評価

男性刑事(捜査官)もの

会員制殺人サイト(上)(下)/ピーター・ジェイムズ/ランダムハウス講談社(2008.12.10発行)

9年前に妻が失踪 霊媒や超能力者のちからを信じる異色の警視ロン・グレイスを主人公とするシリーズ第2作   〈警視グレイス〉シリーズは世界26ヵ国語に翻訳累計200万部を超えるベストセラー 読んでいると彼と同じ時立場になって考えている自分がいる。それほど夢中になれるミステリ。読み終えたくなかった。 絶対にお勧めの警察ものミステリ。是非第1作『1/2の埋葬(上)(下)』からお読み下さい。 物語は、脚...
男性刑事(捜査官)もの

壊れた海辺/ピーター・テンプル/ランダムハウス講談社(2008.10.10発行)

2007年英国推理作家協会(Crime Writers' Association = CWA)ダンカン・ローリー・ダガー(最優秀長篇)賞受賞作品 オーストラリア・ミステリ界の第一人者が贈る刑事ものミステリ 登場人物の説明が前後していてわかりにくい。 事件解明の説明が丁寧ではなく、後は自分で考えろという突き放した作風。 それでも読み続けるだけの面白さがあります。だてに最優秀長篇賞をとっているわけでは...
評価: ☆☆☆

春に葬られた光/ローラ・カジシュキー/ヴィレッジブックス(2009.2.20発行)

映画「ダイアナの選択」原作 2009年3月シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー 言葉の洪水に溺れそうになって、作者を見たら詩人の方が書いた小説でした。 翻訳者の方、本当にご苦労されたと思います。読むにつれてだんだん慣れてきて、違和感を感じなくなりました。 物語は二人が女子トイレで、セミオートマチックの銃撃音を聞いたところから始まります。 1999年4月20日にコロラド州のコロンバイン高校で起き...
評価: ☆☆☆☆

ぼくと1ルピーの神様/ヴィカス・スワラップ/ランダムハウス講談社(2009.2.19発行)

話題の映画『スラムドッグ$ミリオネア』(第81回アカデミー賞では作品賞を含む8部門を受賞)の原作 映画は4月18日日本全国一斉ロードショウ 物語は、主人公のラム・ムハンマド・トーマスがクイズ番組で史上最高額の賞金を勝ち取ったことで逮捕されたところから始まる。 クイズで正解した訳を説き明かしていく形で、主人公の人生が語られます。 読んだ後の爽快感が何とも言えません。 本書は今までに37カ国で翻訳され...
評価: ☆☆☆☆☆

冷たい月/サンドラ・パーシャル/ランダムハウス講談社(2009.3.15発行)

2007年アガサ賞※最優秀処女長篇賞(BEST FIRST NOVEL)受賞作品 精神科医の母は、その専門知識によって5歳以前の娘の記憶を封印していた。 一体どんな理由があったのか この謎解きが本書の全てです。 物語は、主人公の女性獣医レイチェル・ゴダードが今は見知らぬ人が住んでいる見慣れた家を見ているところから始まります。 物語の結末には納得がいきません。みんなが幸せになれるもっと違う形の終わり...
2009年

川は静かに流れ/ジョン・ハート/ハヤカワ・ミステリ文庫(2009.2.15発行)

2008年アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞(エドガー賞とも呼ばれる)最優秀長編賞受賞作品 全米ベストセラーを記録  物語は主人公が5年ぶりに故郷に帰ってきたところから始まります。 どこかで読んだことがあると思ったのは第1作の『キングの死』を読んだからでしょうか。 友情と愛と 故郷への強い思いと 親子の愛情と葛藤と 前作と共通のテーマに真っ向から取組んでいます とても読みやすいし、夢中になって読ん...
ラブストーリー

僕とばあばと宝くじ/パトリシア・ウッド/ランダムハウス講談社(2008.7.25発行)

2008年英国女流文学賞(オレンジ賞)フィクション部門最終候補作品 軽度の知的障害をもつ主人公ペリーの愛と友情の物語 できるなら主人公のような子供の頃の心を取り戻したいものです。 amazonドットコムでは100件に上るカスタマーレビューのうちほとんどが満点の五つ星をつけるほど好評を博したそうです。 2008年7月25日ランダムハウス講談社より発行 原題は『LOTTERY』(宝くじ) ...
女性刑事(捜査官)もの

警部補デリーロ/スコット・フロスト/集英社文庫(2009.1.25発行)

