評価: ☆☆☆☆☆

ユーモア・ミステリ

老検死官シリ先生が行く/コリン・コッタリル/ヴィレッジブックス(2008.8.20発行)

主人公はラオスでただ一人の検死官73歳のシリ・パイプーン 原題は『Coroner's Lunch』 物語は1976年10月ラオス人民共和国 トランとトランとホクの三人がナイロンテープで結びつけられた錆びた(さびた)爆弾に引っ張られて、みぞれのように落下して行くところから始まる。 これはめちゃくちゃ面白い!!!! この作品を読み終えてしまうのは残念でたまりませんでした。 何故日本のベストテンものに一...
2008年

スリーピング・ドール/ジェフリー・ディーヴァー/文藝春秋(2008.10.10発行)

本を途中で閉じて、ゆっくりと本の表紙をながめる。これからいったいどうなるのか。 先が楽しみで、なかなか新たに本を開けることができない。そんなミステリ。 物語は、主人公カルフォルニア州捜査局捜査官「キネシクス」分析の天才キャサリン・ダンスの尋問から始まった。  ※キネシクス ボディーランゲージ分析・人間の所作や表情を読み解いて相手の感情を推し量ること。 一家4人を惨殺した”マンソンの息子”の異名を...
2009(2008年)

検死審問―インクエスト/パーシヴァル・ワイルド/創元推理文庫(2008.2.22発行)

江戸川乱歩が1947年8月に発表した「1935年以後のベストテン」に挙げられている作品 復刊もの この作品はかつて「検屍裁判―インクエスト」の訳題で刊行されていました(1951年) ☆2009本格ミステリ・ベスト10海外(原書房)(2008)第9位 ☆ミステリが読みたい2009年版 ベスト・ミステリ2008(早川書房)第15位 物語は検死官の仕事のやり方の説明から始まります。 時代を全く感じさせな...
女性検事もの

心神喪失(上)(下)/ジリアン・ホフマン/ヴィレッジブックス(2008.11.20発行)

物語は911番にかかってきた一本の電話から始まった。「たすけて-----おねがい」遠くから聞こえてくる、あまりにか細くて頼りない小さな声。----- 主人公は、マイアミ・デード郡地方検事局女性検事補のジュリア・ヴァレンシアーノ 夢中になって降りる駅を通り過ぎてしまう面白さ 読まずにはいられない次から次への展開 夜中にどうしても先を読みたくなって起き出してしまうそんな法廷ミステリ それにしても作者...
デントン市警察署ジャック・フロスト警部 シリーズ

フロスト日和/R・D・ウィングフィールド/創元推理文庫(1997.10.17発行)

イギリスのデントン警察署犯罪捜査部警部ジャック・フロストを主人公とする警察小説シリーズ第2作 ※なお、デントン市はロンドン郊外の架空の都市です。 このミステリーがすごい!1998年度版(1997年)ベスト20宝島社第1位 1997年週刊文春ミステリベスト10(海外)第2位 物語は、連続婦女暴行魔が森の中で女子生徒を襲おうと身構えたところから始まる--- 今回のフロスト警部の相棒は上司を殴って降格さ...
デントン市警察署ジャック・フロスト警部 シリーズ

クリスマスのフロスト/R・D・ウィングフィールド/創元推理文庫(1994.9.30発行)

イギリスのデントン警察署犯罪捜査部警部ジャック・フロストを主人公とする警察小説シリーズ第1作 ※なお、デントン市はロンドン郊外の架空の都市です。 これほど読み続けて没頭してしまう警察ものはありません。 展開が早くあきさせない。見事としか言えない。 物語は娼婦のジョーン・アップヒルの8歳になる娘が日曜学校から帰宅しなかったことから始まった--- このシリーズの作品が出る度にミステリベストテンものの上...
2008年

運命の日(上)(下)/デニス・ルヘイン/早川書房(2008.8.25発行)

物語は1918年ワールドシリーズで移動中のレッドソックスのベーブルースが、列車の事故で空いた時間に野原でやっていた黒人の野球試合に飛び入り参加するところから始まる。 ベーブルースがそこで見たものはとてつもない黒人選手たちの能力だった--- ミステリが読みたい2009年版 ベスト・ミステリ2008(早川書房)第1位 スペイン風邪の大流行・ロシア革命の影響を受けたテロの頻発  そんな時代を背景に激し...
2009年版(早川書房)

ロミオ/ロバート・エリス/ハヤカワ・ミステリ文庫(2008.7.15発行)

