評価: ☆☆☆☆☆

評価: ☆☆☆☆☆

人形遣いと絞首台/アラン・ブラッドリー/創元推理文庫(2010.12.17発行)

11歳の科学なかでも毒の研究が何より好きな女の子フレーヴィア・ド・レースのシリーズ第2作 科学が大好きな少女の大活躍。 第1作よりもはるかに面白かった。 ちょっと気になるのは、主人公フレーヴィアの思考が11歳の女の子から急に離れて作者の大人の思考になっていると感じるところが多いこと。 わざとかもしれないけれど、読んでいて急に11歳の少女に戻ったと思うところがある。 でも第3作が待たれます!!! 2...
2010国内外ミステリ

ファージング Ⅲ バッキンガムの光芒/ジョー・ウォルトン/創元推理文庫(2010.8.31発行)

あまりに面白うミステリに出会うと、先を読みたい気持ちと読まずにいつまでもとっておきたいという気持ちとがせめぎ合ってたいへんです。 そんなことになった久しぶりのミステリ。 3部作を驚異的な短さで翻訳発行された東京創元社さんにも敬意を表します。 必ず第1作からお読みください。 ソ連がドイツの原子爆弾によって敗北し、日本とドイツがソ連を分割統治しているという歴史改変ミステリ。 第1作から約10年後の19...
評価: ☆☆☆☆☆

ブラックランズ/べリンダ・バウアー/小学館文庫(2010.10.11発行)

☆2010年英国推理作家協会(Crime Writers' Association = CWA)ゴールド・ダガー/最優秀長篇賞受賞作品  ─Belinda Bauer wins the CWA Gold Dagger 2010 著者が原書あとがきでこのように述べているそうです。 「"もし私が、わが子を殺された女性の孫だったなら、そのことは私にどんな影響を与えるだろう、私はどんな人生を送るだろう"と...
ノワールもの

デクスター 闇に笑う月/ジェフ・リンジー/ヴィレッジブックス(2010.5.20発行)

衝撃の海外ドラマ「デクスター」原作第2弾 ファージングの3部作を一気に読むにはエネルギーが要ります。 少しユーモアのある作品に浸りたいと手に取りました。 人間の感情を一切を待たず、満月の夜には(?)悪人を狩る闇の仕掛け人デクスター 養父のハリーから授けられたルールを守りがんばろうとするデクスター 自分の気持ちの葛藤に変に悩むデクスターは何とも憎めません。 今回は救急隊員や警察官までもが二度と足を踏...
男性私立探偵もの

心理探偵フィッツ/ジム・モーティマー/二見文庫(1995.6.25発行)

有能な臨床心理学者だが、私生活ではアル中でギャンブル狂いで妻と娘に出て行かれたフィッツとマンチェスター警察の女性部長刑事ジェーン・ペンハリガンの二人が主人公のミステリ 人間関係をうまく築けない心理学者のフィッツが鋭い人間観察で人の心理を読む  そんな矛盾がなんだかとても面白い!! TVドラマ化され、日本でもNHKBSで放映(2000年)されました。 1995年6月25日二見文庫より発行 原題は「T...
評価: ☆☆☆☆☆

失踪家族/リンウッド・バークレイ/ヴィレッジブックス(2010.8.20発行)

ある朝目覚めたら、何の書置きもなく家族が一人もいなくなっていたらあなたならどう生きていきますか。 それが14歳のシンシアに25年前に起きたことだった--- 先を読まずにはいられない構成にあっという間に読み切ってしまいました。 ☆2008年バリー賞最優秀サスペンス賞(BEST THRILLER)ノミネート作品 ※バリー賞 アメリカのミステリ賞  ミステリの専門季刊誌デッドリー・プレジャ...
女性刑事(捜査官)もの

道化の館(上)(下)/タナ・フレンチ/集英社文庫(2010.12.20発行)

主人公のキャッシー・マドックスは潜入捜査課から殺人課を経て現在はDV対策課に所属しているアイルランド警察の女性刑事 キャッシー・マドックスのシリーズ第2作 ボーイフレンドの殺人課刑事サムから呼び出しを受けて殺人事件の現場に。そこにいたのは、潜入捜査課のときの上司だった---- こんなに作中の人物に自分が入り込んでしまった作品は初めてです。 すばらしい作品です。 Amazon USの2008 年ベス...
2010国内外ミステリ

ベルファストの12人の亡霊/スチュアート・ネヴィル/武田ランダムハウスジャパン(2010.8.10発行)

