ジャンル

ユーモア・ミステリ

フラッシュ FLUSH /カール・ハイアセン/理論社(2006.4発行)

ユーモア・ミステリのベストセラー作家が贈る若い読者をターゲットにした『HOOT』に続く2作目 物語は主人公のノアが父と警察の留置所で面会するところからはじまる。 フロリダの自然を愛する作家たちが共通に抱いている、自然破壊に対する危機感 それが痛切に伝わってきます。 自然と破壊しようとするものたちに対する激しい怒り それが作品の根底を流れています。 この素敵な一家にまた会いたいと思います。 2006...
評価: ☆☆☆☆☆

バスルームから気合いを込めて/ジャネット・イヴァノヴィッチ/集英社文庫(2008.7.25発行)

抱腹絶倒のミステリ(?) ステファニー・プラムのシリーズ第11作 『カスに向かって撃て』の続編 原題は「ELEVEN ON TOP」 主人公はいわず問い知れたステファニー・プラム 今回は逃亡者逮捕請負人(バウンティ・ハンター)を辞めて、職探しにおおあらわ 折角辞めたのに過去の事件が彼女をほっておいてくれない。 笑ってばかりいてストリーを追えなくなっちゃう。 砂糖を絶ってますますおかしなことに 重い...
女性検死官(解剖学者・法人類学者・科学者等)もの

血の記憶(上)(下)/グレッグ・アイルズ/講談社文庫(2008.10.15発行)

大好きな作家のひとりグレッグ・アイルズの第9作 原題は「Blood Memory(2005)」 主人公は女性歯科科学者(歯の噛み跡を鑑定をする歯科医)のキャット・フェリー 銃で撃たれた後、激しく何箇所か噛まれ、最後に止めを刺されるという男性の連続殺人事件が次々と起こる--- あっという間に物語に引き込まれていきます。先を読まざるを得ない構成のうまさはさすがと言わざるを得ません。 今回のメインテーマ...
男性刑事(捜査官)もの

監禁/ジェフリー・ディーヴァー/ハヤカワ文庫(2000.9.15発行)

原題は(SPEAKING IN TONGUES※解説は神がかり、神の言葉を話すと訳しています) 物語は、息子の墓を掘り起こし遺体を担ぎ出す異様な男の猟奇的シーンからはじまる。一体何のために---- ジェフリー・ディーヴァーの第9作目(解説による)の作品 アメリカの書評誌での彼の作品への賛辞 Ticking Bomb Suspense (時限爆弾のようなスリリングなサスペンス)!! 何カ所か無理であ...
ノワールもの

ホワイト・シャドウ/エース・アトキンス/ランダムハウス講談社(2008.8.10発行)

舞台は1955年フロリダのタンパ(Tampa )  マフィアのボスで引退していたチャーリー・ウォールが殺害された--- 一人称の語り手がいっぱい登場する小説で、いま誰が語っているのかはっきり言ってわかりにく、訳者までが読者の判断に任せますと匙を投げている始末(?) キューバ革命前のキューバとアメリカとの関係が少しだけ垣間見えます。 2008年8月10日ランダムハウス講談社より発行 ...
ラブ(ロマンス)サスペンス

炎の壁の彼方から(上)(下)/ノーラ・ロバーツ/扶桑社ロマンス(2008.7.30発行)

主人公は放火捜査班の刑事カタリーナ・(リーナ)・ヘイル サスペンスとロマンスと彼女を見守るイタリア系大家族との心暖まる絆とを楽しむことができます。 はらはらドキドキしながら、あっという間に読み切ってしまいました。 2008年7月30日扶桑社ロマンスより発行 ...
マンハッタンの女性検事アレックス・クーパー シリーズ

誤殺/リンダ・フェアスタイン/ハヤカワ文庫(2002.7.10発行)

主人公はマンハッタンの性犯罪を扱う辣腕女性検事アレックス・クーパー シリーズ第1作 ニューヨークポストには「性犯罪担当検事を惨殺ーFBIと州警察は協力して捜査中」その記事を当の私はじっと見ていた。---- 彼女を見守る有能なニューヨーク市警の刑事たちと彼女を支える友人たちとで綴る検察官物語 書いているのは、現職のマンハッタン検察庁犯罪訴追課長である女性検察官 面白くないはずがありません。 文庫版は...
女性私立探偵もの

苦い祝宴/S・J・ローザン/創元推理文庫(2004.1.30発行)

エントリーした本がちょうど500冊になりました。 私立探偵リディア・チン&ビル・スミスシリーズの第5作 今回はリディア・チンが語り手 依頼は中華料理店の従業員たちの小さな組合の労働争議を見守り、起きるかも知れない揉め事の証人として待機することだった。それだけで終わるはずがないのが我らがリディア・チン---- 二人の関係に少しは進展があったといっていいのかな。 2004年1月30日創元推理文庫より発...
「もしもの世界」でのミステリ(SFミステリ)もの