ミステリが読みたい2009年版 ベスト・ミステリ2008(早川書房)第8位 ベストテンに入ったから読んだのですが、ひさしぶりのニューヒロインの登場 本格警察小説 早川書房のベスト・ミステリもミステリファンの役に立った一例(と言っては怒られるかも) 主人公はロサンジェルス市警強盗殺人課の女性刑事リーナ・ギャンブル ロサンジェルス市郊外の邸内で妊娠したばかりの若い女性が惨殺された。現場は血の海で、頭に...
2008年

冬そして夜/S・J・ローザン/創元推理文庫(2008.6.27発行)

私立探偵リディア・チン&ビル・スミスシリーズの第8作 大好きなこのシリーズが2008年週刊文春ミステリベスト10(海外)第6位 このミステリーがすごい!2009年版(2008年)ベスト20宝島社第7位 ニューヨーク・ミッドタウン署の刑事から、知り合いだと言っている14?15歳くらいの少年を保護しているとの連絡がはいり、スミスは署へ---- 2003年度のMWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀長篇賞...
2008年

ザ・ロード/コーマック・マッカーシー/早川書房(2008.6.25発行)

2007年度ピュリッツァー賞受賞 170万部を超える全米ベストセラー 映画化も決定 ピュリッツァー賞受賞から分かるようにミステリではなく、素晴らしい本格小説で、一気に読み切ってしまいました。 夢のなかにまでこの本が出てきました。是非お読み下さい。 訳者あとがきで 「主流派小説とSF小説のジャンルを横断した作品」 「幼い我が子が生きていく未来の世界を案じ、最悪の事態を想像しつつ希望の種を探して息子に...
18世紀のパリ ニコラ・ル・フロック警視シリーズ

ブラン・マントー通りの謎/ジャン・フランソワ・パロ/ランダムハウス講談社(2008.11.10発行)

舞台は1761年(18世紀)のルイ15世治下のフランス・パリ ブルターニュ地方からパリにやってきたひとりの青年ニコラ パリ警視総監から見習い警視としての地位を与えられます。 『ニコラ・ル・フロック警視の事件』シリーズの第1作(2001年発表) ミステリとしてあっという間に読み切ってしまいましたが、18世紀フランスの料理・風俗や暮らしむきもとても興味深く読んでいけます。 フランス料理が好きな人も是非...
男性刑事(捜査官)もの

残虐なる月―マンチェスター警察殺人課ファイル/クリス・シミズ/小学館文庫(2008.11.12発行)

マンチェスター警察のジョン・スパイサー警部のシリーズ第3作 定年を来年に控えるサマビー主任警部の傘下に入れられた彼が担当したのは、同性愛者が暴力を受けたという小さな事件だった---- 原題は「SAVAGE MOON」(2007年イギリスで出版された) とても重いミステリです。 ジョン・スパイサー警部の家族生活にも多くのページが割り振られていますが、「イギリスのケニヤ統治時代の蛮行 アメリカのイラク...
2008年

チャイルド44(上)(下)/トム・ロブ スミス/新潮文庫(2008.9.1発行)

物語は1933年スターリン統治下のウクライナの寒村で2人の幼い兄弟が食料として猫を捕まえるために森に入っていくところからはじまる。 このミステリーがすごい!2009年版(2008年)ベスト20宝島社 輝く!! 第1位 2008年週刊文春ミステリベスト10(海外)第2位 2008年文庫翻訳ミステリーベスト10(講談社文庫)第2位 闘うベストテン2008(ミステリチャンネル)海外ミステリ第3位 ミス...
2009年版(早川書房)

ブルー・ヘヴン/C.J.ボックス/ハヤカワ・ミステリ文庫(2008.8.25発行)

ミステリが読みたい2009年版 ベスト・ミステリ 2008(早川書房)第6位 12歳のアニーと弟のウイリアムは、母親に内緒で生まれて初めての釣りに出かけ殺人を目撃してしまう。銃を撃った3人の男たちからも見られてしまった--- どうかどうかこの2人が何とか逃げられますようにと祈りながら、あっという間に読み切ってしまいました。 はらはらドキドキのミステリをあなたも是非お楽しみ下さい。 表題のブルー・ヘ...
2008年

深海のYrr(イール)(上)(中)(下)/フランク・シェッツィング/ハヤカワ文庫(2008.4.25発行)

読み終えてしまうのがもったいなくて、下巻に入ってからは少しずつ大切に読んでいきました。あー、でもついに読み終わってしまいました。 そんなミステリです。是非お読み下さい!!!ドイツ語版ハードカバーでは1000ページ重さ1.1Kにもなった長編ですが、長さは感じません。 取材に4年を費やした本書(2004年発表)はドイツ国内だけで200万部を超すベストセラー ノルウェーの海底で蠢く大量のゴカイ カナダの...