週刊文春ミステリーベスト10

2005年

蜘蛛の巣のなかへ/トマス・H・クック/文春文庫(2005.9.10発行)

☆2005年週刊文春ミステリベスト10(海外)第10位 夏を越せない父を看取るため、20数年ぶりにふるさとに帰ってきた主人公のロイ。 父と息子の物語 事件の真相を知りたくて、これほど先を読みたくなる物語もありません。 作家の実力を痛感します。 2005年9月10日文春文庫より発行 筆者紹介:トマス・H・クックは、 「緋色の記憶」で1997年度エドガー賞受賞の実力派。 アラバマ生まれ。ニューヨーク在...
2002年

2002年週刊文春ミステリベスト10(海外)

第1位 『サイレント・ジョー』/T.ジェファーソン・パーカー/早川書房 第2位 『第四の扉 ツイスト博士シリーズ』/ポール・アルテ/早川書房 第3位 『飛蝗の農場』/ジェレミー・ドロンフィールド/創元推理文庫 第4位 『家蝿とカナリア』/ヘレン・マクロイ/創元推理文庫 第5位 『壜の中の手記』/ジェラルド・カーシュ/晶文社ミステリ 文庫版は角川文庫 第6位 『さらば、愛しき鉤爪』/エリック・ガルシ...
2005年

暗く聖なる夜 (上) (下)/マイクル・コナリー/講談社文庫(2005.9.15発行)

2005週刊文春ミステリベスト10(海外)第1位に輝く!!!! 本書はハリー ボッシュシリーズ第9作(2003年) マイクル・コナリーは、1956年アメリカ・フィラデルフィア生まれ。ジャーナリストとして働く。彼が手がけた記事が、ピュリッツァー賞の最終選考まで残り、ロサンゼルス・タイムズ紙に引き抜かれる。 「当代最高のハードボイルド」といわれるハリー・ボッシュ・シリーズは二転三転する巧緻なプロットで...
2005年

獣たちの庭園/ジェフリー・ディーヴァー/文春文庫

2005年週刊文春ミステリベスト10(海外)第5位 文庫本の裏表紙に『「どんでん返し職人」ディーヴァーが初めて挑んだ歴史サスペンス』と紹介されています。 ドイツのナチス台頭時代 ナチス高官の暗殺を命じられたニューヨークの殺し屋 ベルリンオリンピックの選手団とともにドイツに入国します。 ドイツのナチスが台頭してきた時代に人々はどう生きたのか。どうナチスと闘ったのか。 日本にもあったこのような時代の中...
2002年

サイレント・ジョー/T.ジェファーソン パーカー/ハヤカワ・ノヴェルズ(2002.10.15発行)

この本を読むのは2回目です。2回目もまた楽しめました。 2002年の評価が高いのがよくわかります。 家族とはなにか・人間とはなにか。このミステリ?は真剣に読む人に問いかけてきます。 2002年週間文春ミステリーベストテン第1位 このミステリーがすごい!2003年度版(2002年)宝島社第2位 闘うベストテン2002(ミステリーチャンネル)第3位 2002年10月15日早川書房より発行 文庫版は20...
2003年

石の猿/ジェフリー ディーヴァー/文芸春秋(2003.5.30発行)

四肢麻痺の科学捜査官「リンカーン・ライム」シリーズ第4作 2003年週刊文春ミステリベスト10(海外)第5位 このミステリーがすごい!2004年度版(2003年)ベスト10宝島社第20位 今回は中国の密航組織・蛇頭との闘いです。 最初から疑問に思っていたことに対する回答が最後にやっと明かされます。 この疑問を抱かないようでは、ミステリーファンとしては失格です。あなたは気がつきましたか。 ジェフリ...
2003年

サイレント・ゲーム/リチャード・ノース・パタースン/新潮文庫(2005.11.1発行)

このミステリーがすごい!2004年度版(2003年)ベスト20宝島社第4位 法廷ミステリの傑作です。読むのは2度目なのに、また夢中になってしまいました。 主人公は辣腕の刑事弁護士トニー・ロード  高校時代にライバル高との試合の後、真剣に付き合っているガールフレンドのアリスン・テイラーと結ばれた。親に交際を反対されていて、門限を気にする彼女は一度家に戻り、また抜け出して15分後に会う約束をしたが--...
2004年

魔術師 (イリュージョニスト)/ジェフリー・ディーヴァー/文藝春秋(2004.10.13発行)