幸運の指輪は時を超えて/チェリー・アデア/ランダムハウス講談社(2008.6.10発行)

T-FLAC エッジ家の呪い? 3部作の第1弾(?) ヒロインはノーベル賞を受賞した天才科学者イーデル・カーセル 人口知能ロボットを作り出したことから----- ヒーローは、テレポート(瞬間移動)の力を持ち、透明になったり、動物に変身できる能力を持つ超能力者のガブリエル・エッジ 注目度ナンバーワンのロマンス作家が送る空想科学ロマンス小説 ロマンスに最重点が置かれています。 電車の中では読めない内容...
ノワールもの

掠奪の群れ/ジェイムズ・カルロス・ブレイク/文春文庫(2008.9.10発行)

主人公は1930年代に銀行ギャングとして実在したハリー・ピアントと彼の仲間たちと家族 銀行強盗と刑務所からの脱獄を繰り返す 本書はジェイムズ・カルロス・ブレイクの第8長編 待望の邦訳第3作目 第6長編『無頼の掟』(2005.1) 第7長篇の『荒ぶる血』(2006.4)は、いずれも各ミステリベストテン入り いつの間にかギャングたちを応援してしまいました。本作もまたベストテン入りするのでしょうか。 2...
FBI捜査官もの

翼のある子供たち/ジェイムズ・パターソン/ランダムハウス講談社(2005.11.11発行)

多彩な才能を持つジェイムズ・パターソンが贈るSF的サスペンス はらはらどきどきしながら、あっという間に読み切ってしまいました。 訳者は「大人のためのメルヘン」と紹介しています。 1998年アメリカで発売されるや、ニューヨーク・タイムズのベストセラー・リスト1位にランク 「子供たちが夢中になって読みました」と言われたそうです。 本書の続編「翼ある者のさだめ」(2005年4月アメリカで刊行)もすでに発...
ラブ(ロマンス)サスペンス

遺伝子捜査官アレックス 殺意の連鎖/ローリー・アンドリューズ/ハヤカワ・ミステリ(2008.5.25発行)

主人公は、軍人の父と反戦活動家の母をもち、医師の資格を持つ遺伝学者アレクサンドラ・ブレーク 彼女の廻りを個性的で魅力的な脇役たちが固めます。 海軍基地の周辺で女性が惨殺される連続殺人事件の捜査に借り出されたアレックスは--- ミステリとしては、説得性にいまいちかけるところがあるけれど、次作も読んでみたいと思います。 原題は「SEQUENCE」 ※数列 ここではアミノ酸配列分析・遺伝子分析の意かな ...
臨床心理医など医師もの

カインの眼/パトリック・ボーウェン/ランダムハウス講談社(2008.8.10発行)

人気の視聴者参加番組<カインの眼>に出演する10人の男女 気がついたときには--- ネバタ砂漠を舞台に10人のサバイバルを描いたサスペンス小説 書いたのはなんとパリの病院で救急医療チームを率いる現役の医者  忙しい合間に書いた本書 デビュー作がベストセラーに 読んでみればベストセラーになったわけが分かります ハリウッドが映画化の権利を買い取ったそうです。映画化したら絶対に見たいと思います。 本の裏...
アティ カス・コディアック シリーズ

哀国者/グレッグ ルッカ/講談社文庫(2008.9.12発行)

ボディーガードのアティ カス・コディアックを主人公とするシリーズ第5作(番外編を入れれば第6作) 前作から、ボディーガードの仕事を描く小説から逸脱し、逃避・謀略・復讐を含む冒険小説(?)へと変身したように思いますが、面白さは変わりません。 ハードボイルドが根底に流れ、どうなるのか息もつかせぬ面白さです。 作者の談によれば変則ながら『逸脱者』の後半部分・『哀国者』・次作をもって三部作になるとのこと ...
歴史ミステリもの

ヴェネツィアの悪魔/デヴィッド・ヒューソン/ランダムハウス講談社(2007.10.1発行)

舞台は18世紀のヴェネツィアと現代のヴェネツィア 「歴史と音楽が紡ぐ幻想的なミステリ」と紹介されています。 交互に話が展開するため、少しわかりにくく、最初はとっつきにくい作品ですが、思いがけない展開をあなたはどうとらえるのでしょうか。是非お読み下さい。 水の都・歴史の街ヴェネツィアに行ってみたくなりました。但し、個人旅行でホテルの手配を自分でしたらホテルを探すのが大変かも。 ”ヴェネツィアの運河を...