評価: ☆☆☆☆☆

2010年版 (2009年)

死神を葬れ/ジョシュ・バゼル/新潮文庫(2009.8.1発行)

あのマイクル・コナリーも「この作品で私を吹き飛ばした」と絶賛したそうな。 物語は研修医のピーター・ブラウンが出勤途中にうなじに銃を押し付けられ、「騒ぐなよ、先生」と強盗に遭うところから始まる。 後はノンストップのノワールもの。 アメリカで医療にかかるのがとても怖くなります。何しろ現役の研修医さんが書いているのですから。 アメリカの書評には本書を「ベント・ノワ?ル」という分類にしているものもあるそう...
女性弁護士もの

黒い氷/オーサ・ラーソン/ハヤカワミステリ文庫(2009.5.15発行)

女性弁護士レベッカ・マイティソンのシリーズ第3作 アンナ=マリア・メラ警部と同僚のスヴェン=エリック・ストールナッケは、凍結した湖で女性の死体が発見された事件の担当になる--- レベッカは、長い闘病生活の後、精神隔離クリニックを退院して故郷のキールナに戻る。地元の特別検事の職に6ヶ月の仮契約で雇われることになり、事件にかかわっていく。 登場人物たちがそれぞれ非常に個性的でユニークで本当に面白い。 ...
女性弁護士もの

オーロラの向こう側/オーサ・ラーソン/ハヤカワミステリ文庫(2008.8.25発行)

2003年スウェーデン推理小説アカデミー新人賞受賞作品 2007年英国推理作家協会(Crime Writers' Association = CWA)最優秀翻訳長篇賞ノミネート作品 税法が専門で資格を取ったばかりの女性弁護士レベッカ・マイティソンのシリーズ第1作 「ヴィクトール・ストランドゴードが死ぬのは実は初めではない」という書き出しで物語は始まる。 ストックホルムの法律事務所で働いていた彼女は...
2009年文庫

静かなる天使の叫び(上)(下)/R・J・エロリー/集英社文庫(2009.6.30発行)

フランスの新しいミステリ賞ヌーヴェル・オプス=ビブリオプス・ロマン・ノワール賞受賞作品 2008年バリー賞(THE BARRY AWARDS)最優秀英国ミステリ賞(BEST BRITISH CRIME NOVEL)ノミネート作品 解説では「イギリスの作家が、アメリカを舞台に書いた小説で、フランスの文学賞を受賞」と作品を紹介しています。 物語の舞台は第二次世界大戦前のアメリカ南部。11歳の少女が惨殺...
2009国内外ミステリ

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上)(下)/スティーグ・ラーソン/早川書房(2009.7.15発行)

読み終わってしまったのが本当に残念で、また本の最初の1ページを開こうとしてしまうミステリ まさに驚愕のミステリ 全世界で800万部を突破した『ミレニアム』三部作の第3作 このシリーズの面白さを読んでいない人にどう伝えたらよいのでしょうか。 ずっとはらはらし通しだった!!! 早く早く気づいて!危険が迫っている!! 食事を摂るのも忘れて一気に読んだ人がいる。 先の展開が全く読めない!! 全く何というミ...
ラブストーリー

凍てついた墓碑銘/ナンシー・ピカード/ハヤカワ・ミステリ文庫(2009.6.25発行)

2007年マカヴィティ賞(MACAVITY AWARDS)最優秀長篇賞(BEST NOVEL)受賞作品 2007年アガサ賞(AGATHA AWARDS)最優秀長篇賞(BEST NOVEL) 2007年アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞(エドガー賞とも呼ばれる)最優秀長篇賞ノミネート作品 うーん、こんなに面白い作家のものを何故今まで読んだことがなかったのだろうか。 物語はアビーがトラックを運転中に、...
リーガル(法律・法廷)サスペンスもの

最終弁護/スコット・プラット/ハヤカワ・ミステリ文庫(2009.3.15発行)

2件続けて刑事弁護士もの 前件のマイクル・コナリーのリンカーン弁護士(上)(下)と読み比べると面白いかも。 本件の弁護士は一人ぐらい無実の依頼人にあいたいと思っている、レンジャー部隊あがりのジョー・ディラード 家族を守るためにはどんなこともいとわない。 何件もの刑事事件を嫌われている判事に押し付けられ、警官・刑事・検察官からも嫌われているなか、家族の愛情・ささえを受けて一人奮闘していきます。 法廷...
2009年

リンカーン弁護士(上)(下)/マイクル・コナリー/講談社文庫(2009.6.12発行)

