評価

ユーモア・ミステリ

ユークリッジの商売道/P・G・ウッドハウス/文藝春秋(2008.12.15発行)

P・G・ウッドハウスの最も喜劇的なキャラ・ユークリッジを主人公にした短編14編と特別収録作品1作 本書紹介の中で出版社は「殺伐とした世相にうんざりしたときの妙薬、ウッドハウス作品。年末年始の厄落とし&景気づけにぜひどうぞ。」としています。 現在ならうまくいくかも知れないペキニーズを大量に集めて芸を教え込む「犬学校」を開校し大儲けをたくらむ  年間購読雑誌についている傷害保険を目当てに大儲けをたくら...
デントン市警察署ジャック・フロスト警部 シリーズ

フロスト日和/R・D・ウィングフィールド/創元推理文庫(1997.10.17発行)

イギリスのデントン警察署犯罪捜査部警部ジャック・フロストを主人公とする警察小説シリーズ第2作 ※なお、デントン市はロンドン郊外の架空の都市です。 このミステリーがすごい!1998年度版(1997年)ベスト20宝島社第1位 1997年週刊文春ミステリベスト10(海外)第2位 物語は、連続婦女暴行魔が森の中で女子生徒を襲おうと身構えたところから始まる--- 今回のフロスト警部の相棒は上司を殴って降格さ...
2008海外ミステリ

限りなき夏/クリストファー・プリースト/国書刊行会(2008.5.15発行)

闘うベストテン2008(ミステリチャンネル)海外ミステリ第5位 クリストファー・プリーストの日本オリジナルの短編8篇の作品集 <収録作品> 「限りなき夏」 「青ざめた逍遙」 「逃走」 「リアルタイム・ワールド」 「赤道の時」 「火葬」 「奇跡の石塚」 「ディスチャージ」 作者は”日本版への序文”のなかで、各作品の解説をつけています。SFものを読むには、わかりやすくて良い試みだと思いました。 例えば...
デントン市警察署ジャック・フロスト警部 シリーズ

クリスマスのフロスト/R・D・ウィングフィールド/創元推理文庫(1994.9.30発行)

イギリスのデントン警察署犯罪捜査部警部ジャック・フロストを主人公とする警察小説シリーズ第1作 ※なお、デントン市はロンドン郊外の架空の都市です。 これほど読み続けて没頭してしまう警察ものはありません。 展開が早くあきさせない。見事としか言えない。 物語は娼婦のジョーン・アップヒルの8歳になる娘が日曜学校から帰宅しなかったことから始まった--- このシリーズの作品が出る度にミステリベストテンものの上...
2008年

運命の日(上)(下)/デニス・ルヘイン/早川書房(2008.8.25発行)

物語は1918年ワールドシリーズで移動中のレッドソックスのベーブルースが、列車の事故で空いた時間に野原でやっていた黒人の野球試合に飛び入り参加するところから始まる。 ベーブルースがそこで見たものはとてつもない黒人選手たちの能力だった--- ミステリが読みたい2009年版 ベスト・ミステリ2008(早川書房)第1位 スペイン風邪の大流行・ロシア革命の影響を受けたテロの頻発  そんな時代を背景に激し...
2009年文庫

前線 捜査官ガラーノ/パトリシア・コーンウェル/講談社文庫(2008.12.12発行)

マサチューセッツ州警察捜査官ガラーノ シリーズ第2作 前作と同様にタイムズ紙に連載小説として書かれたもの パトリシア・コーンウェルの作品と思わなければ、軽く読める作品かも。 それにしても余りにも内容のないミステリ 余りにも都合の良い解決 作者が何を伝えたいのか全く分からない。  読者の皆さんお願いだからこんな作品を2009年文庫翻訳ミステリーベスト10(講談社文庫)に入れないでくださいね。 20...
2009年版(早川書房)

ロミオ/ロバート・エリス/ハヤカワ・ミステリ文庫(2008.7.15発行)

ミステリが読みたい2009年版 ベスト・ミステリ2008(早川書房)第8位 ベストテンに入ったから読んだのですが、ひさしぶりのニューヒロインの登場 本格警察小説 早川書房のベスト・ミステリもミステリファンの役に立った一例(と言っては怒られるかも) 主人公はロサンジェルス市警強盗殺人課の女性刑事リーナ・ギャンブル ロサンジェルス市郊外の邸内で妊娠したばかりの若い女性が惨殺された。現場は血の海で、頭に...
2008年

冬そして夜/S・J・ローザン/創元推理文庫(2008.6.27発行)

