評価

男性弁護士もの

石が流す血/フランセス・ファイフィールド/ランダムハウス講談社(2009.10.10発行)

☆2008年英国推理作家協会賞(CWA AWARDS)最優秀長篇賞(THE DUNCAN LAWRIE DAGGER)受賞作品 晴れて釈放された依頼人は、情け容赦ない法廷戦術で彼の釈放を勝ち取った女性弁護士マリアン・シアラーを法廷の外で待っていた----- 訳者あとがきは、10年ぶりにこの作家の作品を紹介するのはうれしいと。 主人公は法廷弁護士のピーター・フリエルと衣装の再生人(?)ヘンリエッタ・...
歴史ミステリもの

イスタンブールの毒蛇/ジェイソン・グッドウィン/ハヤカワ文庫(2009.4.25発行)

趣味が料理の白人宦官ヤシム・トアルのシリーズ第2作 ヤシムの友人の八百屋のゲオルギーが何者かに襲撃される事件が起こった。次々と事件が---- この本を読むとトルコ料理を食べに行きたくなります。 訳者あとがきで、トルコ料理のお店・外苑前の「ゲリック」と「ハレム」が紹介されています。 ミステリというよりも、ヤシムや友人のポーランド大使パレスキーたちに会いたくて本を手に取ってしまいました。 2009年4...
歴史ミステリもの

イスタンブールの群狼/ジェイソン・グッドウィン/ハヤカワ文庫(2008.1.25発行)

☆2007年MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞(エドガー賞)最優秀長篇賞(BEST NOVEL)受賞作品 舞台は1836年19世紀のオスマントルコ イスタンブールの街 主人公は19世紀のイスタンブールにさえ稀な異形の存在・宦官のヤシム オスマントルコ帝国近衛新軍の四人の士官が突然姿を消し、調査の依頼を受けたヤシムは----- トルコ料理の美味しそうなこと・入ってみたいお風呂などイスタンブールのガイ...
冒険アクションもの

チャイナ・レイク/メグ・ガーディナー/ハヤカワ文庫(2009.11.15発行)

☆2009年MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞(エドガー賞)最優秀ペーパーバック賞(BEST PAPERBACK ORIGINAL)受賞作品 作品の発表は2002年 アメリカに紹介された(巨匠スティーヴン・キングが推奨)のが遅く受賞がこの年 主人公は軍人一家に育った女性弁護士でSF作家のエヴァン・ディレニー 脇役にエヴァンのボーイフレンドで車椅子の弁護士ジェシー・ブラックバーン 法廷ミステリではな...
2009国内外ミステリ

バッド・モンキーズ/マット・ラフ/文藝春秋(2009.10.10発行)

☆このミステリーがすごい!2010年版(2009年)ベスト20宝島社第4位 ☆2009年週刊文春ミステリベスト10(海外)第10位 ☆闘うベストテン2009(AXNミステリチャンネル)国内外ミステリ第8位 ☆ミステリが読みたい2011年版(早川書房)第16位 逮捕されたとき、ジェイン・シャーロットは刑事に犯罪と闘う秘密組織”バットモンキーズ”の一員だと伝えた---- 一気に読んでしまいました。痛...
2010年版 (2009年)

メアリー-ケイト/ドゥエイン・スウィアジンスキー/ハヤカワ・ミステリ文庫(2008.11.15発行)

☆ミステリが読みたい2010年版(早川書房)第9位 ☆このミステリーがすごい!2010年版(2009年)ベスト20宝島社第19位 物語は「あなたのドリンクに毒を盛ったわ。」という衝撃の言葉で始まり、これがただの序曲に過ぎないことが明らかになる。 こいつは絶対に面白いぜ。 落ち込んでいたら是非手に取ってみてください。 痛快なミステリです。 2008年11月15日ハヤカワ・ミステリ文庫より発行 ドゥエ...
コージー・ミステリもの

スリー・パインズ村と運命の女神 ガマシュ警部シリーズ/ルイーズ・ペニー/ランダムハウス講談社(2009.6.10発行)

主人公のアルマン・ガマシュ警部・補佐役のジャン・ギー・ボーヴォワール警部補・村人で芸術家で鋭い洞察力を持つクララ・モローのシリーズ第2作 ☆2008年アガサ賞(AGATHA AWARDS)最優秀長篇賞(BEST NOVEL)受賞作品 またまた日本のミステリ・ベストものは、この作者と本作品を無視いたしました。題名からコージー・ミステリもの と判断して読んでさえいないのでしょうか。 アガサ賞を伊達にと...
2009年

ソウル・コレクター/ジェフリー・ディーヴァー/文藝春秋(2009.10.29発行)