読み終わった後でもまだなにかが起きるのではないかと思って、もう一度本を手にしたとたん手にした本が消えたりして。まさかね?でもそんなことさえ考えてしまうミステリーです。 四肢麻痺の科学捜査官「リンカーン・ライム」シリーズ第5作 このミステリーがすごい!2005年度版(2004年)宝島社第2位 事前の情報は全く入れないで読んでください。 昨年中に日本で出版された海外ミステリーのなかで総合評価トップとい...
2004年

ダ・ヴィンチ・コード (上)(下)/ダン・ブラウン/角川書店(2004.5.31発行)

2004年週刊文春ミステリベスト第1位 ある区の図書館の予約待ち件数がいまだ580件以上もある空前の人気作。 ベストセラーになるには、やはりきちんとした理由がありました。 ?読みやすくて(訳者の方の力も大きいと思います)、展開が早く、先を読まずにはいられない構成になっている。 ?動機や事件について納得のいく説明がわかりやすくされている。 これを読むと、パリのルーブル美術館はもとより、イギリス・イタ...
2005年

百番目の男/ジャック・カーリイ/文春文庫(2005.4.10発行)

本書の映画化権は既に売れているとのこと。 面白い!!!!どこかのミステリー評価でランクインするかも。 警察内部でことごとくカーソンと対立するのは、「現場の警官のようにふるまう運営畑17年の人間」の出世だけを考えている警部。 ここまでいくと、笑って読める。こんなやつが現実社会によくいるから書くのだろうけど、出来れば登場させなくてよいのに。 主人公・刑事カーソン・ライダーのシリーズ第2弾は近々アメリカ...
2004年

ダンテ・クラブ/マシュー・パール/新潮社(2004.8.25発行)

2004年週刊文春ミステリベストテン第8位 読み始めたら止められない優れた本格派のミステリーだと思います。 舞台は1865年の南北戦争終了直後のボストン。殺人事件が起こります。事件の謎に気がついたのは----- 限りない友情と愛が根底に流れる歴史ミステリーです。自信を持ってお薦めします。本が厚くて重いのだけが欠点です。 出版社からのコメントとして「“緻密なプロット、古典というテーマ、博学なキャラク...
2004年

イデアの洞窟/ホセ・カルロス・ソモザ/文芸春秋

2004年週刊文春ミステリベストテン第9位 イギリス推理作家協会最優秀長篇賞受賞 ホセ・カルロス・ソモサは、1959年キューバ生まれ スペインのマドリッド在住の元精神科医 現在までに9冊の著作があり、英訳された作品は本書が初めて  このミステリーがすごい2005年度(宝島社)でも第15位 日本のミステリー界での評価も高い作品です。 古代ギリシャのミステリーに、脚注の形で説明がついている。その脚注...
2004年

蛇の形/ミネット・ウォルターズ/創元推理文庫

2004年週刊文春ミステリベストテン第7位 本書は2000年の作品。日本では6作目の紹介作品となるが、作者にとっては第7作目の作品 この人の作品は、本当におもしろい。読み始めたら止まりません。自信を持ってお薦めできる作品です。内容は読んでからのお楽しみです。 ミネット・ウォルターズ Minette Waltersは1949年イギリス生まれ 1992年『氷の家』でCWA(英国推理作家協会)最優秀新人...
2004年

〈プラチナファンタジイ〉 奇術師/クリストファー・プリースト/ハヤカワ文庫(2004.4.30発行)

闘うベストテン2004(ミステリーチャンネル)第1位 世界幻想文学大賞受賞作品 アンドルー・ウェストリーは、超常現象の特集記事を担当する新聞記者。 一卵性双生児の兄弟がどこかにいるのではないかといつも心に感じていた。 20世紀初頭の稀代の2人の奇術師が残した手記がその謎を解明していく物語。 クリストファー・プリーストは、1943年イギリス生まれ 近年はSFと幻想小説との境界線上にある作品を発表 ...
2004年

犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎/コニー・ウィリス/早川書房

2004年週間文春ミステリーベストテン第4位 舞台は西暦2057年 あなたの頭もその時代にタイムトラベル 本書はタイムトラベルで歴史を縦横に駆けめぐる史学生ネッドとヴェリティの活躍をユーモアたっぷりに描くSFミステリー。ヒューゴー賞・ローカス賞受賞作。 読後感想に他の人が「決して読みやすい本ではないが」「最初乗り切れるまでに時間がかかったので」と感想を述べているとおり最初は非常に読みにくい本です。...