男性刑事(捜査官)もの

2008年文庫

タンゴ・ステップ(上)(下)/ヘニング・マンケル/創元推理文庫(2008.5.23発行)

このミステリーがすごい!2009年版(2008年)ベスト20宝島社第6位 2008年文庫翻訳ミステリーベスト10(講談社文庫)第8位 放射線治療をまじかにひかえた刑事ステファン・リンドマンが主人公 54年間眠れぬ夜を過ごしてきたへレベルト・モリーン パズルと人形と踊るタンゴがいまの彼の全てだった。その彼をとうとう敵が。 かつての同僚で彼に先輩としていろいろ教えてくれたへレベルト・モリーンが隠遁生...
ハッカー(コンピュータ技術に長けた人物)もの

闇に浮かぶ牛 ミネアポリス警察署殺人課シリーズ/P.J.トレイシー/集英社文庫(2008.5.25発行)

『天使が震える夜明け』『沈黙の虫たち 』に続くミネアポリス警察署殺人課シリーズ待望の第3作 原題は「DEAD RUN」 このシリーズは、副題とは異なりコンピューター・ソフト開発グループ<モンキーレンチ>のメンバーたちが主役ですね。 今回の舞台は、ウィスコンシン州北部の無線も携帯電話もつながらない森林地帯の僻地です。 母と娘のチームの作家が送る、女性たちが大活躍する超娯楽小説を、あなたもお楽しみ下さ...
ローマ市警の刑事ニック・コスタ シリーズ

死者の季節(上)(下)/デヴィッド・ヒューソン/ランダムハウス講談社(2006.10.1発行)

主人公は男性・若くて、楽天的で、世間知らずで、しかもベジタリアンの刑事 ローマ市警の刑事ニック・コスタのシリーズ第1作  イタリア・ローマとヴァチカンを舞台に描く警察ミステリです。 ベストセラー『ダ・ヴィンチ・コード』と設定がやや似ているため、いらぬ詮索もあったようですが、両者の出版時期はわずか3日しかずれていません。 ヴァチカン図書館の閲覧室で写本を研究している女性の元に男がやってきた。銃を片...
男性刑事(捜査官)もの

青チョークの男/フレッド・ヴァルカス/創元推理文庫(2006.3.24発行)

これは面白い!!! 絶対にお勧めの刑事・警察ものミステリ 1990年度サン・ナザール・フェスティヴァル賞受賞作品 なぜミステリベストテンものにランクインしなかったのでしょうか。 主人公は独特の捜査法(直感?)で事件を解決に導くパリ第五区警察署長のジャン=バチスト・アダムスブルク 5人の子供を育てる白ワインが欠かせない部下のアドリアン・ダングラールら登場人物も個性的です。 フランスミステリ界の女...
男性刑事(捜査官)もの

第七の女/フレデリック・モレイ/ハヤカワポケットミステリ(2008.6.10発行)

2007年パリ警視庁賞※受賞作品 ※フランスならではのユニークな賞。1946年に創設された。ミステリとしての評価と警察の活動を正確に描写している作品に与えられる。審査員は警察官と司法関係者。探偵小説(ロマン・ポリシェ=警察小説)の起源を警察にもつお国柄ならではの賞 主人公はパリ司法警察局凶悪犯捜査班部長のニコ・シルスキー警視 組織をあげて犯罪捜査に取組む正統派警察小説 今までの警部ものは個人1人...
ローマ市警の刑事ニック・コスタ シリーズ

生贄たちの狂宴(上)(下)/デヴィッド・ヒューソン/ランダムハウス講談社(2007.4.1発行)

また、必読の刑事ものシリーズができてしまいました。 イギリスの作家がイタリア・ローマを舞台に描く警察小説です。 ローマ市警の刑事ニック・コスタのシリーズ第2作  主人公以上に活躍する病理学者のテレサ・ルポ、ニックのパートナージャンニ・ペローニ、ニックの上司レオ・ファルコーネ警部 彼らからも目が離せません。 アメリカの観光客が金属探知機を使って盗掘を行い、古代の胸像を掘り当てたとおもった------...
男性刑事(捜査官)もの

死者を起こせ/フレッド・ヴァルガス/創元推理文庫(2002.6.14発行)

1996年フランスのミステリ批評家賞(LE PRIX MYSTÉRE DE LA CRITIQUE)受賞 1995年ル・マン市ミステリ大賞受賞 2003本格ミステリ・ベスト10海外(原書房)第8位 職にあぶれジリ貧生活を送る研究する時代が異なる3人の歴史学者と元刑事がともに暮らすパリのボロ館 その隣に住む引退したオペラ歌手が4人に相談に来た。ある朝突然見知らぬ木が庭に植えられていたと...
歴史ミステリもの

アキレス将軍暗殺事件(ファンドーリンの捜査ファイル)/ボリス・アクーニン/岩波書店(2007.2.27発行)