☆ミステリが読みたい2011年版(早川書房)第10位 ☆闘うベストテン2010(ミステリチャンネル)国内外ミステリ第10位 ☆このミステリーがすごい!2011年版(2010年)ベスト20宝島社第15位 ☆2010年アンソニー賞(ANTHONY AWARDS)最優秀処女長篇賞(BEST FIRST NOVEL)ノミネート作品 ※ファン、作家、出版業界関係者を集めて毎年秋に開催されるミステリ大会=バ...
ノワールもの

デクスター 幼き者への挽歌/ジェフ・リンジー/ヴィレッジブックス(2007.3.20発行)

☆2005年バリー賞(BARRY AWARDS)最優秀長篇賞(BEST NOVEL)ノミネート作品 ☆2005年マカヴィティ賞(MACAVITY AWARDS) 最優秀長篇賞(BEST NOVEL)ノミネート作品 なんと面白いヒーローの登場でしょうか!!! マイアミ警察の科学捜査研究所に勤務する血痕の専門家デクスター・モーガン 人間の感情を待たず、満月の夜には(?)悪人を狩る闇の仕掛け人 このユニ...
ダンカン・キンケイド警視とジュマ・ジェイムズ警部補 シリーズ

警視の覚悟/デボラ・クロンビー/講談社文庫(2010.10.15発行)

ダンカン・キンケイド警視とジュマ・ジェイムズ警部補のシリーズ第11作 クリスマス・イブ ロンドンを出発してダンカンの実家に到着した4人を待ち受けていたのは、ダンカンの妹からの電話だった---- 事件のなぞを解くところに重点があるのではなく、家族の愛と憎しみに重きを置いたミステリ ダンカンとジェマの二人が互いに相手に気持ちを慮っていろいろと遠慮するのは相変わらずですが、4人の家族の絆は強まっていきま...
2011年版(早川書房)

夜の試写会/S・J・ローザン/創元推理文庫(2010.4.16発行)

☆ミステリが読みたい2011年版(早川書房)第17位 私立探偵リディア・チン&ビル・スミスの短編7作を集めたもの 二人が一緒に活躍する作品は2作品しかありませんが、このシリーズのファンにとっては必読の短編集です。 作品の発表順にしなかったのは何か深いわけがあるのでしょうか。 できれば発表順に並べてほしかったと思います。 「夜の試写会」(1994) 「熱き想い」(1992) 「ペテン師ディランシー...
男性刑事(捜査官)もの

説教師 エリカ&パトリックの事件簿/カミラ・レックバリ/集英社文庫(2010.7.25発行)

伝記作家のエリカ・ファルクとターヌムスヘーデ警察署刑事のパトリック・ヘードストルムのシリーズ第2作 30カ国以上で刊行され、テレビドラマ化され、映画化も決定しているのには訳があります。 とにかく面白いのです。 本書には人物関係図や地図もついていて、わかりやすい工夫がされていて助かりました。 既に第7作まで刊行されているスウェーデンのミステリの傑作 エリカは妊娠していて今回はあまり捜査面での出番はあ...
リーガル(法律・法廷)サスペンスもの

州検事(上)(下)/マーティン・クラーク/ハヤカワ文庫(2010.6.10発行)

久々の本格法廷ミステリもの 現職の巡回判事が綴る心を揺さぶる迫真のリーガルサスペンス 品位のあるミステリを心から楽しめます。 30週連続でAmazon(アマゾン)のリーガル・スリラー部門のベストセラーリストにランクイン 是非お読みください。 原題は「The Legal Limit」 ヴァージニア州で酒酔い運転と認定されるアルコール含有量の基準値を意味しているそうです。 2010年6月10日ハヤカワ...
2010年

ノン・ストップ!/サイモン・カーニック/文春文庫(2010.6.10発行)

☆2007年バリー賞(THE BARRY AWARDS)最優秀サスペンス賞(BEST THRILLER)ノミネート作品 IT企業の営業のトム・メロンが土曜日の午後3時に電話の受話器を取ったとき、聞こえたのは4年近くも口をきいていない親友の声だった---- ノン・ストップサスペンスの生みの親サイモン・カーニックの第5作 本当に息をつく暇もありません。 ドラマ『24』を思い出しました。 本書あとがきは...
2010年文庫

五番目の女(上)(下)/ヘニング・マンケル/創元推理文庫(2010.8.31発行)

スウェーデンの港町イースタのクルト・ヴァランダー警部シリーズ第6作  テロリストたちが、4人の女性を殺害する目的で進入した家屋には五番目の女が。 五番目の女も命を奪われ、その事実は闇から闇に葬られた。しかしベテランの捜査員による長い手紙によってその事実が娘に伝わったとき、驚愕の物語はスタートした---- スウェーデンのミステリはすごいとしかいえない。 前作に続いてまた、間違いなくベストテンものにラ...