2006年アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞(エドガー賞とも呼ばれる)処女長編賞ノミネート作品 カルフォルニア州パサデナ市の女性警部補アレックス・デリーロのシリーズ第1作 物語は、娘がローズクイーンの最終選考に出場し、会場にいる警部補デリーロがコンテストの女王の発表を見守っているところから始まります。 後はノンストップの心理スリラー(?)のミステリ 一気に最後まで読んでしまいました。これまたお勧め...
男性刑事(捜査官)もの

コマドリの賭け(上)(下)/ジョー・ネスボ/ランダムハウス講談社(2009.2.10発行)

2007年英国推理作家協会(Crime Writers' Association = CWA)ダンカン・ローリー・インターナショナル・ダガー(最優秀翻訳長篇賞)候補作品 ノルウェー・ミステリ界の第一人者が送る刑事ハリー・ホーレのシリーズ3作目 1999年の現在と1942年の過去が交互に現れ、登場人物も多くて最初はちょっとわかりにくい。 気がつくと夢中になっています。 絶対にお勧めの暗殺者もの(この...
評価: ☆☆☆☆☆

ジャマイカの迷宮/ボブ・モリス/講談社文庫(2009.3.13発行)

元アメフト選手のザック・チェイスティーンが主人公のシリーズ第2作 爽快な気分になれるミステリ 相棒のボギーの不思議な力も魅力です。必読のシリーズの一つです。 ジャマイカに行ってみたくなりました。 是非第1作からお読み下さい。 アメリカでは既に4作目までが刊行され、5作目が刊行予定となっています。 2009年3月13日講談社文庫より発行 第1作『震える熱帯』 著者紹介:米国フロリダ生まれ。地元フロリ...
2007年

ロング・グッドバイ/レイモンド・チャンドラー/早川書房(2008.3.10発行)

ミステリが読みたい2008年版 ベスト・ミステリ2007(早川書房)第1位 2007年週刊文春ミステリベスト10(海外)第9位 1955年アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀長篇賞受賞作品 主人公は私立探偵フィリップ・マーロウ 主人公がロールズロイロイスの車中で酔いつぶれているテリー・レノックスと出会ったところから物語が始まる。 私立探偵ものが好きな人に送る古典的ハードボイルド(hardboi...
2009国内外ミステリ

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(上)(下)/スティーグ・ラーソン/早川書房(2008.12.15発行)

2006年スカンジナヴィア推理作家協会「ガラスの鍵(Glasnyckeln)」賞※受賞作品 一つ一つの謎を丁寧に誰にも分かりやすく解いて、読む人をどんどんひきつけていく。 これがミステリのベストセラーになる本の共通点だと思います。 物語は、誕生日に40年にわたって必ず届く額入りの押し花が、今年もまた82歳になる老人に届いたところから始まります。 全世界で800万部を突破した『ミレニアム』三部作の第...
ノワールもの

狼のゲーム/ブレント・ゲルフィ/ランダムハウス講談社(2009.1.10発行)

現在のロシアを舞台にした衝撃の作品 主人公はロシアン・マフィアで元特殊部隊隊員のアレクセイ・ヴォルコヴォイ(通称ヴァルク)と恋人のチェチェン人のヴァーリャ 強烈なラブストリーです(第2作を読まないと断定はできませんが)。 『チャイルド44』(トム・ロブ スミス)と同じような衝撃が読む人を襲います。 主人公たちがこれだけ痛めつけられる犯罪小説はありません。 書いたのがロシアの人ではないところもチャイ...
デントン市警察署ジャック・フロスト警部 シリーズ

夜のフロスト/R・D・ウィングフィールド/創元推理文庫(2001.6.15発行)

イギリスのデントン警察署犯罪捜査部警部ジャック・フロストを主人公とする警察小説シリーズ第3作 流感で人手が全く足りないデントン警察署に、またまた恐怖の一週間が始まる。 新聞配達の15歳少女が行方不明・老女ばかり狙う切り裂き犯次々起きる事件にフロスト警部は---- 前作までと異なり、各事件は解決したかと思うとフロスト警部の手から逃げてしまう。絶体絶命のピンチの連続 フロスト警部を応援しながらこのシリ...
冒険アクションもの

ヒラムの儀式(上)(下)/エリック・ジャコメッティ +ジャック・ラヴェンヌ/講談社文庫(2009.2.13発行)

1945年4月25日、ベルリン陥落寸前のドイツ第3帝国首相官邸、ある上級大隊指揮官が受けた指令は、ベルリンを密かに離れ、木箱を予定された隠し場所に埋めろというものだった。 物語は、ここから始まり、舞台はすぐ20005年5月のローマに移る----- ナチスでなくフリーメーソンが主題の壮大な歴史ものミステリ 人間が人間に対してできることに限界がないことを改めて知らされました。 ”庭師”は怖すぎます。 ...