評価: ☆☆☆☆

臨床心理医など医師もの

恥辱 SKAM/カーリン・アルヴテーデン/小学館文庫(2007.11.11発行)

2007年英国推理作家協会(CWA)ダンカン・ローリー・インターナショナル・ダガー/最優秀翻訳長篇賞(THE DUNCAN LAWRIE International DAGGER)ノミネート作品 主人公は38歳の女医モニカ・ルンドヴァルと50代半ばの肥満女性マイブリット・ペッテション この二人の話が一章ずつ交互に語られていきます。 最後に希望があります。重い内容でつらかった人も読んで良かったと思え...
男性私立探偵もの

シティ・オブ・タイニー・ライツ/パトリック・ニート/早川書房(2006.1.31発行)

2007年MWA賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)最優秀ペーパーバック賞(BEST PAPERBACK ORIGINAL)ノミネート作品 舞台はロンドン 主人公の私立探偵トミー・アクタルはパキスタン人の父とインド人の母を持つイギリス国民 ロンドンの裏街で探偵を営む 受けた依頼内容は黒人の娼婦メロディ・チェイスから行方不明になったルームメイトの娼婦仲間を捜して欲しいというものだった------ 本書発売...
男性私立探偵もの

野獣の血/ジョー・ゴアズ/角川文庫(1985.7.25発行)

1970年MWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀処女長編賞受賞 テーマはアメリカらしく法律の網を逃れた悪人に対する個人的復讐 実生活でも私立探偵をしていたジョー・ゴアズに敬意を表して、敢えて私立探偵のジャンルに分類しました。 原題は(A Time for Predators) (1969) ☆Predator 捕食動物; 略奪するもの; 略奪者; 他人を食いものにする人の意 <作品リスト> 本書...
評価: ☆☆☆☆

KIZU-傷-/ギリアン・フリン/ハヤカワ文庫(2007.10.25発行)

2007年CWA英国推理作家協会(Crime Writers' Association)最優秀処女長篇賞(THE CWA NEW BLOOD DAGGER)及びイアン・フレミング・スチール・ダガー賞(最優秀スパイ,冒険,スリラー賞)受賞 ギリアン・フリン(女性)のデビュー作 子供を持つことは、親業は、どんなに大切なことか分かっていただけたらこの作品を世の中に送った作家も喜んでくれるのでしょうか。...
ラブ(ロマンス)サスペンス

カルダー家の秘密 裏切りの夜を逃れて/ジャネット・デイリー/集英社文庫(2008.4.25発行)

「ロマンス小説の女王」待望の名作シリーズ アメリカで絶大な人気を誇るカルダー家のシリーズの4作目 全米でも有数の大牧場の当主チェイス・カルダーとその息子タイ・カルダーの物語 愛と野望と復讐の物語。 現在まで10作が発表され、今も全米のファンが11作目の出版を首を長くして待ちこがれているそうです。 どこかで読んだ覚えがあるんですが、初めての邦訳なのでしょうか。ご存じの方はお知らせ下さい。 2008...
評価: ☆☆☆☆

ビッグ・アースの殺人/ジョン・エヴァンズ/講談社文庫(2008.4.15発行)

2004年本書で作家デビュー カナダ推理作家協会(CWC)アーサー・エリス賞最優秀処女長編賞受賞 主人公のポール・ウッドはコンピューター・プログラマーのカナダ人 バック・パッカー(安価な料金で世界中を個人旅行する人々の総称) ネパールのアンナプルナをトレッキング中に発見した死体には----- 主人公はお金はあるが普通の人 勇気を奮い起こして事件のなぞに迫ります。 2008年4月15日講談社文庫より...
評価: ☆☆☆☆

ローズマリー&タイム 歌を忘れた鳥たち/ブライアン・イーストマン/講談社文庫(2008.4.15)

主人公は大学で植物病理学を教えるローズマリー・ボクサーと元警官で主婦のローラ・タイム 本書は2003年から2007年まで英国のITVで放映され高視聴率を記録したミステリドラマ『ローズマリー&タイム』の第1話の原作 ミステリとしてより今回は主人公2人の生い立ちの紹介編とも言うべき内容ですが、あっという間に読んでしまいました。 舞台は英国で、ガーデニング、ハーブ、ミステリと女性の友情 2人がこれからど...
ユーモア・ミステリ

カスに向かって撃て! /ジャネット・イヴァノヴィッチ/集英社文庫(2008.2.20発行)

逃亡者逮捕請負人(バウンティ・ハンター)ステファニー・プラム シリーズ第10作目 何作か読んだ記憶があります。 更に更にヒートアップした本作 楽しめます。笑ってばかりいて、今回は何の事件だったか余り覚えていないほどの面白さ。本作が気に入ったら是非第1作から読んで彼女の世界にどっぷりとはまってください。 1994年に発表したミステリ第1作である長編「私が愛したリボルバー」で1995年イギリス推理作家...
リーガル(法律・法廷)サスペンスもの

