ランキング・ベスト

2004年

イデアの洞窟/ホセ・カルロス・ソモザ/文芸春秋

2004年週刊文春ミステリベストテン第9位 イギリス推理作家協会最優秀長篇賞受賞 ホセ・カルロス・ソモサは、1959年キューバ生まれ スペインのマドリッド在住の元精神科医 現在までに9冊の著作があり、英訳された作品は本書が初めて  このミステリーがすごい2005年度(宝島社)でも第15位 日本のミステリー界での評価も高い作品です。 古代ギリシャのミステリーに、脚注の形で説明がついている。その脚注...
2004年

蛇の形/ミネット・ウォルターズ/創元推理文庫

2004年週刊文春ミステリベストテン第7位 本書は2000年の作品。日本では6作目の紹介作品となるが、作者にとっては第7作目の作品 この人の作品は、本当におもしろい。読み始めたら止まりません。自信を持ってお薦めできる作品です。内容は読んでからのお楽しみです。 ミネット・ウォルターズ Minette Waltersは1949年イギリス生まれ 1992年『氷の家』でCWA(英国推理作家協会)最優秀新人...
2004年

〈プラチナファンタジイ〉 奇術師/クリストファー・プリースト/ハヤカワ文庫(2004.4.30発行)

闘うベストテン2004(ミステリーチャンネル)第1位 世界幻想文学大賞受賞作品 アンドルー・ウェストリーは、超常現象の特集記事を担当する新聞記者。 一卵性双生児の兄弟がどこかにいるのではないかといつも心に感じていた。 20世紀初頭の稀代の2人の奇術師が残した手記がその謎を解明していく物語。 クリストファー・プリーストは、1943年イギリス生まれ 近年はSFと幻想小説との境界線上にある作品を発表 ...
2004年

犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎/コニー・ウィリス/早川書房

2004年週間文春ミステリーベストテン第4位 舞台は西暦2057年 あなたの頭もその時代にタイムトラベル 本書はタイムトラベルで歴史を縦横に駆けめぐる史学生ネッドとヴェリティの活躍をユーモアたっぷりに描くSFミステリー。ヒューゴー賞・ローカス賞受賞作。 読後感想に他の人が「決して読みやすい本ではないが」「最初乗り切れるまでに時間がかかったので」と感想を述べているとおり最初は非常に読みにくい本です。...
2004年

赤い霧/ポール アルテ/ハヤカワ・ポケット・ミステリ

2004年週刊文春ミステリベストテン第10位 舞台は19世紀末のイギリスのブラックフィールドという村 新聞記者のシドニー・マイルズを名乗る男が十年ぶりにこの村で10年前に起こった密室殺人事件を調べるために帰ってきた。 密室の謎解きの大好きな人や『ホ・・・』と『ワ・・・』まで登場するので、英国ミステリーのファンには見逃せない物語です。個人的には、密室の謎解きものにはあまり興味がないので、評価が低くな...
2004年

荊[いばら]の城 (上)(下)/サラ・ウォーターズ/創元推理文庫(2004.4.22発行)

このミステリーがすごい!2005年度(宝島社)第1位 ミステリーが好きだったら、一度は読んでみる価値のある作品です。  本作品は英国推理作家協会賞の歴史ミステリ部門にあたるエリス・ピーターズ・ヒストリカル・ダガー賞を受賞 ブッカー賞最終候補作品 舞台は19世紀半ば、ロンドンのラント街。表向きは錠前屋だが、盗品を転売するイッブズ親方・事情がある女から赤ん坊を預かり、引き取り手を見つけるサクスビー夫人...
2005海外ミステリ

耽溺者(ジャンキー)/グレッグ・ルッカ/講談社文庫(2005.2.15発行)

本編は、主人公がアティカス・コディアックではなく、彼の恋人の女性私立探偵ブリジット・ローガンなので、番外編とされています。 とにかく面白いです。すばらしい作品だと思います。最後の最後まで息が抜けません。こんな形の友情と愛とがあるんだなと思いました。是非本を手にお取りください。 薬物の怖さがとことんわかります。薬物との戦いは、死ぬまで続く永遠の死闘なのですね。決して手を出してはいけません。 闘うベス...
2004年

誰でもない男の裁判/A・H・Z・カー (著) /晶文社ミステリ

2004年週間文春ミステリーベストテン第5位 貨幣の価値に時代を感じる他は全く時代を感じさせません。あなたはどの短編に一番高い評価を与えるでしょうか。私は読んだ後にさわやな気持ちになれた、最後の作品が気に入りました。 短編集なので、電車の中で読むのにも適しています。 A・H・Z・カーはアメリカの政治経済学者・作家 1902年生まれ1971年没 トルーマン大統領の特別補佐官を務め、経済界でも成功を収...
2004海外ミステリ

