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男性刑事(捜査官)もの

死は見る者の目に宿る/デイヴィット・エリス/ランダムハウス講談社(2008.2.1発行)

大学の講堂の地下で六人の女性の残虐な死体が発見され、歌の歌詞どおりのそれぞれ異なる方法で殺され並べられていた。 犯人は当日のうちに逮捕されたが、「最初の彼女は神からの贈り物」「最後の彼女はおれを救ってくれた」との言葉を残した---- 16年後同じ歌の2番の歌詞に従った連続殺人事件が起こる---- 場面や視点が変わる場面で何箇所か全く改頁等のメルクマールがなされておらず分かりにくい。特にたまたまペー...
2008(2007年)

リヴァイアサン号殺人事件(ファンドーリンの捜査ファイル)/ボリス・アクーニン/岩波書店(2007.2.27発行)

2008本格ミステリ・ベスト10 海外 (原書房)(2007年)第8位 今ロシアで大人気の推理小説家ボリス・アクーニンの小説です。 日本文化に精通しているアクーニン(これもなんと日本語の悪人から考え出したペンネームだそうです)の2冊同時発行という思い切った企画に大いに賛同いたします。 舞台は20紀初頭。フランス・パリの郊外で豪邸の家主が撲殺され、使用人とその家族が子供を含めて 全員が殺されるという...
男性私立探偵もの

冬を怖れた女/ローレンス・ブロック/二見書房(1987.12.25発行)

ニューヨークの元警官で無免許の私立探偵マシュウ(マッド)・スカラーのシリーズ第2作 原題は In the Midst of Death 依頼は警察内部の腐敗を告発したニューヨーク市警の刑事からだった。 内部告発がきっかけなのか、一人の娼婦がその刑事を恐喝罪で告訴した。誰かの差し金で動いているに違いないから、自分を窮地に陥れた黒幕を捜し出して欲しいと依頼をされた----- なんか渋くていいなと思いま...
ニューヨーク市警の巡査部長キャシー・マロリー シリーズ

魔術師の夜(上)(下)/キャロル・オコンネル/創元推理文庫(2005.12.28発行)

ニューヨーク市警の巡査部長キャシー・マロリー シリーズ第5作 とても悲しいラブストーリーです。 魔術師を相手にしている物語のため、ジェフリー・ディーヴァーの『魔術師 (イリュージョニスト)』(四肢麻痺の科学捜査官「リンカーン・ライム」シリーズ第5作)と比較されている方がいました。 それぞれの捜査官の闘い方は異なっているし、どちらが面白いかという比較をするのは全く意味がないと思います。それぞれの面白...
「もしもの世界」でのミステリ(SFミステリ)もの

チックタック(上)(下)/ディーン・クーンツ/扶桑社ミステリー(2008.3.30発行)

ここまで奇想天外で、はちゃめちゃだと心から楽しめてしまいます。 今落ち込んでいたら本書をぜひお勧めいたします。心から笑ってください。 ベトナムからの避難民で作家になったトミー・ファン 憧れのコルヴェットを購入し、鍵を受け取ったときからなぜか胸騒ぎが----- 本書原作は1996年に発表されています。 2008年3月30日扶桑社ミステリーより発行 ...
臨床心理医など医師もの

恥辱 SKAM/カーリン・アルヴテーデン/小学館文庫(2007.11.11発行)

2007年英国推理作家協会(CWA)ダンカン・ローリー・インターナショナル・ダガー/最優秀翻訳長篇賞(THE DUNCAN LAWRIE International DAGGER)ノミネート作品 主人公は38歳の女医モニカ・ルンドヴァルと50代半ばの肥満女性マイブリット・ペッテション この二人の話が一章ずつ交互に語られていきます。 最後に希望があります。重い内容でつらかった人も読んで良かったと思え...
男性私立探偵もの

シティ・オブ・タイニー・ライツ/パトリック・ニート/早川書房(2006.1.31発行)

2007年MWA賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)最優秀ペーパーバック賞(BEST PAPERBACK ORIGINAL)ノミネート作品 舞台はロンドン 主人公の私立探偵トミー・アクタルはパキスタン人の父とインド人の母を持つイギリス国民 ロンドンの裏街で探偵を営む 受けた依頼内容は黒人の娼婦メロディ・チェイスから行方不明になったルームメイトの娼婦仲間を捜して欲しいというものだった------ 本書発売...
男性私立探偵もの

野獣の血/ジョー・ゴアズ/角川文庫(1985.7.25発行)

1970年MWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀処女長編賞受賞 テーマはアメリカらしく法律の網を逃れた悪人に対する個人的復讐 実生活でも私立探偵をしていたジョー・ゴアズに敬意を表して、敢えて私立探偵のジャンルに分類しました。 原題は(A Time for Predators) (1969) ☆Predator 捕食動物; 略奪するもの; 略奪者; 他人を食いものにする人の意 <作品リスト> 本書...
FBI捜査官もの

