評価

2006年版 (2005年)

無頼の掟/ジェイムズ・カルロス・ブレイク/文春文庫(2005.1.10発行)

このミステリーがすごい!2006年版(2005年)宝島社第3位 舞台は1920年代のルイジアナ 叔父たちと銀行を襲ったソニーは失敗して一人逮捕されてしまう-------- 解説者は「犯罪小説、西部小説、悪漢小説、教養小説、青春小説、そして恋愛小説」と本書を紹介しています。 本当にいろいろな要素が入り交じった小説で、楽しめること保証いたします。あっという間に読み切ってしまいました。 本書はジェイムズ...
2008年版 (2007年)

路上の事件/ジョー・ゴアズ/扶桑社ミステリー(2007.7.30発行)

このミステリーがすごい!2008年版(2007年)ベスト20宝島社第6位 舞台はアメリカ1953年の夏 作家志望の主人公ビアス・ダンカンが貨物列車から飛び降りたところから物語が始まります。 次から次に起きる事件現れる多くの登場人物たち 目が廻ってしまいそうでした。 実際にサンフランシスコで12年にわたって私立探偵として活動したジョー・ゴアズの長篇作品リスト第13作目 <長篇作品> 翻訳されているも...
ノワールもの

七匹の蛾が鳴く/フランク・ティリエ/ランダムハウス講談社(2008.4.10発行)

パリ警視庁のフランク・シャルコ警視シリーズ第2作 パリ郊外の教会の中で、体毛をすべて剃られた全裸の女性が発見された。目立った外傷はなく、頭部には何故か七匹の蛾が------ この人の作品には本当に驚かされます。一度是非お試し下さい。但し、第1作『タルタロスの審問官』からお読み下さい。 女性警部補リュシー・エヌベルが活躍するシリーズでも好評を博しているそうです。是非こちらのシリーズも翻訳をお願いいた...
ラブ(ロマンス)サスペンス

カルダー家の秘密 裏切りの夜を逃れて/ジャネット・デイリー/集英社文庫(2008.4.25発行)

「ロマンス小説の女王」待望の名作シリーズ アメリカで絶大な人気を誇るカルダー家のシリーズの4作目 全米でも有数の大牧場の当主チェイス・カルダーとその息子タイ・カルダーの物語 愛と野望と復讐の物語。 現在まで10作が発表され、今も全米のファンが11作目の出版を首を長くして待ちこがれているそうです。 どこかで読んだ覚えがあるんですが、初めての邦訳なのでしょうか。ご存じの方はお知らせ下さい。 2008...
評価: ☆☆☆☆

ビッグ・アースの殺人/ジョン・エヴァンズ/講談社文庫(2008.4.15発行)

2004年本書で作家デビュー カナダ推理作家協会(CWC)アーサー・エリス賞最優秀処女長編賞受賞 主人公のポール・ウッドはコンピューター・プログラマーのカナダ人 バック・パッカー(安価な料金で世界中を個人旅行する人々の総称) ネパールのアンナプルナをトレッキング中に発見した死体には----- 主人公はお金はあるが普通の人 勇気を奮い起こして事件のなぞに迫ります。 2008年4月15日講談社文庫より...
評価: ☆☆☆☆

ローズマリー&タイム 歌を忘れた鳥たち/ブライアン・イーストマン/講談社文庫(2008.4.15)

主人公は大学で植物病理学を教えるローズマリー・ボクサーと元警官で主婦のローラ・タイム 本書は2003年から2007年まで英国のITVで放映され高視聴率を記録したミステリドラマ『ローズマリー&タイム』の第1話の原作 ミステリとしてより今回は主人公2人の生い立ちの紹介編とも言うべき内容ですが、あっという間に読んでしまいました。 舞台は英国で、ガーデニング、ハーブ、ミステリと女性の友情 2人がこれからど...
ユーモア・ミステリ

カスに向かって撃て! /ジャネット・イヴァノヴィッチ/集英社文庫(2008.2.20発行)

逃亡者逮捕請負人(バウンティ・ハンター)ステファニー・プラム シリーズ第10作目 何作か読んだ記憶があります。 更に更にヒートアップした本作 楽しめます。笑ってばかりいて、今回は何の事件だったか余り覚えていないほどの面白さ。本作が気に入ったら是非第1作から読んで彼女の世界にどっぷりとはまってください。 1994年に発表したミステリ第1作である長編「私が愛したリボルバー」で1995年イギリス推理作家...
リーガル(法律・法廷)サスペンスもの

敵意ある証人/ウィリアム・ラシュナー/扶桑社ミステリ(1999.4.30発行)