ジェニファー・ガバメント/マックス・バリー/竹書房文庫

闘うベストテン2004(ミステリチャンネル)第7位 「もしもの世界」に慣れるのに時間がかかりますが、慣れてくると楽しめます。 主人公は登場人物として挙げられている6人ですが、しいて一人を上げるとすれば女性政府捜査官の題名にもあるジェニファー・ガバメントです。現在の社会を強烈に批判し、皮肉った「もしもの世界」の設定になっています。 どんな世界になっても、人間としての守るべきことがあることを教えてくれ...
2005年版 (2004年)

蜘蛛の微笑/ティエリ・ジョンケ/ハヤカワ・ミステリ文庫

このミステリーがすごい!2005年版(2004年) 宝島社第13位 訳者があとがきで「この小説は何の予備知識もなく読んで欲しい」と書いています。私もこれにしたがって、レビュー(文庫本裏側の記載)を読まずに(もっともここを事前に読むとつまらないのでほとんど読んだことはありませんが)読みました。 ミステリのファンは高い評価を与える作品だと思います。短いですし(167ページ)、是非お読みください。あっと...
2005年版 (2004年)

白い雌ライオン/ヘニング マンケル/創元推理文庫(2004.9.30発行)

クスウェーデンの港町イースタの警部クルト・ヴァランダー シリーズ第3作 【CWAゴールドダガー受賞シリーズ】 ☆このミステリーがすごい!2005年版(2004年)宝島社第15位 スウェーデンの田舎町で、不動産業者の女性が消えた。失踪か、事件か、事故か?----- 人種隔離政策撤廃前の南アフリカの問題を背景に起きた事件をクルト・ヴァランダー刑事が追いかけます。 スーパースターでもない彼の心の葛藤や人...
2003海外ミステリ

文学刑事サーズデイ・ネクスト〈1〉ジェイン・エアを探せ!/ジャスパーフォード/ヴィレッジブックス(ソニーマガジンズ)(2003.10.20発行)

闘うベストテン2003(ミステリチャンネル)海外ミステリ第5位 めちゃめちゃに自由な発想で書かれたミステリです。映画にしたらどんなにおもしろいでしょう!!文学の教養がある方にはとても楽しめると思います。 舞台は1985年のイギリスだが、今とは違う歴史をたどるもう一つの別のイギリス。 クリミヤ戦争は終結せず、帝政ロシアとの戦争は131年目。 ウェールズは独立。コンピューターはなく、空の旅は飛行船。ク...
2003年

半身/サラ・ウォーターズ/創元推理文庫

2003年海外週間文春ミステリーベスト10 輝く第1位 舞台は19世紀のイギリス ミルバンク監獄(実在) うーん!!!! やられたと思える素敵なミステリです。 最初の6ページがとてもわかりにくく、170ページまでくらいまで読んでから読み返しました。主語が跳んでいて、誰の言葉かわからないし、読んだばかりでは人間関係もわからないので理解しにくい。ここをとりあえず乗り切れば、不思議な世界に入っていけます...
2004海外ミステリ

ブレイン・ドラッグ/アラン・グリン/文春文庫(2004.2.10発行)

闘うベストテン2004第10位 2002年のイギリス推理作家協会最優秀新人賞の候補になる  10年ぶりに会った別れた妻の兄(コカインの売人だった)から渡された一粒の錠剤。それがすべての始まりだった--- 後半に急展開を見せ、想像もしなかった結末へとつながっていきます。後半をもっと突っ込み、量も増やした方がベターとも思いましたが、この方が余韻が残って良いのかもしれませんね。 読み始めたら最後まで一...
2005年版 (2004年)

弁護士は奇策で勝負する/デーヴィッド・ローゼンフェルト/文春文庫

2003年アメリカ探偵作家クラブ新人賞候補 このミステリーがすごい!2005年度版(2004年)宝島社第18位 法廷ミステリの傑作だと思います。とんでもない手を使って無罪を勝ち取る若手弁護士が、死刑囚の再審請求を当の死刑判決を勝ち取った検事である父から依頼され、事件の真相に迫っていきます。 読んでいて自分も一緒に参加している気持ちになれます。なお、真相は読んでからのお楽しみです。 軽快なテンポで交...