評価: ☆☆☆☆

2007海外ミステリ

真夜中に捨てられる靴/デイヴィッド・マレル/ランダムハウス講談社(2007.5.1)

闘うベストテン2007(ミステリチャンネル)海外ミステリ第8位 表題を含む全8篇の短編集 著者は「ランボー」の原作者 表題の「真夜中に捨てられる靴」は、先を読まずにはいられないし、読み始めたら止まらない短編ミステリです。 サンタフェ市警に勤めるロメロ巡査は、通勤路の道路に落ちている靴に目を留める---- それ以外の作品には、同じ作家が書いたとは思えない、内容が異なるミステリ短編が集まっています ...
評価: ☆☆☆☆

グール/マイケル・スレイド/東京創元社(1993.4.30発行)

究極のサイコ・スリラーを書くために3人の犯罪研究の弁護士がユニットを組んで取り組んだ彼らの2番目の作品 複数の殺人鬼が現われ、ぶきみな殺人事件の連続 話があっちこっちに飛びすぎて、分かりにくくなっています。書く方は3人で、読む方は1人なのだから、もう少し工夫して欲しいと思いました。 この人たちの癖なのでしょうね。 とにかく残酷すぎるので、好き嫌いが出る作品です。デビュー作は「ヘッドハンター」(上)...
2007海外ミステリ

狂人の部屋 ツイスト博士シリーズ/ポール・アルテ/ハヤカワ・ミステリ(2007.6.15発行)

2008本格ミステリ・ベスト10海外(原書房)(2007年)第1位 犯罪学者アラン・ツイスト博士のシリーズ第4作(1990年の作品) 科学的な捜査によって犯人を追い詰める最近のミステリではなく、事件の謎を推理によって解いていく形の伝統的ミステリ 訳者あとがきで「現在のミステリが失ってしまった何か」がこのミステリにはあると書いています。 アラン・ツイスト博士の長編ものシリーズ『第4の扉』『死が招く』...
女性刑事(捜査官)もの

芸術家の奇館/デイヴィッド・ハンドラー/講談社文庫(2007.11.15発行)

自然豊かなビッグシスター島に住み、やっと村の生活になじんできた映画評論家のミッチ・バーガーと州警察警部補から村の新米駐在になったデジリー・ミトリーのシリーズ第2作 前作から1年7ヶ月ぶりにやっと出して下さいました。遅すぎます。集英社文庫が元FBIアカデミーものの3部作をわずか3か月間に3冊出したことをまねしろとは言いませんが、1年7ヶ月ぶりは待たせすぎです。 既に第5作まで(第1作日本での発行時点...
FBI捜査官もの

ザ・キル/アリスン・ブレナン/集英社文庫(2007.11.25発行)

元FBIアカデミーの同期でルームメイトだった3人のその後を綴った3部作の3作目 5歳のとき目の前で姉を誘拐されたオリヴィア 34年後姉殺しの犯人として服役していた男が、DNA鑑定の結果無罪となり釈放された--- ミステリ部分は評価できますが、ロマンス部分は3部作とも同じパターンでちょっと飽きが来ました。水戸黄門ものを見ているみたい。 作家のアリスン・ブレナンは、このシリーズ後2007年から再び3部...
2007年

石のささやき/トマス H.クック/文春文庫(2007.9.10発行)

2007年週刊文春ミステリベスト10(海外)第3位 前作『緋色の迷宮』に引き続きミステリランキング入り いったいどうなっているのだろうと先を読みたくなる手法はさすがと言うべきか。 ある感想に「この作家の本は基本的に読む前に時間をおいてしまいます。 大抵、内容の重さが胸につまることが多いからで、今回も買ってから読むまでに時間をおきました。」 とありましたが、全く同感です。 この作品は特に、入ってい...
女性刑事(捜査官)もの

聖なる罪びと/テス・ジェリッツェン/文春文庫(2007.9.10発行)

「外科医」「白い首の誘惑」に続く第3作 3作とも主人公は異なり、本書では女性検死官モーラ・アイルズが主人公  第2作の主人公のボストン市警察殺人課の女性刑事ジェイン・リゾーリとともに、若い修道女が殺害された事件の謎に挑みます。 二人とも、異性関係に問題を抱えており、どうなっていくのか気をもみながら一気に読んでしまいました。 2007年9月10日文春文庫より発行 ...
ラブ(ロマンス)サスペンス

復讐病棟/マイケル・パーマー/ヴィレッジブックス(ソニーマガジンズ)(2006.10.20発行)

