海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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ぼくの名はチェット 名犬チェットと探偵バーニー1/スペンサー・クイン/東京創元社(2010.5.31発行)

   

犬の観点から語られる私立探偵ミステリ ミステリとしても面白い。
賢いけれどスーパーわんちゃんではないチェットと飼い主のバーニーとの間にはテレパシー会話などない。
食べ物の誘惑や仲間の声にすぐ気を取られちゃうし、人間の言葉はだいたいしかわからない。
意思を伝えようにも吠えることしかできない。
犬好きの人もそうでない人も犬の立場に立って考えるいいチャンスになるかも。
赤ちゃん言葉で犬に話しかけている近所のおばさん、話しかけられる身になってご覧なさい。
全4作のシリーズになる予定で、すでに第2作も出版されているそうです。
2010年5月31日東京創元社より発行 原題は「DOG ON IT」

 - 猫や犬が活躍するミステリ, 男性私立探偵もの, 評価: ☆☆☆☆