評価: ☆☆☆☆

2007年文庫

夜の来訪者/プリーストリー /岩波文庫(2007.2.16発行)

2007年文庫翻訳ミステリーベスト10(講談社文庫)第3位  邦訳は1951年が最初、舞台設定は1912年 裕福な実業家の家族それぞれが、若い美しい女性の人生にどう関わり、彼女を自殺にまで追い込んでいったのか。 読み始めたら止めれなくなりました。時代背景を考えながら、一気に読んでしまいました。 戯曲作品として書かれており、 日本でも過去に俳優座で上演され、全国で151ステージの上演を数え、広く知ら...
FBI捜査官もの

死角/キャサリン コールター/二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション(2006.2.25発行)

夫婦FBI捜査官が活躍するシリーズ第4弾 いずれも全米ベストセラーに 女性数学教師だけを狙った連続殺人事件 元FBI捜査官の子供を執拗に狙った誘拐事件 今回も二つの事件が平行して進行します。 子供に対する親の素直な愛情が痛いほど伝わってきます。この愛情をもてない親がいるなんてなんて不幸なんでしょうか。 2006年2月25日二見書房より発行  ...
2007海外ミステリ

ハスラー/ウォルター・テヴィス/扶桑社ミステリー(2007.2.28発行)

闘うベストテン2007(ミステリチャンネル)海外ミステリ第5位  ミステリではなくギャンブラーを描いた優れた小説です ギャンブルに勝つには技術だけでなく精神が如何に大切か。そういえばサッカーの世界でも中田英寿がそんなことをいっていたような気がします。 ポール・ニューマン主演で大ヒットした1961年のプール・ビリヤード映画『ハスラー』の原作 ウォルター・テヴィスは、1959年本書で長編デビュー 約半...
2008年版(早川書房)

ずっとお城で暮らしてる/シャーリイ・ジャクスン/創元推理文庫

ミステリが読みたい2008年版ベスト・ミステリ2007(早川書房)第16位 あたしは、メアリ・キャサリン・ブラックウッド 18歳 ほかの家族はみんな死んでしまった。この屋敷に姉のコンスタンスと暮らしている----- 恐怖ホラー(?)ミステリ 背筋が冷たくなる感覚を求める人はぜひお読みください。ホラーものが好きでない方にはあまりお薦めできません。 このミステリも1960年代の作品です。平成6年に学研...
2008(2007年)

虚空から現れた死/クレイトン・ロースン/ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ 原書房(2007.7.31発行)

2008本格ミステリ・ベスト10海外(原書房)(2007)第7位 部屋を訪れた若い女性は、ほんのわずかの隙に殺された。地上五階、閉められていた窓は大きく開き、そこからコウモリが空へと羽ばたいていった。若い女性は、「コウモリの鳥小屋…」と言い残した。彼女の喉には、小さな赤い傷が残された----- こんな書き出しではまるで吸血鬼ドラキュラの話のようですが、そうではありません。 魔術師が出てくるミステリ...
2008(2007年)

ジョン・ディクソン・カーを読んだ男/ウィリアム・ブリテン/論創海外ミステリ(2007.9.5発行)

2008本格ミステリ・ベスト10海外(原書房)(2007)第5位 ミステリーへの深い愛情と鮮やかな謎解き・あふれるユーモアで贈る「?を読んだ?」シリーズ全11篇外に3篇を加えた計14篇の短編集です。 電車の中で読むのに適したミステリファンにとって心から楽しめる短編集です。 ウィリアム・ブリテンはニューヨーク・ロチェスター生まれ 長い間教師の職に 64年にミステリ作家デビュー このミステリーがすごい...
ラブ(ロマンス)サスペンス

あなたにさらわれて/エイミー・J・フェッツァー/ランダムハウス講談社文庫(2008.1.7発行)

国家最高機密の研究所の主任を務めるシドニー・へイル 国立公園内の地下6百フィート(約200メートル)にある極秘の研究所から地上に出て息抜きをして戻ってみると--- 「スリリングでホットなロマンティック・サスペンス」と紹介されています。ヒロインを心配し応援するヒーローの気持ちになって物語を読んでいける作品です。面白かった!!! 作家はアメリカ・ニューイングランド州生まれ。19歳で結婚し、父、夫、息子...
「もしもの世界」でのミステリ(SFミステリ)もの

対決の刻(上)(下)/ディーン・クーンツ/講談社文庫(2008.1.16発行)

