評価: ☆☆☆☆☆

女性私立探偵もの

口は災い/リース・ボウエン/講談社文庫(2007.6.15発行)

☆2002年アガサ賞(AGATHA AWARDS)最優秀長篇賞(BEST NOVEL)受賞作品 物語の舞台は、1901年のアイルランドとニューヨーク 22歳のアイルランド人女性モリー・マーフイが主人公 あっという間に読みきってしまいました。本書が、アガサ賞最優秀長編賞を受賞したことが納得できます。 他人になりすましアメリカ行きの移民船に乗り込んだモリーに、上陸直前におきた殺人事件の容疑が-----...
女性刑事(捜査官)もの

サムライの娘/ドミニク・シルヴァン/小学館文庫(2007.5.15発行)

元パリ警視のローラ・ショストとマッサージ師のインクリッド・ディーゼルの探偵(?)コンビのシリーズもの第2作  内容がたっぷりとありすぎて、整理しながら読まないとこんがるがるかも。 第1作の『欲望通りに住む女』 に続き、すぐに本書第2作が出版されたことは、本当に驚きです。 小学館さん、ありがとうございます。(わずか2ヶ月で発行) 第1作も第2作も映画化されたらヒット間違いなしと思うのですが、そんな話...
2006年

12番目のカード/ジェフリー・ディーヴァー/文藝春秋(2006.9.30発行)

2006年週刊文春ミステリー第4位 リンカーンライムとアメリア・サックスのシリーズ第6作 シリーズが出されるたびに必ずミステリーベストテン上位に入り、高い評価を受け続けている作家に敬意を表します。 全く新しい驚きを作品ごとに読者に与えてくれます。是非お読み下さい。 検死官シリーズで高い評価を受けていたパトリシア・コーンウェルが、シリーズの後半には内容が急落し、評価を失ってしまったことを考えると、シ...
男性私立探偵もの

スクール・デイズ/ロバート・B・パーカー/早川書房(2006.12.15発行)

私立探偵スペンサーのシリーズ第33作 ボストン郊外の私立ハイスクールで2人の少年による銃乱射事件が起き、7人が射殺された。 (アメリカでついこの間の2007年4月16日(月)に米国史上最悪の銃乱射事件「バージニア工科大学銃乱射事件」が起きたばかり。この事件では、33名(教員5名、容疑者1名を含む学生28人)が死亡し、アメリカの学校が現場となった銃乱射事件では史上最大の犠牲者をだした。) 何故このよ...
元保安官コーク・オコナー シリーズ

煉獄の丘/ウィリアム・K・クルーガー/講談社文庫(2007.1.16発行)

コーク・オコナー元保安官のシリーズ第3作  第1作『凍りつく心臓』第2作『狼の震える夜』  既にこのシリーズは、アメリカで第6作まで刊行されています。 オジブワ族の長老が「わしらが価値を置くのは富そのものよりも、いかに富を使うかだ」という言葉と実践はとても心に強く残りました。 主人公の家族に対する愛情の深さ・主人公の推察やアメリカ原住民たちのすがすがしい心のすばらしさに打たれて、このシリーズのとり...
女性刑事(捜査官)もの

見えざる報復者/アイリーン・ドライアー/ヴィレッジブックス(ソニーマガジンズ)(2007.1.20発行)  

アイリーン・ドライアーは外傷専門看護婦として16年にわたり活躍した後作家に転身 警官に囲まれて育ったスワット隊の女性医療隊員マギー・オブライアンが主人公 彼女が直面した問題をあなたが突きつけられたなら、あなたならいったいどう行動するでしょうか。彼女を心から応援しながら、あっという間に読み切ってしまいました。 女性医療隊員ですがカテゴリーでは女性刑事ものに分類しました。ご了解ください。 2007年1...
女性刑事(捜査官)もの

欲望通りにすむ女/ドミニク・シルヴァン/小学館文庫(2007.3.1発行)

東京在住のフランミステリー作家による傑作ミステリー 元パリ警視のローラ・ショストとマッサージ師のインクリッド・ディーゼルの探偵コンビのシリーズもの第1作 二人の活躍に心が躍ります 早く続編が読みたい。とにかく面白い。映画化も期待したいほどの傑作です。 題名にはとらわれずに是非お読み下さい。本当にお勧めの作品です。 2007年3月1日小学館文庫より発行 ...
評価: ☆☆☆☆☆

眩惑されて(上)・(下)/ロバート・ゴダード/講談社文庫(2007.3.15発行)

