評価: ☆☆☆☆

2005年

最後の一壜/スタンリイ エリン/ハヤカワ・ポケット・ミステリ

2005年週刊文春ミステリベストテン第9位 スタンリィ・エリン(1916年ニューヨーク生まれ1986年没)の短編集 ミステリーの短編集を通勤電車の中で読んで見たい方には、うってつけの名作集です。 時代を感じさせません。 あなたはどの短編がおきに召すでしょうか。私は表題の作品が最も気に入りました。 このミステリーがすごい!2006年度版(2005年)宝島社でも第10位 収録作品 「エゼキエレ・コーエ...
2005海外ミステリ

ノーセカンドチャンス(上)(下)/ハーラン・コーベン/ランダムハウス講談社文庫(2005.9.13発行)

闘うベストテン2005(ミステリチャンネル)海外ミステリ第7位 『唇を閉ざせ』」以来のハーラン・コーベン待望の邦訳 訳者はあとがきの中で「悪夢の中をさまようようなサスペンス」と表現しています。 こんな状況に置かれたら、あなたならどうしますか。 先を読まずに入られなくなるお勧めのミステリーです。 本書は2003年に発表され、日本では2005年9月13日ランダムハウス講談社文庫より発行        ...
2005年

デセプション・ポイント 上 下/ダン・ブラウン/角川書店

2005年週刊文春ミステリベスト10(海外)第7位 『天使と悪魔』と『ダヴィンチコード』との間に書かれたノン・シリーズの作品 題名の「デセッション・ポイント」は訳者あとがきの中で「あえて訳せば“欺瞞の極点”」とのことです。 『ダヴィンチコード』もそうだったようにわかりやすくて、面白いミステリーです。公立図書館のリクエスト待ちが出てしまっている本です。あっという間に読み切ってしまいます。 2005年...
2005年

蜘蛛の巣のなかへ/トマス・H・クック/文春文庫(2005.9.10発行)

☆2005年週刊文春ミステリベスト10(海外)第10位 夏を越せない父を看取るため、20数年ぶりにふるさとに帰ってきた主人公のロイ。 父と息子の物語 事件の真相を知りたくて、これほど先を読みたくなる物語もありません。 作家の実力を痛感します。 2005年9月10日文春文庫より発行 筆者紹介:トマス・H・クックは、 「緋色の記憶」で1997年度エドガー賞受賞の実力派。 アラバマ生まれ。ニューヨーク在...
評価: ☆☆☆☆

バブルズはご機嫌ななめ/サラ・ストロマイヤー/講談社文庫

サラ・ストロマイヤーは、ペンシルヴァニア生まれ。地元紙の記者やリポーターなどを経て作家に。 本書で、アガサ賞最優秀処女長編賞を受賞(2001年) 講談社文庫より2005年8月15日発行 34歳 バツイチ 子持ちの美容師が主人公 文庫本の表紙の絵は全く気にいらない。講談社さんは、この表紙のおかげで売れなくなっていると考えたことはないのだろうか。 気軽に読めるユーモアなミステリとして笑いながら楽しめま...
評価: ☆☆☆☆

神は銃弾/ボストン テラン/文春文庫(2001.9.10発行)

☆2000年英国推理作家協会最優秀処女長篇賞受賞作品 ☆このミステリーがすごい!2001年度版(2002年)宝島社第1位 ☆2001年週間文春ミステリーベストテン第7位 すさまじい作品です。 主人公は元カルト集団のメンバーで、更正した女性患者のケイス・ハーディン 脇役にカルフォルニア州保安官事務所のボブ・ハイタワー カルト集団に奪われた娘を救うため2人の死闘が始まります。 ボストン テランは、アメ...
2005年

獣たちの庭園/ジェフリー・ディーヴァー/文春文庫

2005年週刊文春ミステリベスト10(海外)第5位 文庫本の裏表紙に『「どんでん返し職人」ディーヴァーが初めて挑んだ歴史サスペンス』と紹介されています。 ドイツのナチス台頭時代 ナチス高官の暗殺を命じられたニューヨークの殺し屋 ベルリンオリンピックの選手団とともにドイツに入国します。 ドイツのナチスが台頭してきた時代に人々はどう生きたのか。どうナチスと闘ったのか。 日本にもあったこのような時代の中...
評価: ☆☆☆☆

罪/カーリン・アルヴテーゲン/小学館文庫(2005.6.1発行)

