろな猫と暮らしたことがありますが、シャム猫は本当に気高く・賢く聡明でした。 障子を前足二本で開けてしまう。 初めて車に乗ってもまるで動じない。 気に入らない餌は頑として食べない。 そんなかわ…

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黒猫ルーイ、名探偵になる/キャロル・ネルソン・ダグラス/武田ランダムハウスジャパン(旧:ランダムハウス講談社)(2009.10.10発行)

緑目の黒猫探偵ミッドナイト・ルーイと広報担当の素人探偵テンプル・バーの迷コンビのシリーズ第1作 なんと現在20作以上刊行されているそうです。 シリーズが進んでいくと、ミステリとしてもう少し面白くなるのでしょうか。 題名のとおり猫に重点がおかれていれば楽しくてよかったのに。 猫と人との意思の伝達はほとんどなされず、まったくの猫よがりに(?)読むほうは首を傾げるばかり。 勝手につかまって動物保護センタ…