ある方がレビューに「話が複雑すぎて消化不良気味で、—–頭の中を?マークが飛び交っている状態である。」と書かれておりましたが、同感です。
メタクチャに面白いのですが、読み終わったあとに、確認のためにもう一度読み返したくなってしまうほど複雑なミステリなのです。
頭の中できちんと整理しないとわからなくなってしまいます。
前作『六人目の少女』に続いて今年のベストテンものにランクイン間違いないのですが、ベストセラーにはならないかも。
救急当番医のモニカたちが駆け付けた住宅でチアノーゼが出ている50歳ぐらいの男性。
その部屋の隅に転がっていたのは、21歳でのどをかき切られて殺害された妹テレーザの赤いスケート靴の片方だった—
善と悪の境界はどこにあるのか。
そもそも善とは?悪とは?人間とは?
こんな発想のミステリは日本では決して書くことはできないでしょうね。
2014年6月10日ハヤカワポケットミステリ文庫より発行 原題は「Il tribunal delle anime」(※「魂の裁判所」の意)
<作者紹介>ドナード・カッリージ
1973年イタリア生まれ
大学で法学を専攻
卒業論文は1990年代にイタリア国民を恐怖に陥れた連続殺人犯ルイジ・キアッティ