ワイルドファイア(上)(下)/ネルソン・デミル/講談社文庫(2008.5.15発行)

前作の「ナイトフォール(上)(下)」と同じようにミステリとしては失敗作 007・ジェイムズボンドシリーズの映画のようにありえない設定が多く、痛快なスパイアクションもののように読めば面白いかも。 最新の世界情勢(といっても2001.9.11アメリカ同時多発テロに焦点が)からテーマを選択しており、その選択は読む人を強くひきつけるのに。あいかわらず展開が遅く、冗談や駄洒落の連発にいささか食傷気味になる。...
男性私立探偵もの

過去からの弔鐘/ローレンス・ブロック/二見文庫(1987.5.20発行)

ニューヨークの元警官で無免許の私立探偵マシュウ(マッド)・スカラーのシリーズ第1作 時代を全く感じさせない面白さ 解決の方法も渋い!!! 依頼はヴィレッジのアパートで殺害された娘の過去を探ってくれないかというものだった。犯人は逮捕されており------ 先を読まずにはいられない構成のうまさ 人に対する温かい目と厳しい目に納得 あっという間に読みきってしまいました。 ?『過去からの弔鐘』 Sins ...
男性弁護士もの

キングの死/ジョン・ハート/ハヤカワ文庫(2006.12.15発行)

2007年バリー賞最優秀処女長編賞ノミネート作品 2007年アンソニー賞最優秀処女長編賞(BEST FIRST NOVEL)ノミネート作品 2007年MWA賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)最優秀処女長編賞ノミネート作品 弁護士のジャクソン・ワークマン・ピケンズは、依頼人との接見に訪れた拘置所で父の死体がついに見つかったと告げられた-------- 日本のミステリベストものには入っていませんが、あっと...
殺し屋(殺しのライセンスを持つ者)・スパイもの

殺しのパレード/ローレンス・ブロック/二見文庫-ザ・ミステリ・コレクション(2007.12.25発行)

殺し屋ジョン・ポール・ケラーシリーズ第3弾 9篇からなる連作短編集 電車の中で気軽に楽しむ、殺し屋稼業を続けるケラーの心理を綴った短編集 訳者あとがきにケラーの次回作の紹介が出ています。次作を期待される方は、読まない方がよいと思います。 収録作品 「ケラーの指名打者」「鼻差のケラー」 「ケラーの適応能力」「先を見越したケラー」 「ケラー・ザ・ドッグキラー」「ケラーのダブルドリブル」 「ケラーの平生...
殺し屋(殺しのライセンスを持つ者)・スパイもの

殺しのリスト/ローレンス・ブロック/二見文庫-ザ・ミステリ・コレクション(2002.6.25発行)

殺し屋ジョン・ポール・ケラーシリーズ第2弾 長編といっても連作短編とほとんど変わりませんが、本書ははっきり言って失敗作 殺しの元締めを父親から引き継いだドットのやることなすことに、いらいらしてきました。 前作の短編のパターンと同じことの繰り返しも多くてがっかりです。訳者はあとがきの中で自分の自慢ばっかりとうとうと書いているし、いったい何を考えているのかな。 2002年6月25日二見文庫-ザ・ミステ...
殺し屋(殺しのライセンスを持つ者)・スパイもの

殺し屋/ローレンス・ブロック/二見文庫-ザ・ミステリ・コレクション(1998.10.25発行)

人情味あふれる(?)殺し屋ジョン・ポール・ケラーが主人公の連作短編集10編 「ケラーの選択」は1994年MWA(アメリカ探偵作家クラブ賞)最優秀短編賞受賞 「ケラーの責任」は1998年MWA(アメリカ探偵作家クラブ賞)最優秀短編賞受賞 引き込まれること、うけあいの短編集です。あっという間に読みきってしまいました。 殺し屋ケラーシリーズとして第2弾(長編)『殺しのリスト』(2002.6.25)第3弾...
女性刑事(捜査官)もの

白い首の誘惑/テス・ジェリッツェン/文春文庫(2007.3.10発行)

"外科医"は最も監視の厳重な第六レベルの刑務所の中にいる。そんなおり、"外科医"の再来かと思われる殺人事件が発生し------ 本書は2003年に出版された『外科医』の続編 お勧めのミステリ・シリーズです。 今回の主人公はボストン市警察殺人課の女性刑事ジェイン・リゾーリ 検視官のモーラ・アイルズとのコンビはシリーズ化され、『外科医』以降毎年1年に1作のペースで発表されているそうです。 女性刑事ジ...