ジャンル

ストックホルム市警エーヴェルト・グレーンス警部とスヴェン・スンドクヴィスト警部補 シリーズ

制裁/アンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレム/ランダムハウス講談社(2007.7.1発行)

2005年グラスニッケル賞(最優秀北欧犯罪小説賞)受賞 スウェーデンのベストセラーリストに14週間連続でランクイン 一気に読んでしまいました。これまたお勧めの一作です。 舞台はスウェーデンのストックホルム近郊のストレングネース 原題「ODJURET」は怪物・野獣という意味 アンデシュ・ルースルンドはジャーナリスト ベリエ・ヘルストレムは自らも犯罪者として刑務所で服役した経験から、犯罪の防止を目指す...
歴史ミステリもの

エンジェル・メイカー/ジェシカ・グレグソン/ランダムハウス講談社(2007.11.1発行)

舞台は1914年ハンガリーの片田舎ファルチカ 「ナジレーヴのエンジェル・メイカー殺人事件」という実話をもとに描かれた歴史サスペンス このような事件が何故起こったかを深く掘り下げた傑作だと思います。 主人公は薬草と看護の知識を持つ、まじない師の娘シャーリ・アラニュ 彼女を応援しながら読まずにはいられない作品です。史実は女性解放の一つの形だったのでしょうか。 歴史サスペンス界の新星女流作家ジェシカ・グ...
ノワールもの

タルタロスの審問官/フランク・ティリエ/ランダムハウス講談社(2007.9.1発行)

2004年度フランス国鉄推理小説賞の最終候補作 本書はデビュー作 主人公はパリ警視庁のフランク・シャルコ警視 警視に入れ込んでしまうことを止めることは出来ません。また必読の警部シリーズが一つ追加されました。 2008年4月10日に続編の『七匹の蛾が鳴く』が発行されています。 訳者あとがきで「ネット上で一般読者が採点するお薦め度が軒並み5つ星であることからも人気の度合いが知れる」とあります。 何故日...
2007年

終決者たち(上)(下)/マイクル・コナリー/講談社文庫(2007.9.14発行)

2007年文庫翻訳ミステリーベスト10(講談社文庫)第1位 待ちに待った刑事ハリー・ボッシュ シリーズ第11作 手元にあったのに読むのが待ったいなくてしばらく置いておりました。飾っておりました。 読み終わったときには自然に涙が出てきてしまいました。 ロサンゼルス市警・未解決事件(コールド・ケース)班の刑事に3年ぶりに復帰したボッシュ 相棒はキズミン・ライダー 天敵のアーヴィン・アーヴィングもま...
猟区管理官ジョー・ピケット シリーズ

神の獲物/C.J.ボックス/講談社文庫(2008.3.14発行)

ずっと待っていました。やっとでました待望のワイオミング州猟区管理官ジョー・ピケット シリーズ第4作(邦訳では第3弾) いろいろの書評では余り評価が高くありませんが、家族を何より大事にし、真っ直ぐな心だけを持って事件の解決に突き進むジョー・ピケットをあなたも応援してみませんか。 出来れば第1作からお読みください。第1作「沈黙の森]第3作「凍れる森」 原題は「TROPHY HUNT」 アメリカでは8作...
2007海外ミステリ

血と暴力の国/コーマック・マッカーシー/扶桑社ミステリー(2007.8.30発行)

闘うベストテン2007(ミステリチャンネル)海外ミステリ第4位 舞台は1980年代のアメリカテキサス 麻薬密売人の銃撃戦のあとに残され240万ドを持ち逃げしたベトナム帰還兵のモス 彼を追う殺し屋シュガー・初老の保安官ベル・謎の仕事人ウェルズ 今年のアカデミー賞で、作品賞・監督賞など4部門を受賞した映画『ノーカントリー』の原作 『ノーカントリー』は、ただいま日本でロードショー中です 原題“NO CO...
リーガル(法律・法廷)サスペンスもの

子供の眼(上)(下)/リチャード・ノース・パタースン/新潮文庫(2004.2.1発行)

2000年週刊文春ミステリベスト10(海外)第9位 法廷ミステリの傑作『罪の段階』の続編 「罪の段階」を先に読まないと、とてもわかりにくいと思います。2作で一つの作品と言っていいほどです。 本書については、法廷ミステリの真随意を楽しめるのは下巻に入ってからですが、面白かった!! 主人公は、弁護士クリストファー・バジェットとその部下の女性弁護士テリーザ・ペラルタそして前作のとき裁判官だったキャロラ...
短編集もの

壁に書かれた予言/ヴァル・マクダ?ミド/集英社文庫(2008.2.25発行)