ERの医者をしながら小説を書き始めた医学博士の描く緊迫のメディカル・サスペンス マイケル・パーマーの第10作  原題は「FATAL」(直訳は致命的な・運命の) 医療現場の正確で詳細な描写のほか、ラブストリーもあるミステリです。 炭鉱を経営する企業倫理の問題・ワクチンの持つ副作用という永遠の課題を絡めて話が展開されます。 2006年10月20日ヴィレッジブックス(ソニーマガジンズ)より発行 ...
FBI捜査官もの

心うち砕かれて/ジュリー・ガーウッド/ヴィレッジブックス(ソニーマガジンズ)(2002.1.15発行)

懺悔室の中でトム神父を凍りつかせた神父の妹ローランに対する殺人予告 いったい誰が何のために ジュリー・ガーウッドのロマンチック・サスペンスのデビュー作 2002年1月15日ヴィレッジブックス(ソニーマガジンズ)より発行 ...
評価: ☆☆☆☆

わが手に雨を/グレッグ ルッカ /文藝春秋(2004.9.30発行)

ロックバンドのメンバーをはずされて故郷に帰ってきたギタリスト ミラ・ブラック が主人公 故郷に帰るなりトラブルに巻き込まれる。 家族のために警察を頼らず一人で事件に立ち向かっていくヒロインの姿にあなたはどう共感しますか プロのボディーガード アティ カス・コディアックを主人公にしたシリーズは番外編も含め5長篇 本書は第7長篇で、初の単発作品である 2004年9月30日文藝春秋より発行 ...
FBI捜査官もの

ザ・プレイ/アリスン・ブレナン/集英社文庫(2007.9.20発行)

訳者あとがきの中で「読ませる新人、アリスン・ブレナン」と紹介しています。すごい作家がでてきたものです。 主人公はもとFBI捜査官でミステリ作家 自分が書いた小説に登場する殺人を細部まで見事に模した事件が連続して起きた いったい誰が何のために--- 設定のすざましさ ミステリとたっぷりのロマンス 瞬く間にベストセラーになったのは納得ができます。 ただミステリとしては疑問が多い作品です FBIアカデミ...
ラブ(ロマンス)サスペンス

雨に抱かれた天使/ジュリー・ガーウッド/ヴィレッジブックス

ロマンチックなサスペンスの傑作 主人公は一流ホテルチェーンの経営者一族のチャリティ財団の理事を務めるというとっても恵まれたリーガン・ハミルトン 幼稚園時代からの親友二人が話に色を添えます。 著者はアメリカのベストセラーリストの常連 読んでいておもわずにやにやしてしまったり、ほほえましい二人のやり取りが 犯人との対比に印象付けられます。 表現のすばらしさに、翻訳者さんに脱帽です。 2007年4月20...
評価: ☆☆☆☆

死の開幕/ジェフリー・ディーヴァー/講談社文庫(2006.12.15)

解説に「ジェフリー・ディーヴァーの初期の作品が出るという話を担当の編集者から聞いたとき、それがルーンものだと知ったとき、私は長い間音信不通だった友人の消息を偶然耳にしたときのような切迫した思いにかられてしまった」とあります。 ジェフリー・ディーヴァーがお届けするルーン(今回はドキュメンタリー制作会社のアシスタント)シリーズの第2作  第1作『汚れた街のシンデレラ』 第3作 『Hard News』で...
評価: ☆☆☆☆

ファインダーの中の女/アラン・ラッセル/集英社文庫

主人公は有名人を狙うカメラマン・パパラッチのブラハム・ウェルズ 導入部分で話があっちこっちに飛ぶので、最初は取り掛かりにくい小説です。 読むのを止めてしまう短気な人もいるかもしれません。 舞台設定が分かってきてからは、のめりこんで一気に読みきってしまいました。 映画好きの方なら絶対にお薦めのミステリです。 パパラッチを職業に選んでいたら、どのように良心と折り合っていくのでしょうか。 本書でその答え...
男性刑事(捜査官)もの

私刑連鎖犯(上)(下)/ジャン・バーク /講談社文庫

FBIの凶悪指名犯のリストに載り、いまだつかまっていない凶悪犯たちがつぎつぎに殺害される。FBIがどこにいるかさへ把握できていない凶悪犯を次々に手にかけることから、犯人を賞賛する声さへあがり始める。 そんななかで、ロサンゼルス郡保安官アレックス・ブラントン刑事が犯人たちを追いつめていくミステリー 講談社文庫より2007年6月15日発行 ...