ジャンル

18世紀のパリ ニコラ・ル・フロック警視シリーズ

ロワイヤル通りの悪魔憑き/ジャン・フランソワ・パロ/ランダムハウス講談社(2010.2.10発行)

『ニコラ・ル・フロック警視の事件』シリーズの第3作 1770年王太子とマリー・アントワネットの成婚を祝う花火大会。その主催者のパリ商務奉行は、無能で虚栄心が強い頑固者。 安全対策に強い疑問を持ったニコラだったが----- シリーズ8巻までを発表  フランス国営テレビが本格的歴史ドラマとして放映、圧倒的な人気を博した。日本でもAXNミステリが第2篇までを4回に分けて紹介 2010年2月10日ランダム...
2009年

悪霊の島(上)(下)/スティーヴン・キング/文藝春秋(2009.9.12発行)

☆2009年週刊文春ミステリベスト10(海外)第7位 上下巻ともとても厚い本に最初はびっくりしました。 まして前作の『リーシーの物語』では上巻の途中で読書中止にした作家の作品でしたので、週刊文春を信じて読んでみました。 読み始めたら止められずに一気に読みましたが、読後には作者は一体何を伝えたかったのか首をひねるばかりです。 ただホラー小説として楽しめたので、それでよいのでしょうか。 超自然現象とし...
マンハッタンの女性検事アレックス・クーパー シリーズ

冷笑/リンダ・フェアスタイン/早川書房(2003.2.28発行)

マンハッタンの性犯罪を扱う女性検事アレックス・クーパーを主人公とした第3作 彼女と一緒に働く有能なニューヨーク市警の刑事たちと彼女を支える友人たちとで綴る女性検察官の物語の第3弾 解説は表題を「マンハッタンの鼓動が聞こえる、甘くてハードな女のミステリ」としています。 マンハッタン島の岬で、椅子にくくりつけられた女性の死体が発見された----- 本の裏書きは決して事前に読まないでください。557ペー...
女性検死官(解剖学者・法人類学者・科学者等)もの

エルサレムから来た悪魔(上)(下)/アリアナ・フランクリン/創元推理文庫(2009.9.30発行)

この作品、何故日本のミステリベストテンものに選ばれていないのでしょうか? ☆2007年CWA(英国推理作家協会Crime Writers' Association) 最優秀歴史ミステリ賞受賞作品 舞台は1171年12世紀のイングランドのケンブリッジ  主人公はシチリア王国サレルノから国王の命により派遣された検死が専門で語学も堪能で優秀な若き女医アデリア 魔女が信じられていた時代  貧しい人たちの治...
「もしもの世界」でのミステリ(SFミステリ)もの

この邪悪な街にも夜明けが イブ&ローク22/J・D・ロブ/ヴィレッジブックス(2009.12.19発行)

舞台は2059年11月のニューヨーク プロローグは「死は少女にほほえみかけ、頬に軽くキスした。」という一文で始まる。 人気のイブ&ローク シリーズ第22弾 ロマンス小説の人気作家が書くだけにラブシーンも素敵ですが、ただひたすらに被害者を守り、正義を追い続けるイブをいつの間にか応援していました。 2009年12月19日ヴィレッジブックスより発行   ※アメリカで発行されたもので日本では発行されてい...
正統派ユダヤ教徒リナ&ロサンゼルス市警のデッカー・シリーズ

蛇の歯(上)(下)/フェイ・ケラーマン/創元推理文庫(2010.1.15発行)

正統派ユダヤ教徒リナ&ロサンゼルス市警のデッカー・シリーズ最新刊第10弾 超高級なレストランで銃の乱射による大量殺人事件が起きる----- 犯人は誰かを考えるミステリではなく、犯人をどう追い詰めていくかという警察小説 このシリーズの第1作はずっと前に読んだ覚えがあります。 夢中になって読んでいる自分がいました。このシリーズを読破する予定でいます。 デッカー警部とその部下たちとの交流を描く警察小説で...
ノワールもの

嘘をつく舌/アンドリュー・ウィルソン/ランダムハウス講談社(2009.11.10発行)

物語は、作家志望の青年アダム・ウッズが小説を書くためにロンドンを離れ、英語を教える職を得てヴェネツィアにやってきたところから始まる。 自己中心的な人間がどう考えて行動を起こすかが詳細に描かれて、少しばかり心が冷えていくミステリ ワシントン・ポスト紙は「ディケンズのゴシック風雰囲気と、ヒッチコックの緊迫感溢れる不気味さが見事に噛み合っている」と 本来は伝記作家の作者が送る、初めてのフィクション作品 ...
コージー・ミステリもの

林檎の庭の秘密/サラ・アディソン・アレン/ハヤカワ文庫(2010.1.15発行)

