評価: ☆☆☆☆☆

ノワールもの

死者の部屋/フランク・ティリエ/新潮文庫(2008.5.1発行)

2005年フランス国鉄ミステリ大賞受賞 毎年リヨンで開催されるミステリ祭の中で授与される「ポラール河岸大賞」も受賞 プロファイリングを無二の趣味とする産休明けの女性巡査長リューシー・エヌベルが主人公 彼女の推理と活躍をお楽しみ下さい。 フランスでは早くも映画化され、2008年3月に日本で開催された「フランス映画祭2008」に出品され上映されました。 失業中のヴィゴとシルヴァンは誤って見知らぬ男を...
ラブ(ロマンス)サスペンス

深海のアリバイ-マイアミ弁護士ソロモン&ロード/ポール・ルバイン/講談社文庫(2008.6.13発行)

第1作を読んだ方がみんな待ち望んでいた留置所の中で出会った二人スティーブ・ソロモンとヴィクトリア・ロードのシリーズ第2作 なんと1年7ヶ月を経て発行されました。 言い回しや何やらで翻訳がたいへんだったのでしょう ヴィクトリア・ロードの父の共同経営者に会うことになっていた二人 事件に巻き込まれて、事務所の先行きも二人の恋の行方もなにやら雲行きが怪しくなっていきます---- 二人の父親や母親のこともい...
2009年版 (2008年)

ラジオ・キラー/セバスチャン・フイツェック/柏書房(2008.1.10発行)

通勤電車の中で最初のページを開いたとたんに夢中になった。降りる駅を通り過ぎちゃった。 先が気になって夜眠れなくなった そんなミステリ 絶対に2008年のミステリベストテンにランクインします このミステリーがすごい!2009年版(2008年)ベスト20宝島社第15位にラクインしました ベルリンのラジオ局が人質を取った男ヤンに占拠された。ヤンの要求は-- ベルリン警察の交渉人で犯罪心理学者のイーラ・...
番外編 自然・スポーツ

[番外編]イルカと、海へ還る日/ジャック・マイヨール/講談社文庫(2008.6.13発行)

伝説のフリーダイバー ジャック・マイヨールがなぜ”水深40メートルを超えて素潜りすると、水圧によって死に至ると考えられていた”常識を破ることが出来たのか。 映画『グラン・ブルー』のモデルとしても知られているジャック・マイヨールの著書 イルカとの不思議な交流を綴ってあります。 それにしてもイルカはなんと不思議な生き物なのでしょうか。またそれを感じることの出来たジャック・マイヨールをうらやましく思いま...
2008(2007年)

リヴァイアサン号殺人事件(ファンドーリンの捜査ファイル)/ボリス・アクーニン/岩波書店(2007.2.27発行)

2008本格ミステリ・ベスト10 海外 (原書房)(2007年)第8位 今ロシアで大人気の推理小説家ボリス・アクーニンの小説です。 日本文化に精通しているアクーニン(これもなんと日本語の悪人から考え出したペンネームだそうです)の2冊同時発行という思い切った企画に大いに賛同いたします。 舞台は20紀初頭。フランス・パリの郊外で豪邸の家主が撲殺され、使用人とその家族が子供を含めて 全員が殺されるという...
ニューヨーク市警の巡査部長キャシー・マロリー シリーズ

魔術師の夜(上)(下)/キャロル・オコンネル/創元推理文庫(2005.12.28発行)

ニューヨーク市警の巡査部長キャシー・マロリー シリーズ第5作 とても悲しいラブストーリーです。 魔術師を相手にしている物語のため、ジェフリー・ディーヴァーの『魔術師 (イリュージョニスト)』(四肢麻痺の科学捜査官「リンカーン・ライム」シリーズ第5作)と比較されている方がいました。 それぞれの捜査官の闘い方は異なっているし、どちらが面白いかという比較をするのは全く意味がないと思います。それぞれの面白...
男性私立探偵もの

過去からの弔鐘/ローレンス・ブロック/二見文庫(1987.5.20発行)

ニューヨークの元警官で無免許の私立探偵マシュウ(マッド)・スカラーのシリーズ第1作 時代を全く感じさせない面白さ 解決の方法も渋い!!! 依頼はヴィレッジのアパートで殺害された娘の過去を探ってくれないかというものだった。犯人は逮捕されており------ 先を読まずにはいられない構成のうまさ 人に対する温かい目と厳しい目に納得 あっという間に読みきってしまいました。 ?『過去からの弔鐘』 Sins ...
男性弁護士もの

キングの死/ジョン・ハート/ハヤカワ文庫(2006.12.15発行)