私立探偵リディア・チン&ビル・スミスシリーズの第8作 大好きなこのシリーズが2008年週刊文春ミステリベスト10(海外)第6位 このミステリーがすごい!2009年版(2008年)ベスト20宝島社第7位 ニューヨーク・ミッドタウン署の刑事から、知り合いだと言っている14?15歳くらいの少年を保護しているとの連絡がはいり、スミスは署へ---- 2003年度のMWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀長篇賞...
2008年

ザ・ロード/コーマック・マッカーシー/早川書房(2008.6.25発行)

2007年度ピュリッツァー賞受賞 170万部を超える全米ベストセラー 映画化も決定 ピュリッツァー賞受賞から分かるようにミステリではなく、素晴らしい本格小説で、一気に読み切ってしまいました。 夢のなかにまでこの本が出てきました。是非お読み下さい。 訳者あとがきで 「主流派小説とSF小説のジャンルを横断した作品」 「幼い我が子が生きていく未来の世界を案じ、最悪の事態を想像しつつ希望の種を探して息子に...
2009(2008年)

霧と雪/マイケル・イネス/原書房(2008.7.1発行)

2009本格ミステリ・ベスト10海外(原書房)(2008)第2位 イギリス・オックスフォード大学の英文学教授であり、ミステリー作家としても名高い巨匠1940年発表の作品 巨匠イネスによる頭脳ミステリと紹介されています。 45ページで挫折しました。 最後まで読んだ方の評価は高い方とそうでない方にはっきりと分かれるようですが、登場人物表もなく、ただただつまらない人物紹介に事件が起きるまで読み続けること...
ノワールもの

娼婦レナータ/ヴィッキー・ヘンドリックス/ランダムハウス講談社(2008.11.10発行)

2008年度MWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀ペーパーバック賞ノミネート作品 異色のエロチック・クライムノベルと紹介されています。電車のなかでは読みにくい内容がとても多い作品です。 男性はとことんこけにされているかも。 原題は「CRUEL POETRY」(残酷な)(作詩・詩) マイアミ・ノワールの女王と称される女流作家の長編第5作 デビュー作『マイアミ・ピュリティ』以来の邦訳 このデビュー作は...
18世紀のパリ ニコラ・ル・フロック警視シリーズ

ブラン・マントー通りの謎/ジャン・フランソワ・パロ/ランダムハウス講談社(2008.11.10発行)

舞台は1761年(18世紀)のルイ15世治下のフランス・パリ ブルターニュ地方からパリにやってきたひとりの青年ニコラ パリ警視総監から見習い警視としての地位を与えられます。 『ニコラ・ル・フロック警視の事件』シリーズの第1作(2001年発表) ミステリとしてあっという間に読み切ってしまいましたが、18世紀フランスの料理・風俗や暮らしむきもとても興味深く読んでいけます。 フランス料理が好きな人も是非...
女性検死官(解剖学者・法人類学者・科学者等)もの

遺伝子捜査官アレックス 復讐の傷痕/ローリー・アンドリューズ/ハヤカワ・ミステリ文庫(2008.11.25発行)

主人公は、軍人の父と反戦活動家の母をもち医師の資格を持つ遺伝学者アレクサンドラ・ブレークのシリーズ第2作 科学者が主人公のため、最近TVではやっている科学捜査の探求がメインと思っている方はちょっと肩すかしを受けます。 スパイもののような冒険アクション小説です。 彼女を中心に周りの登場人物もいろいろと魅力的です。 アメリカでは既に第3作も発表されているそうです。 2008年11月25日ハヤカワ・ミス...
男性刑事(捜査官)もの

残虐なる月―マンチェスター警察殺人課ファイル/クリス・シミズ/小学館文庫(2008.11.12発行)

マンチェスター警察のジョン・スパイサー警部のシリーズ第3作 定年を来年に控えるサマビー主任警部の傘下に入れられた彼が担当したのは、同性愛者が暴力を受けたという小さな事件だった---- 原題は「SAVAGE MOON」(2007年イギリスで出版された) とても重いミステリです。 ジョン・スパイサー警部の家族生活にも多くのページが割り振られていますが、「イギリスのケニヤ統治時代の蛮行 アメリカのイラク...
2008年

チャイルド44(上)(下)/トム・ロブ スミス/新潮文庫(2008.9.1発行)

物語は1933年スターリン統治下のウクライナの寒村で2人の幼い兄弟が食料として猫を捕まえるために森に入っていくところからはじまる。 このミステリーがすごい!2009年版(2008年)ベスト20宝島社 輝く!! 第1位 2008年週刊文春ミステリベスト10(海外)第2位 2008年文庫翻訳ミステリーベスト10(講談社文庫)第2位 闘うベストテン2008(ミステリチャンネル)海外ミステリ第3位 ミス...