サラ・パラツキーが“はしがき”を書いています「色とりどりの想像力の見本市のような一冊」。 英国推理作家協会ゴールド・ダガー賞受賞(9作目のミステリー小説『殺しの儀式』)作家が初めて編んだ短編傑作19編 ヴァル・マクダ?ミドの今までの作品 最初に主人公にしたのは調査報道記者のリンジー・ゴードン 続いて私立探偵のケイト・ブラナガンを世に送り出した。「殺しの儀式」「殺しの四重奏」「処刑の方程式」「シャド...
リーガル(法律・法廷)サスペンスもの

独善(上)(下)/ウィリアム・ラシュナー/講談社文庫(2008.2.15発行)

法廷ミステリファンにこの最新作を絶対の自信を持ってお勧めいたします。 弁護士ヴィクター・カールシリーズ第5作 既に第7作まで発表されています。 人を助けようとする気持ち・人に対する優しさを持っている弁護士ヴィクター・カールを心から応援しながら一気に読んでしまいました。 妻を殺害したとして終身刑の宣告を受けたフランス人シェフのフランソワ・デュベから再審請求の依頼が。この事件は少し調べただけで奇妙な点...
リーガル(法律・法廷)サスペンスもの

罪の段階(上)(下)/リチャード・ノース・パタースン/新潮文庫(1998.11.1発行)

1995年週刊文春ミステリベスト10(海外)第9位 法廷ミステリの傑作 全ての法廷ミステリファンに絶対の自信を持ってお勧めいたします。 解説の中でも「傑作中の傑作である。ミステリーファンの読者は、いや小説好きのすべての読者は、この機会に是非手に取っていただきたい」と絶賛しています。 リチャード・ノース・パタースンの第5作 [ 原題Degree of Guilt (1992) ] 第1作の「ラスコ...
ユーモア・ミステリ

エムズワース卿の受難録/P.G.ウッドハウス/文藝春秋(2005.12.15発行)

P.G.ウッドハウス選集〈2〉 〈1〉は「ジーヴズの事件簿」 ますますミステリから離れた感があるのですが、とにかく愉快!! 田舎暮らしが好きで領地でのんびり暮らしたい「綿菓子のような頭脳」を持つ老伯爵エムズワース卿が主人公のシリーズの全短編集 不肖の息子 鉄血の妹 頑固な庭師 騒動に揺れる伯爵の領地に平和はいつ来るのでしょうか。 収録作品 「南瓜が人質」「伯爵と父親の責務」 「豚、よォほほほほー...
2005年

ジーヴズの事件簿/P.G.ウッドハウス/文藝春秋(2005.5.30発行)

2005年週刊文春ミステリベスト10(海外)第8位 思わずほほえんだり、大声でげらげら笑ってしまう面白さ これってでもミステリなのかな 楽しいものを読みたい方にお薦めします。 P.G.ウッドハウス(1881?1975) 全世界で百年以上も読まれ続けるイギリスの巨匠 60年以上にわたってジーヴズ(従僕)とウースター(若主人)を主人公とした作品を書き続けた。 本書はより抜きの12編に加え特別収録作品1...
2007年

TOKYO YEAR ZERO トーキョー・イヤー・ゼロ/デイヴィッド・ピース/文藝春秋(2007.10.10発行)

このミステリーがすごい!2008年版(2007年)ベスト20宝島社第3位 デイヴィッド・ピースは1967年イギリス生まれ 1994年東京に移住 東京三部作の第1作 舞台は敗戦の日から始まりその1年後が中心 とにかく読みにくかったなというのが感想です。そうでなくともわかりにくいのに、こんなに同じ文書の繰り返しでは正直言ってイライラする。 これがなければ面白いのにな。言葉遊びは自分の世界だけにして欲し...
男性刑事(捜査官)もの

ミスティック・リバー/デニス・ルヘイン/ハヤカワ・ミステリ文庫(2003.12.20発行)

2001年週刊文春ミステリベスト10(海外)第2位 アンソニー賞最優秀長篇賞受賞 全米ベストセラー ボストンの下町貧困地区で、ショーン・ティヴァイン、ジミー・マーカス、デイブ・ボイルの3人が路上で遊んでいたある日、デイブ一人が偽警官たちにさらわれる事件が起こる。それから25年後------ クリント・イーストウッド製作・監督・音楽によって映画化され、2003年大ヒットを記録 アカデミー賞で主演男優...
FBI捜査官もの

死角/キャサリン コールター/二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション(2006.2.25発行)

夫婦FBI捜査官が活躍するシリーズ第4弾 いずれも全米ベストセラーに 女性数学教師だけを狙った連続殺人事件 元FBI捜査官の子供を執拗に狙った誘拐事件 今回も二つの事件が平行して進行します。 子供に対する親の素直な愛情が痛いほど伝わってきます。この愛情をもてない親がいるなんてなんて不幸なんでしょうか。 2006年2月25日二見書房より発行  ...