28歳の職探し中の美女ミッキー・ベルソング 目の前で母親を殺され、追っ手から逃げる10歳 の少年 議員の女性関係を調査する私立探偵ノア・ファレル 3つの話がそれぞれ平行して進行していきます 三つの話が早く一つにまとまれと念じたり、祈っていたら、あなたはこの物語にどっぷりとはまっています。 作者の意図は--- 本文からこの文章をあなたに送ります。「私たちは疑うためにこの宇宙に生まれてきたんじゃな...
ラブストーリー

ジェニファーへの手紙/ジェイムズ・パタースン/ヴィレッジブックス(ソニーマガジンズ)(2006.4.20発行)

最愛の祖母が病に倒れたことを知り、子供のころ、よく夏を過ごしたなつかしい湖畔の家に戻ったジェニファーが見つけたものは、彼女に宛てて書かれた何通もの祖母からの手紙---- 大ベストセラー『スザンヌの日記』のベジェイムズ・パタースンが贈る2作目のラブ・ストーリー 祖母から愛する孫娘への手紙には、思いもしなかった祖母の生き方が綴られていました。 人生の目的とは何かを、この本を読む人に静かに問いかけてき...
2007年

双生児/クリストファー・プリースト/早川書房(2007.4.20発行)

2007年週刊文春ミステリベスト10(海外)第4位 歴史ノンフィクション作家のグラッドは第2次世界大戦中に活躍したある大尉の情報を求めていた。あまりに矛盾する内容があるからだった---- 舞台は第2次世界大戦中のイングランドとドイツ ナチスの副総統ルドルフ・ヘスに関する正確な歴史の知識が必要です。 面白かったのであっという間に読んでしまいましたが、正直なところ作者の意図を正確に理解できたのかよく分...
ラブストーリー

スザンヌの日記/ジェイムズ・パタースン/ヴィレッジブックス(ソニーマガジンズ)(2002.5.20発行)

ニューヨークの女性編集者ケィティと詩人のマット 愛し合っていったはずの二人 突然別れを告げられたケィティのもとに、翌日マットから小包が届く----- ミステリ作家が贈る初のラブ・ストーリー アメリカでは発売とともにベストセラーの1位に 原題『Suzanne's Diary for Nicholas』 訳者あとがきの中で『「ロマンス小説」「ミステリとラブ・ストリーを合体させた新しい試み」とさまざまな...
2008年版 (2007年)

異人館/レジナルド・ヒル/ハヤカワ・ミステリ(2007.1.10)

このミステリーがすごい!2008年版(2007年)ベスト20宝島社<海外>第17位 過去の歴史を求めて、イングランド北西部の小さな村を訪れた、オーストラリアからやってきた若い赤髪の女性数学者と、スペインからやってきた歴史を研究中の若者とが、導かれるように同じパブ兼旅籠屋(異人館)に宿泊し、自分のルーツに関わる謎をとくミステリ 訳者あとがきのなかで「レジナルド・ヒルの書くミステリは人間が生きていく...
2008(2007年)

議会に死体/ヘンリー・ウェイド/原書房(2007.2.28発行)

2008本格ミステリ・ベスト10海外(原書房)(2007)第9位 辛らつな発言を繰り広げた議員が、議会のほんのわずかな休憩時間に議場でナイフで刺されて殺された。発見したのは、議員に会いにきた彼の妻。 捜査に当たる捜査官は、クウェンバラ警察本部長として着任したばかりのレース大尉 事件捜査の経験がないレースは、スコットランド・ヤードに応援を要請するが--- 英国の「黄金時代の代表作家」といわれるヘンリ...
2008(2007年)

切り裂かれたミンクコート事件/ジェームズ・アンダースン/扶桑社ミステリー(2006.1.30)

2008本格ミステリ・ベスト10海外(原書房)(2007)第4位 ユーモアたっぷりの明るいミステリ ちょっと迷いましたが、ユーモアミステリに分類しました 第1作の『血染めのエッグ・コージイ事件』と舞台も同じ第12代バーフォード伯爵の所有する「オールダリー荘」 様々なゲストが次々と(予約なしに)到着して、事件の幕が切って落とされます。 1981年に刊行された本書 復刊ものです。なお、22年ぶりに第3...
歴史ミステリもの

緋色の記憶/トマス・H. クック/文春文庫(1998.3.10発行)

☆1997年度MWA(アメリカ探偵作家クラブ賞)最優秀長編賞受賞作品 ☆1998年週刊文春ミステリベスト10(海外)第1位 ミステリベストものの常連作家 過去の作品を読みたくなって、手にした作品 先を読まずにはいられなくなる構成のうまさに脱帽です。 舞台は1926年のボストン近郊の小さな町 姦通罪があったころのアメリカです 1998年3月10日文春文庫より発行 ...