2007年バリー賞最優秀処女長編賞ノミネート作品 2007年アンソニー賞最優秀処女長編賞(BEST FIRST NOVEL)ノミネート作品 2007年MWA賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)最優秀処女長編賞ノミネート作品 弁護士のジャクソン・ワークマン・ピケンズは、依頼人との接見に訪れた拘置所で父の死体がついに見つかったと告げられた-------- 日本のミステリベストものには入っていませんが、あっと...
殺し屋(殺しのライセンスを持つ者)・スパイもの

殺し屋/ローレンス・ブロック/二見文庫-ザ・ミステリ・コレクション(1998.10.25発行)

人情味あふれる(?)殺し屋ジョン・ポール・ケラーが主人公の連作短編集10編 「ケラーの選択」は1994年MWA(アメリカ探偵作家クラブ賞)最優秀短編賞受賞 「ケラーの責任」は1998年MWA(アメリカ探偵作家クラブ賞)最優秀短編賞受賞 引き込まれること、うけあいの短編集です。あっという間に読みきってしまいました。 殺し屋ケラーシリーズとして第2弾(長編)『殺しのリスト』(2002.6.25)第3弾...
女性刑事(捜査官)もの

白い首の誘惑/テス・ジェリッツェン/文春文庫(2007.3.10発行)

"外科医"は最も監視の厳重な第六レベルの刑務所の中にいる。そんなおり、"外科医"の再来かと思われる殺人事件が発生し------ 本書は2003年に出版された『外科医』の続編 お勧めのミステリ・シリーズです。 今回の主人公はボストン市警察殺人課の女性刑事ジェイン・リゾーリ 検視官のモーラ・アイルズとのコンビはシリーズ化され、『外科医』以降毎年1年に1作のペースで発表されているそうです。 女性刑事ジ...
短編集もの

悲しみは早馬に乗って/ドロシー・ギルマン/集英社文庫(2008.4.25発行)

ドロシー・ギルマンが駆け出しの作家だった1950年代から1960年代にかけて発表した読み切りの短編を日本でまとめたもの 読み終わったあとに心が温かくなるような(ほっと安心するようなものもあります)短編ばかり8篇 訳者は「生きていくうえで、何が大切かという問いかけ」がいつも作品に込められていると述べています。 収録作品『悲しみは早馬に乗って』『夢見る人』『客間のジャイアンツ』『エスケープ』『ダイヤル...
評価: ☆☆☆☆☆

クリスマスに少女は還る/キャロル・オコンネル/創元推理文庫(1999.9.24発行)

☆このミステリーがすごい!2000年度版(1999年)ベスト10宝島社第6位 絶対にお薦めのミステリ この作品は忘れられることのできないミステリです 3度目を読もうかどうか迷っています。 「少女たちの救済と贖罪ーそして奇蹟 ミステリを超えた衝撃と感動の物語」と紹介されています。 クリスマスを控えた町から、州副知事の娘と、その親友でホラーマニアの問題児の二人の少女が姿を消した。誘拐されたのか?---...
ラブストーリー

ガラスのなかの少女/ジェフリー・フォード/ハヤカワ文庫(2007.2.28発行)

2006年度アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀ペイパーバック賞受賞 舞台は1932年アメリカ東海岸 世界大恐慌のあとの混乱の時代 金持ち相手の降霊会を催して金を搾り取る詐欺師たちは、降霊会のなかで浮かび上がった少女の姿に、その謎を追うことに---------- 主人公は霊媒師トマス・シェルに命を助けられた不法移民の少年ディエゴ この少年の成長とそれを見守る大人たちの愛の物語 お薦めの一冊です。これを薦...
2006年版 (2005年)

無頼の掟/ジェイムズ・カルロス・ブレイク/文春文庫(2005.1.10発行)

このミステリーがすごい!2006年版(2005年)宝島社第3位 舞台は1920年代のルイジアナ 叔父たちと銀行を襲ったソニーは失敗して一人逮捕されてしまう-------- 解説者は「犯罪小説、西部小説、悪漢小説、教養小説、青春小説、そして恋愛小説」と本書を紹介しています。 本当にいろいろな要素が入り交じった小説で、楽しめること保証いたします。あっという間に読み切ってしまいました。 本書はジェイムズ...
2008年版 (2007年)

路上の事件/ジョー・ゴアズ/扶桑社ミステリー(2007.7.30発行)

このミステリーがすごい!2008年版(2007年)ベスト20宝島社第6位 舞台はアメリカ1953年の夏 作家志望の主人公ビアス・ダンカンが貨物列車から飛び降りたところから物語が始まります。 次から次に起きる事件現れる多くの登場人物たち 目が廻ってしまいそうでした。 実際にサンフランシスコで12年にわたって私立探偵として活動したジョー・ゴアズの長篇作品リスト第13作目 <長篇作品> 翻訳されているも...