北欧ミステリ?界の女王:カーリング・アルヴテーゲンのデビュー作 主人公を応援して、あっという間に読み切ってしまいました。人間をもう一度信じてみよう、そんなふうに思える素敵なミステリーです。 「能力を信じてくれることが‐‐‐‐‐‐‐‐扉を開けた」と本文にあります。 人との関係がなければ生きられないこと・自分を信じなければ何もできないことを、本書は主人公を通して教えてくれます。 訳者あとがきのなかで、...
ノンフィクションもの

真相(上)(下)―“切り裂きジャック”は誰なのか?/パトリシア・コーンウェル/講談社文庫(2005.6.15発行)

「検視官」シリーズのパトリシア・コーンウェルの新たな分野 本書は2003年1月に刊行された単行本「切り裂きジャック」を改題し、上下巻に分冊、2005年6月15日に文庫として発行されたものです。 切り裂きジャック事件の真相に現在の科学が挑む形を取っています。訴訟社会のアメリカで実名で犯人を指名したその勇気にびっくりしますが(最も子孫が誰も残っていない)、その科学的根拠を示していきます。 ミステリー...
男性私立探偵もの

酔いどれ故郷にかえる/ケン・ブルーウン /ハヤカワ・ミステリ文庫

ケン・ブルーウンは、 1951年アイルランドのゴールウェイ生まれ。英語教師の職を経て、1992年Funeralでミステリ作家としてデビュー 2001年に上梓した、元警官の本好き酔いどれ探偵ジャック・テイラーが活躍するシリーズ第1作『酔いどれに悪人なし』は、アメリカを始め世界各国で話題を集め、アメリカ私立探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞を受賞。さらにアメリカ探偵作家クラブ賞、マカヴィティ賞、バリー賞にノ...
評価: ☆☆☆☆

殺人小説家/デイヴィッド・ハンドラー/講談社文庫

デイヴィッド・ハンドラーは、1952年ロサンゼルス生まれ。カリフォルニア大学サンタバーバラ校を卒業 本書はアメリカでは1997年刊行 日本では2005年6月15日講談社文庫より発行 本売れっ子作家スチュアート・ホーグ(ホーギー)と愛犬ルルを主人子としたシリーズ第8作目 ニューヨークが舞台 ウイットに富んだ会話を楽しみながら、気軽に読めるミステリ?をお探しならこのシリーズがお勧めです。 「真夜中のミ...
ラブ(ロマンス)サスペンス

カリブより愛をこめて/キャサリン・コールター/二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション(2005.2.25発行)

気軽に読めるラブサスペンスです。 電車の中で読むには、ラブシーンが多くてちょっと困るかも。 カリブ海に浮かぶ特権階級のリゾート、ポルト・ビアンコ。美貌の事件記者ラファエラはある復讐を胸に、閉ざされたこの楽園にやってきた---- キャサリン・コールターの作品には、魅力あふれる登場人物が多く登場するので、続きもあるかもと期待させられます。 キャサリン・コールターは、1978年に作家としての活動を開始 ...
評価: ☆☆☆☆

過去からの殺意/ヴァル・マクダーミド/集英社文庫

ヴァル・マクダーミドはスコットランド生まれ。オックスフォード大学で英語学を学んだ後ジャーナリストとして働きながらミステリを執筆。女流作家。 代表作はフェミニストでレズビアンのリンゼイ・ゴードンのシリーズとマンチェスターの女性私立探偵ケイト・ブラナガンのシリーズともう一つのシリーズが、女性警部補キャロル・ジョーダンが活躍するシリーズ 本作品でアメリカのバリー賞・英国犯罪小説部門で最優秀作品に選ばれて...
短編集もの

クライム・ウェイヴ/ジェイムズ・エルロイ/文春文庫

ジェイムズ・エルロイは、1948年ロサンジェルス生まれ。10歳のとき母を何者かに殺害され、以降、犯罪者同然の荒んだ生活を送るも更生、作家デビューし、代表作に『LAコンフィデンシャル』 がある。 本書は、小説・犯罪実話・エッセイなどを集めた作品集 2005年3月10日発行 母親がなぜ殺害されたのかもわからず、迷宮入りした母親の事件。あなただったらどう生きるのでしょうか。 エルロイの目で見る独特の世界...
男性私立探偵もの

処刑宣告/ローレンス・ブロック/二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション(2005.3.25発行)

私立探偵マット・スカダーシリーズ第13作 行動する私立探偵ではなく、頭で考えるタイプの探偵ものです。じっくり考えるミステリーが好きな人に。 依頼内容は弁護士から身辺警護だった---- 本のレビューは決して事前に読まないように 「過去からの弔鐘」で始まったマット・スカダーシリーズは、第9作「倒錯の舞踏」がMWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀長編賞に輝き、第11作「死者との誓い」がPWA(アメリカ私...