ファンドーリンの捜査ファイル シリーズ第4作 史実に根ざした歴史探偵小説 帝政時代末期のロシアが舞台 総督からアキレス将軍が突然亡くなった事件を捜査する特任捜査官に任ぜられたファンドーリン 日本人の下男マサを連れて捜査にあたりますが、次から次に事件が起こり---- 殺し屋のほうに心を入れてしまうのは何故でしょうか。 同時発行の「リヴァイアサン号殺人事件」は2008本格ミステリ・ベスト10 海外 (...
男性刑事(捜査官)もの

1/2の埋葬(上)(下)/ピーター・ジェイムズ/ランダムハウス講談社(2008.1.7発行)

ロン・グレイス警視を主人公とするシリーズ第1作 本国では第3巻まで発表されています。 イギリスで発表されるや2ヶ月間もベストセラーリスト入り フランスでは二つの賞(Prix Coeur Noir)(Le Prix Polar International)を受賞 <警視グレイス>シリーズは世界26ヶ国語に翻訳、計200万部のベストセラーになっているそうです。 9年前に妻が失踪 霊媒や超能力者のち...
男性刑事(捜査官)もの

死は見る者の目に宿る/デイヴィット・エリス/ランダムハウス講談社(2008.2.1発行)

大学の講堂の地下で六人の女性の残虐な死体が発見され、歌の歌詞どおりのそれぞれ異なる方法で殺され並べられていた。 犯人は当日のうちに逮捕されたが、「最初の彼女は神からの贈り物」「最後の彼女はおれを救ってくれた」との言葉を残した---- 16年後同じ歌の2番の歌詞に従った連続殺人事件が起こる---- 場面や視点が変わる場面で何箇所か全く改頁等のメルクマールがなされておらず分かりにくい。特にたまたまペー...
ニューヨーク市警の巡査部長キャシー・マロリー シリーズ

魔術師の夜(上)(下)/キャロル・オコンネル/創元推理文庫(2005.12.28発行)

ニューヨーク市警の巡査部長キャシー・マロリー シリーズ第5作 とても悲しいラブストーリーです。 魔術師を相手にしている物語のため、ジェフリー・ディーヴァーの『魔術師 (イリュージョニスト)』(四肢麻痺の科学捜査官「リンカーン・ライム」シリーズ第5作)と比較されている方がいました。 それぞれの捜査官の闘い方は異なっているし、どちらが面白いかという比較をするのは全く意味がないと思います。それぞれの面白...
FBI捜査官もの

ワイルドファイア(上)(下)/ネルソン・デミル/講談社文庫(2008.5.15発行)

前作の「ナイトフォール(上)(下)」と同じようにミステリとしては失敗作 007・ジェイムズボンドシリーズの映画のようにありえない設定が多く、痛快なスパイアクションもののように読めば面白いかも。 最新の世界情勢(といっても2001.9.11アメリカ同時多発テロに焦点が)からテーマを選択しており、その選択は読む人を強くひきつけるのに。あいかわらず展開が遅く、冗談や駄洒落の連発にいささか食傷気味になる。...
ノワールもの

七匹の蛾が鳴く/フランク・ティリエ/ランダムハウス講談社(2008.4.10発行)

パリ警視庁のフランク・シャルコ警視シリーズ第2作 パリ郊外の教会の中で、体毛をすべて剃られた全裸の女性が発見された。目立った外傷はなく、頭部には何故か七匹の蛾が------ この人の作品には本当に驚かされます。一度是非お試し下さい。但し、第1作『タルタロスの審問官』からお読み下さい。 女性警部補リュシー・エヌベルが活躍するシリーズでも好評を博しているそうです。是非こちらのシリーズも翻訳をお願いいた...
ラブ(ロマンス)サスペンス

外科医/テス・ジェリッツェン/文春文庫(2003.8.10発行)

本書のヒロインはなんといっても外科医のキャサリン・コーデル その脇役にボストン市警察殺人課刑事トマス・ムーアと同女性刑事のジェイン・リゾーリ 女性の子宮を抉り取り喉を掻き切る猟奇連続殺人事件が発生。数年前に同様の事件が起きていたが、そのときの犯人は被害者によって射殺されていたのだが---- 女医さんでなければ描けない描写 女性に対するとても残忍な事件なのですが、作者の根底に流れる人間に対する暖かい...
ストックホルム市警エーヴェルト・グレーンス警部とスヴェン・スンドクヴィスト警部補 シリーズ

制裁/アンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレム/ランダムハウス講談社(2007.7.1発行)

2005年グラスニッケル賞(最優秀北欧犯罪小説賞)受賞 スウェーデンのベストセラーリストに14週間連続でランクイン 一気に読んでしまいました。これまたお勧めの一作です。 舞台はスウェーデンのストックホルム近郊のストレングネース 原題「ODJURET」は怪物・野獣という意味 アンデシュ・ルースルンドはジャーナリスト ベリエ・ヘルストレムは自らも犯罪者として刑務所で服役した経験から、犯罪の防止を目指す...