2006年国際ミステリー愛好家クラブ(Mystery Readers International)マカヴィティ賞最優秀長編賞(BEST NOVEL)受賞作品 2006年アメリカ私立探偵作家クラブ(The Private Eye Writers of America = PWA)シェイマス賞最優秀長編賞(BEST NOVEL)受賞作品 2006年アメリカ探偵作家クラブ(MWA)最優秀長篇賞(BEST...
2009国内外ミステリ

ユダヤ警官同盟(上)(下)/マイケル・シェイボン/新潮文庫(2009.5.1発行)

2008年アメリカ探偵作家クラブ賞(MWA AWARDS)最優秀長編賞ノミネート作品 2008年ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞のSFの主要3賞を受賞 “トリプル・クラウン”を制した作品 仮の世界での優れた警察官ミステリ 直感に頼って突っ走るシトカ特別区警察殺人課刑事マイヤー・ランツマン 相棒のベルコ・シェメッツ 上司で元妻のビーナ・ゲルプフィッシュ 個性的で忘れがたい脇役が物語を盛り上げます...
2009国内外ミステリ

ミレニアム2 火と戯れる女(上)(下)/スティーグ・ラーソン/早川書房(2009.4.15発行)

前作から5ヶ月で本書が出ました。早川書房さんそして翻訳者の方、ありがとうございます。第3作もなるべく早く世に出してください(2009.7.10刊行予定 早川書房ホームページより)。 読み終えてしまうのがもったいなくて、なかなか本を開けることができない。そんなミステリのひとつです。 このミステリは本当に丁寧に書かれており、一つ一つの謎をきちんと解き明かしてくれます。是非第1部からお読み下さい。 あま...
もと軍特別部隊調査官ジャック・リッチャー シリーズ

前夜(上)(下)/リー・チャイルド/講談社文庫(2009.5.15発行)

2005年英国バリー賞(THE BARRY AWARDS)最優秀長編賞受賞作品 ジャック・リッチャー シリーズ第8作 軍を除隊する以前の主人公(軍特別部隊調査官・軍警察現場指揮官・少佐)を知ることができます。 物語は1989年が1900年になったばかりのとき、かかってきた電話から始まった。 その電話は、基地から50K離れたモーテルで兵隊の死体が見つかったことを知らせる民間の警察官からだった。 あっ...
男性検死官(解剖学者・法人類学者・科学者等)もの

法人類学者デイヴィッド・ハンター/サイモン・ベケット/ヴィレッジブックス(2009.2.20発行)

久々に読むのに夢中になり、乗換駅で降りるのを忘れるところでした。 2006年CWA(英国推理作家協会(Crime Writers' Association))賞最優秀長篇賞ノミネート作品 世界20か国で100万部を売るベストセラー 絶対にお勧めのミステリです。 物語は8歳と11歳の兄弟が森の中で蛆の行列と出くわしたところから始まります。 主人公は邦題のとおり法人類学者デイヴィッド・ハンター 今はロ...
2010年版(早川書房)

コンラッド・ハーストの正体/ケヴィン・ウィグノール/新潮文庫(2009.2.1発行)

愛する人への手紙「十年前に、こんなふうにきみに手紙を書けばよかった。」という書き出しで始まるプロの殺し屋が主人公のラブストリー 一気に読んでしまいました。愛の深さに読み終わってからも涙が出てきました。 amazonのレビューの方々はこれをスパイ小説ととらえ、殺人を重ねてしまう理由に納得されていませんが、究極のラブストリーなのが作者の意図だと思うのですが。 そう考えてもう一度読み返してみてください。...
2008年

フロスト気質(かたぎ)(上)(下)/R・D・ウィングフィールド/創元推理文庫(2008.7.31発行)

イギリスのデントン警察署犯罪捜査部警部ジャック・フロストを主人公とする警察小説シリーズ第4作 ※なお、デントン市はロンドン郊外の架空の都市です。 ☆2008年週刊文春ミステリベスト10(海外)第1位 ☆2008年文庫翻訳ミステリーベスト10(講談社文庫)第1位 ☆このミステリーがすごい!2009年版(2008年)ベスト20宝島社第2位 ☆ミステリが読みたい2009年版 ベスト・ミステリ2008...
評価: ☆☆☆☆☆

アテネからの使者/アン・ズルーディ/小学館文庫(2009.2.11発行)

2008年ITV3ミステリー賞及びデズモンド・エリオット賞ノミネート作品 こんなミステリが書けたらいいなと思わせるミステリ 書いてみたくなるミステリ がんばって生きる人に心強い応援のメッセージを伝えてきます。 物語は一人の若妻が遺体となって発見され、崖の下からヘリコプターで兵士の手によって運ばれていくところから始まります。 主人公はアテネから来た謎の太った男ヘルメス・ヂィアクトロス 既に2作目も同...