最後の審判/リチャード・ノース・パタースン/新潮文庫(2005.6.1発行)

「罪の段階」「子供の眼」に続く法廷サスペンス3部作完結編 今回は大統領から合衆国控訴裁判所判事に指名を受けるまでの地位についた女性弁護士キャロライン・マスターズが主人公 彼女の生き方・生い立ち(23年前なぜ故郷を捨て家族と絶縁してしまったのか)が明らかにされます。彼女自身の物語と法廷ミステリとが展開していきます。 姪のブレット・アレンは、恋人のジェームズ・ケースをナイフで喉を掻き切って殺したという...
歴史ミステリもの

エンジェル・メイカー/ジェシカ・グレグソン/ランダムハウス講談社(2007.11.1発行)

舞台は1914年ハンガリーの片田舎ファルチカ 「ナジレーヴのエンジェル・メイカー殺人事件」という実話をもとに描かれた歴史サスペンス このような事件が何故起こったかを深く掘り下げた傑作だと思います。 主人公は薬草と看護の知識を持つ、まじない師の娘シャーリ・アラニュ 彼女を応援しながら読まずにはいられない作品です。史実は女性解放の一つの形だったのでしょうか。 歴史サスペンス界の新星女流作家ジェシカ・グ...
2007海外ミステリ

血と暴力の国/コーマック・マッカーシー/扶桑社ミステリー(2007.8.30発行)

闘うベストテン2007(ミステリチャンネル)海外ミステリ第4位 舞台は1980年代のアメリカテキサス 麻薬密売人の銃撃戦のあとに残され240万ドを持ち逃げしたベトナム帰還兵のモス 彼を追う殺し屋シュガー・初老の保安官ベル・謎の仕事人ウェルズ 今年のアカデミー賞で、作品賞・監督賞など4部門を受賞した映画『ノーカントリー』の原作 『ノーカントリー』は、ただいま日本でロードショー中です 原題“NO CO...
リーガル(法律・法廷)サスペンスもの

子供の眼(上)(下)/リチャード・ノース・パタースン/新潮文庫(2004.2.1発行)

2000年週刊文春ミステリベスト10(海外)第9位 法廷ミステリの傑作『罪の段階』の続編 「罪の段階」を先に読まないと、とてもわかりにくいと思います。2作で一つの作品と言っていいほどです。 本書については、法廷ミステリの真随意を楽しめるのは下巻に入ってからですが、面白かった!! 主人公は、弁護士クリストファー・バジェットとその部下の女性弁護士テリーザ・ペラルタそして前作のとき裁判官だったキャロラ...
ユーモア・ミステリ

エムズワース卿の受難録/P.G.ウッドハウス/文藝春秋(2005.12.15発行)

P.G.ウッドハウス選集〈2〉 〈1〉は「ジーヴズの事件簿」 ますますミステリから離れた感があるのですが、とにかく愉快!! 田舎暮らしが好きで領地でのんびり暮らしたい「綿菓子のような頭脳」を持つ老伯爵エムズワース卿が主人公のシリーズの全短編集 不肖の息子 鉄血の妹 頑固な庭師 騒動に揺れる伯爵の領地に平和はいつ来るのでしょうか。 収録作品 「南瓜が人質」「伯爵と父親の責務」 「豚、よォほほほほー...
評価: ☆☆☆☆

シャッター・アイランド/デニス・ルヘイン/ハヤカワ・ミステリ文庫

ボストン沖のシャッター島にある、精神を病んだ犯罪者を収容するための病院。そこで一人の女性患者が謎の失踪をする。 その捜査のために、連邦保安官のテディと相棒のチャックが派遣される。女性患者が姿を消した鍵がかかった病室には、謎のメッセージが残されており--------- 2003年に刊行された単行本では、「4日目」は袋とじになっていたそうです。 2006年9月15日ハヤカワ・ミステリ文庫より発行  ...
男性刑事(捜査官)もの

ミスティック・リバー/デニス・ルヘイン/ハヤカワ・ミステリ文庫(2003.12.20発行)

2001年週刊文春ミステリベスト10(海外)第2位 アンソニー賞最優秀長篇賞受賞 全米ベストセラー ボストンの下町貧困地区で、ショーン・ティヴァイン、ジミー・マーカス、デイブ・ボイルの3人が路上で遊んでいたある日、デイブ一人が偽警官たちにさらわれる事件が起こる。それから25年後------ クリント・イーストウッド製作・監督・音楽によって映画化され、2003年大ヒットを記録 アカデミー賞で主演男優...