心が温まる不思議なファンタジー 上村愛子が4位にとどまったことも、サッカーの岡田監督が解任されないことも忘れられる。 人間は説明できない能力を持っていることは誰にも否定できません。 「田舎町の人間模様をマジック・リアリズム※の香り豊かに描き、口コミから全米ベストセラーになった美しくも繊細な物語」と紹介されています。 シドニーの5歳の娘ベイにもう一度会いたいのですが、2作目・3作目はまた違った家族が...
男性弁護士もの

石が流す血/フランセス・ファイフィールド/ランダムハウス講談社(2009.10.10発行)

☆2008年英国推理作家協会賞(CWA AWARDS)最優秀長篇賞(THE DUNCAN LAWRIE DAGGER)受賞作品 晴れて釈放された依頼人は、情け容赦ない法廷戦術で彼の釈放を勝ち取った女性弁護士マリアン・シアラーを法廷の外で待っていた----- 訳者あとがきは、10年ぶりにこの作家の作品を紹介するのはうれしいと。 主人公は法廷弁護士のピーター・フリエルと衣装の再生人(?)ヘンリエッタ・...
歴史ミステリもの

イスタンブールの毒蛇/ジェイソン・グッドウィン/ハヤカワ文庫(2009.4.25発行)

趣味が料理の白人宦官ヤシム・トアルのシリーズ第2作 ヤシムの友人の八百屋のゲオルギーが何者かに襲撃される事件が起こった。次々と事件が---- この本を読むとトルコ料理を食べに行きたくなります。 訳者あとがきで、トルコ料理のお店・外苑前の「ゲリック」と「ハレム」が紹介されています。 ミステリというよりも、ヤシムや友人のポーランド大使パレスキーたちに会いたくて本を手に取ってしまいました。 2009年4...
歴史ミステリもの

イスタンブールの群狼/ジェイソン・グッドウィン/ハヤカワ文庫(2008.1.25発行)

☆2007年MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞(エドガー賞)最優秀長篇賞(BEST NOVEL)受賞作品 舞台は1836年19世紀のオスマントルコ イスタンブールの街 主人公は19世紀のイスタンブールにさえ稀な異形の存在・宦官のヤシム オスマントルコ帝国近衛新軍の四人の士官が突然姿を消し、調査の依頼を受けたヤシムは----- トルコ料理の美味しそうなこと・入ってみたいお風呂などイスタンブールのガイ...
冒険アクションもの

チャイナ・レイク/メグ・ガーディナー/ハヤカワ文庫(2009.11.15発行)

☆2009年MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞(エドガー賞)最優秀ペーパーバック賞(BEST PAPERBACK ORIGINAL)受賞作品 作品の発表は2002年 アメリカに紹介された(巨匠スティーヴン・キングが推奨)のが遅く受賞がこの年 主人公は軍人一家に育った女性弁護士でSF作家のエヴァン・ディレニー 脇役にエヴァンのボーイフレンドで車椅子の弁護士ジェシー・ブラックバーン 法廷ミステリではな...
2009国内外ミステリ

バッド・モンキーズ/マット・ラフ/文藝春秋(2009.10.10発行)

☆このミステリーがすごい!2010年版(2009年)ベスト20宝島社第4位 ☆2009年週刊文春ミステリベスト10(海外)第10位 ☆闘うベストテン2009(AXNミステリチャンネル)国内外ミステリ第8位 ☆ミステリが読みたい2011年版(早川書房)第16位 逮捕されたとき、ジェイン・シャーロットは刑事に犯罪と闘う秘密組織”バットモンキーズ”の一員だと伝えた---- 一気に読んでしまいました。痛...
2010年版 (2009年)

メアリー-ケイト/ドゥエイン・スウィアジンスキー/ハヤカワ・ミステリ文庫(2008.11.15発行)

☆ミステリが読みたい2010年版(早川書房)第9位 ☆このミステリーがすごい!2010年版(2009年)ベスト20宝島社第19位 物語は「あなたのドリンクに毒を盛ったわ。」という衝撃の言葉で始まり、これがただの序曲に過ぎないことが明らかになる。 こいつは絶対に面白いぜ。 落ち込んでいたら是非手に取ってみてください。 痛快なミステリです。 2008年11月15日ハヤカワ・ミステリ文庫より発行 ドゥエ...
コージー・ミステリもの

スリー・パインズ村と運命の女神 ガマシュ警部シリーズ/ルイーズ・ペニー/ランダムハウス講談社(2009.6.10発行)

主人公のアルマン・ガマシュ警部・補佐役のジャン・ギー・ボーヴォワール警部補・村人で芸術家で鋭い洞察力を持つクララ・モローのシリーズ第2作 ☆2008年アガサ賞(AGATHA AWARDS)最優秀長篇賞(BEST NOVEL)受賞作品 またまた日本のミステリ・ベストものは、この作者と本作品を無視いたしました。題名からコージー・ミステリもの と判断して読んでさえいないのでしょうか。 アガサ賞を伊達にと...