若き弁護士ヴィクター・カールは、大手法律事務所に就職を希望するも、ことごとく不採用となり、やむなく仲間たちと弁護士事務所を開業する。 そんなある日、彼にとって千載一遇とも言うべき仕事が舞い込んだのだが----- 出世欲ばかりあって、失敗ばかりのカールをパートナーの女性弁護士エリザベス・デリンジャーや私立探偵モーリス・カプスティーンたち脇役たちが支えていきます。 なぜか憎めないカールをずっと読んでい...
ラブ(ロマンス)サスペンス

外科医/テス・ジェリッツェン/文春文庫(2003.8.10発行)

本書のヒロインはなんといっても外科医のキャサリン・コーデル その脇役にボストン市警察殺人課刑事トマス・ムーアと同女性刑事のジェイン・リゾーリ 女性の子宮を抉り取り喉を掻き切る猟奇連続殺人事件が発生。数年前に同様の事件が起きていたが、そのときの犯人は被害者によって射殺されていたのだが---- 女医さんでなければ描けない描写 女性に対するとても残忍な事件なのですが、作者の根底に流れる人間に対する暖かい...
2004海外ミステリ

嘘つき男は地獄へ堕ちろ/ジェイソン・スター/ヴィレッジブックス(ソニーマガジンズ)(2004.6.20発行)

闘うベストテン2004(ミステリチャンネル) 海外ミステリ次点(第11位) どんな結末が待っているのか、いろいろと考えることができてとても楽しめました。 もちろんこんな結末は予想していませんでしたが。 この作家の作品は訳者によれば二つの系列があり、ひとつはエリートサラリーマンの転落物・もうひとつはギャンブルのめり込み物 本書は二つの系列を組み合わせて物語が出来上がっていますとのことです。 デビュー...
リーガル(法律・法廷)サスペンスもの

最後の審判/リチャード・ノース・パタースン/新潮文庫(2005.6.1発行)

「罪の段階」「子供の眼」に続く法廷サスペンス3部作完結編 今回は大統領から合衆国控訴裁判所判事に指名を受けるまでの地位についた女性弁護士キャロライン・マスターズが主人公 彼女の生き方・生い立ち(23年前なぜ故郷を捨て家族と絶縁してしまったのか)が明らかにされます。彼女自身の物語と法廷ミステリとが展開していきます。 姪のブレット・アレンは、恋人のジェームズ・ケースをナイフで喉を掻き切って殺したという...
2008年版 (2007年)

物しか書けなかった物書き/ロバート・トゥーイ/河出書房新社(2007.2.10発行)

このミステリーがすごい!2008年版(2007年)ベスト20宝島社<海外>第4位 生涯短編一筋を貫いた短篇作家トゥーイの傑作14篇 表題の作品のようなSF的なものから、借金取りや警官を騙して喜ぶ男の馬鹿話や『階段はこわい』のような生涯の内に4度結婚して4度とも妻を事故で亡くした男の話など多種多様の作品が集まっています。 ミステリが読みたい2008年版 ベスト・ミステリ2007(早川書房)でも第14...
ストックホルム市警エーヴェルト・グレーンス警部とスヴェン・スンドクヴィスト警部補 シリーズ

制裁/アンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレム/ランダムハウス講談社(2007.7.1発行)

2005年グラスニッケル賞(最優秀北欧犯罪小説賞)受賞 スウェーデンのベストセラーリストに14週間連続でランクイン 一気に読んでしまいました。これまたお勧めの一作です。 舞台はスウェーデンのストックホルム近郊のストレングネース 原題「ODJURET」は怪物・野獣という意味 アンデシュ・ルースルンドはジャーナリスト ベリエ・ヘルストレムは自らも犯罪者として刑務所で服役した経験から、犯罪の防止を目指す...
歴史ミステリもの

エンジェル・メイカー/ジェシカ・グレグソン/ランダムハウス講談社(2007.11.1発行)

舞台は1914年ハンガリーの片田舎ファルチカ 「ナジレーヴのエンジェル・メイカー殺人事件」という実話をもとに描かれた歴史サスペンス このような事件が何故起こったかを深く掘り下げた傑作だと思います。 主人公は薬草と看護の知識を持つ、まじない師の娘シャーリ・アラニュ 彼女を応援しながら読まずにはいられない作品です。史実は女性解放の一つの形だったのでしょうか。 歴史サスペンス界の新星女流作家ジェシカ・グ...
ノワールもの

タルタロスの審問官/フランク・ティリエ/ランダムハウス講談社(2007.9.1発行)

2004年度フランス国鉄推理小説賞の最終候補作 本書はデビュー作 主人公はパリ警視庁のフランク・シャルコ警視 警視に入れ込んでしまうことを止めることは出来ません。また必読の警部シリーズが一つ追加されました。 2008年4月10日に続編の『七匹の蛾が鳴く』が発行されています。 訳者あとがきで「ネット上で一般読者が採点するお薦め度が軒並み5つ星であることからも人気の度合いが知れる」とあります。 何故日...