うーん!面白い!!! ロバート・ゴダードの作品は面白いけど合わないと思っていましたが、この作品では心から楽しめました。 舞台はストーン・サークルで知られる英国南部エイヴバリー そこで物語は始まる。 幼い姉妹が犠牲となった誘拐殺人事件 守りをしていた子供たちを誘拐殺害された妻のサリーはデーヴィッドと別れた後、自責の果てに死を選ぶ。しかしその直前の不可解な行動には隠された真相が---- 18世紀と、...
リーガル(法律・法廷)サスペンスもの

眼を閉じて/ジャンリーコ・カロフィーリオ/文春文庫

イタリアの現職のマフィア担当検事補が描く弁護士グイード・グエッリエーリが活躍する法廷サスペンスの第2作目  第1作は『無意識の証人』 法廷サスペンスが大好きな人には絶対に見逃せない作品です。 イタリアの法制度が日本やアメリカとは大きく異なるので、戸惑うかもしれませんが、 弁護士の法廷でのやり取りの面白さに浸ってみてください ...
2007年版 (2006年)

廃墟ホテル/デイヴィッド・マレル/ランダムハウス講談社

2このミステリーがすごい!2007年版(2006年)ベスト20宝島社第18位 発想の面白さにあっという間に読みきってしまいました。 都市探検者(こんなジャンルがあるとは思わなかった)のたった一夜の恐怖の物語。映画化されたら、どんなに面白いだろうかと思いました。 2005年12月13日ランダムハウス講談社より発行 ...
評価: ☆☆☆☆☆

大統領特赦(上)・(下)/ジョン・グリシャム/新潮文庫

ジョン・グリシャムの第18作 イタリア ボローニャの料理及び観光案内としても十分な内容を持った不思議なサスペンス。これもまた、映画化されるものと思われます。 サスペンスものとしては、最後がちょっと物足りない気がしますが、相変わらず読む人をひきつけて離さない作品を書き続けてくれています。 平成19年3月1日新潮文庫より発行 (ジョン・グリシャム アーカンソー州の建設労働者の息子として生まれ、ミシシッ...
評価: ☆☆☆☆☆

カンヌ、羨望の陰で/ダイアナ・ダイアモンド/ヴィレッジブックス

競い合う姉妹を含め登場人物はたったの4人 姉妹はこんなに激しく憎み合い、競い合うものなのでしょうか。 いろいろと起こる事件の黒幕はいったい誰なのか。最後の最後まで引っ張ってくれる作品です。うーん、おもしろかった。 ところで、題名は全くいただけません。原題は「THE GOOD SISTER」となっており、直訳でよかったのではないでしょうか。 2007年1月20日ソニーマガジンズより発行 ...
2007年版 (2006年)

幸運は誰に?〈上〉〈下〉/カール・ハイアセン/扶桑社ミステリー(2005.12.27発行)

このミステリーがすごい!2007年度版(2006年)宝島社<海外>第11位 34億円の宝くじが当たったらあなたはどうしますか。当選者が2人だったらどうしますか。 人間の素晴らしさと悲しさと欲深さをユーモアたっぷりに描き出すベストセラー作家の傑作。 これほど本を開けるのが待ちどうしいと思った作品もありません。あなたも是非お読みください。 お金が全てという考えに対する鋭い批判も作品の底辺を流れています...
2006海外ミステリ

失われた男/ジム・トンプソン/扶桑社ミステリー

このミステリーがすごい!2007年度版(2006年)宝島社 <海外> 第20位  闘うベストテン2006(ミステリチャンネル) 海外ミステリ  第5位 先に何が待っているのか、全く見当のつかないおもしろさ。物語の展開のすばらしさ。この作家の実力はすごいと思います。 この作家独特の世界に、あなたも是非ひたってください。ちょっと時代を感じることもありますが、とても入りやすい世界です。 解説の中で「これ...
2006年

あなたに不利な証拠として/ローリー・リン・ ドラモンド /ハヤカワ書房(2006.2.9発行)

2006年週刊文春ミステリベスト10(海外)第1位に輝く作品 実際に市警の警官だった作家が描く婦人警官達の生き様・心の葛藤が素晴らしい表現力で読む人に伝わってきます。 訳者あとがきがのなかで「エルモア・レナードに『彼女の書くものはこれから全部読む』と言わしめたほど強烈で斬新な、心と五感を容赦なくえぐる作品」と記しています。 ところで、早川書房さん、本書裏表紙の作品紹介は、はっきりと間違っています。...