リンカーンライムとアメリア・サックスのシリーズ第8作 知的なゲームの究極 犯人対リンカーンライムチーム 筆者対読者 情報化社会の恐怖 筆者はどうしてこんな犯罪者を考えつくのでしょうか。 ジェフリー・ディーヴァーさん、あなたにはいつも脱帽です!!! 読み終えるのがいやで、なかなか本を閉じることのできないミステリを本当にいつもありがとうございます。 ただ、最後の第5部の部分は初めて読む方のためにも、も...
コージー・ミステリもの

スリー・パインズ村の不思議な事件 ガマシュ警部シリーズ/ルイーズ・ペニー/ランダムハウス講談社(2008.7.10発行)

この作品が日本のミステリベストものにどうして入らなかったのでしょうか。まったく不可思議。まさにミステリ!! めちゃくちゃに面白いのに。 ミステリファンの方、絶対にお勧めの本です!!! コージー・ミステリものと警察小説との融合した作品(?) 舞台となるのは、カナダ・ケベック州の地図にも載っていないような小さな村スリー・パインズ 警察もなく、家に鍵をかける習慣さえない平和な村で事件が起きた。森の中で老...
評価: ☆☆☆☆

遠き面影(上)(下)/ロバート・ゴダード/講談社文庫(2009.10.15発行)

ロバート・ゴダードの19作目の長編 彼のいつもの作品通り、いくつもの過去の事件が一つにつながるミステリ 今回は7年前のダイビングでの事故・18世紀の艦船座礁事故・14世紀の伝説が一つにつながります。 あっという間に引き込まれ、読み切ってしまいました。 主人公は造園業者のティム・ハーディング 友人(?)のバーニー・トーザーの依頼でオークションで指輪の落札をするよう依頼を受け、英国コーンウォールへ赴き...
男性私立探偵もの

ベツレヘムの密告者/マット・ベイノン・リース/ランダムハウス講談社(2009.6.10発行)

☆2008年英国推理作家協会(Crime Writers' Association )最優秀処女長篇賞(The CWA John Creasey Dagger )受賞作品 舞台はパレスチナ 主人公は56歳のデハイシャ難民キャンプの歴史教師オマー・ユセフ・シルハン 教え子で誇りに思っていたジョージ・サバと夕食を共にするところから物語は始まる。 筆者はインタビューで「パレスチナ側を犠牲者として描きなが...
男性刑事(捜査官)もの

国境の少女/ブライアン・マギロウェイ/ハヤカワ文庫(2008.4.25発行)

2007年CWA英国推理作家協会(Crime Writers' Association)最優秀処女長篇賞(THE CWA NEW BLOOD DAGGER)ノミネート作品 舞台は現代のアイルランド アイルランドを南部と北部に分ける国境をまたがって一人の少女の死体が横たわっていた--- 主人公はアイルランド共和国警察のベネディクト・デヴァリン警部 次から次に起きる事件・納得の行く動機 あっという間に...
2010(2009年)

ミスター・ディアボロ/アントニー・レジューン/扶桑社ミステリー(2009.8.27発行)

密室で殺人が起き、犯人はごく限られた人の中にいるというミステリは、最近あまり面白いとは思わなくなった。 トリックが語りつくされているからか、意外性があってもたかが知れているからかな。 本書は怪奇小説を好む方向きではありません。(タイトル名の「ディアボロ(ギリシャ語で悪魔の意」「悪魔の小道」等は最初から少ししか描かれていません。) 舞台は英米文学政治学会の大会が開催されるイギリス 探偵役は陸軍省所属...
番外編 日本の作家

[番外編]どちらかが彼女を殺した/東野圭吾/講談社文庫(1997.7.15発行)

加賀恭一郎シリーズの第3作 加賀は練馬署の巡査部長として登場する。いつの間にか刑事コロンボみたいになって。 「もう一つ質問があるんですが」まで似ていて、わざとコロンボを意識して書いたのかも。 1997年7月15日講談社文庫より発行 第1作『卒業 雪月花殺人ゲーム』 第2作『眠りの森』 ...
ノワールもの

震え/ピーター・レナード/ランダムハウス講談社(2009.10.10発行)

アメリカが誇るミステリ界の大御所エルモア・レナードの息子のデビュー作品 夫を事故で亡くしたばかりのケイトと息子のマーク 悪人どもに狙われた二人の孤独な闘いをお楽しみください。 amazonなどのレビューを読むと「まるで映画を見ているよう」との感想が。 確かにスピーディーで速い展開のミステリで、登場人物も個性豊かで面白い。 原題は「QUIVER」震えるの意味ではなく、矢筒の矢と訳した方が本作に適して...