評価: ☆☆☆☆☆

2010年文庫

震える山/ C・J・ボックス/講談社文庫(2010.4.15発行)

ワイオミング州猟区管理官ジョー・ピケット シリーズ第5作(邦訳では第4弾) ジョーの尊敬する猟区管理官ウイル・ジェンセンが自ら命を断ったという信じられない情報が保安官からもたらされた。 臨時にウイルの勤務地域の勤務を命じられ、家族から離れて任地に赴く彼を待っていたのは---- 2010年4月15日講談社文庫より発行 ☆2010年文庫翻訳ミステリーベスト10(講談社文庫)第9位 第1作「沈黙の森](...
2010年文庫

エコー・パーク(上)(下)/マイクル・コナリー/講談社文庫(2010.4.15発行)

2年半ぶりのハリー・ボッシュ シリーズ第12作 未解決事件班刑事ハリー・ボッシュの心を離れない一つの事件。 それは、1993年22歳のマリー・ゲストが失踪した事件だった。彼女の車は10日後に発見され、彼女の失踪時に着ていた服が助手席にきちんと畳まれて置かれていた。 13年後、事件は急展開を見せる---- どう展開していくか予想のつかない面白さと刑事ハリー・ボッシュの被害者の家族を想い正義を追い求め...
2010年

ラスト・チャイルド(上)(下)/ジョン・ハート/ハヤカワ文庫(2010.4.15発行)

読み終わった後に、しばらくは他のミステリを読む気にはなれないと思いました。 そう思うほど心に響くミステリ。 今年絶対にお勧めのミステリです!!!! ☆2009年CWA(英国推理作家協会) 最優秀スパイ・冒険・スリラー賞受賞作品 (The CWA Ian Fleming Steel Dagger) ☆2010年アメリカ探偵作家クラブ(MWA)最優秀長篇賞受賞作品 13歳の少年ジョニー・メリモンとクラ...
評価: ☆☆☆☆☆

螺旋/サンティアーゴ・パパーレス/ヴィレッジブックス2010.2.27発行)

2006年スペイン文化庁からブタペストで開催された<ヨーロッパ若手作家フェスティバル>にスペインを代表する作品に選ばれたのが本書 主人公は出版社に勤める編集者のダビッド もう一人は麻薬中毒患者のフラン 窮地に陥った出版社社長から、第6巻を出版するため、ベストセラー小説『螺旋』の作者トマス・マウドをなんとしても探しだしてくれと命じられたダビットは----- スペインの麻薬汚染状況もからませて、物語は...
評価: ☆☆☆☆☆

犯罪小説家/グレッグ・ハーウィッツ/ヴィレッジブックス(2010.2.20発行)

2008年英国推理作家協会(CWA)イアン・フレミング・スチール・ダガー(最優秀スパイ・冒険・スリラー)賞ノミネート作品 ちなみにこのときの受賞作品は『チャイルド44』 目が覚めると、両腕に点滴がつながれ、鼻に栄養チューブが差しこまれ ---------- 刑事が現場写真を差し出した---こんな状況で物語は始まる。 犯人の動機が全く分からず、当然のことに犯人も分からず、一気に一日で最後まで読み切っ...
ダンカン・キンケイド警視とジュマ・ジェイムズ警部補 シリーズ

警視の孤独/デボラ・クロンビー/講談社文庫(2010.2.13発行)

ダンカン・キンケイド警視とジュマ・ジェイムズ警部補のシリーズ第10作 約3年ぶりのこのシリーズ 今回は特に面白く、一気に読んでしまいました。 放火犯の独白から始まる物語 焼け跡から見つかった女性の死体の身元は----- 捜査線上には行方不明の女性が何人も見つかり、子供の誘拐と立て続けて事件は起きる。 是非第1作からこのシリーズにはまってください。 2010年2月13日講談社文庫より発行 原題は「I...
マンハッタンの女性検事アレックス・クーパー シリーズ

冷笑/リンダ・フェアスタイン/早川書房(2003.2.28発行)

マンハッタンの性犯罪を扱う女性検事アレックス・クーパーを主人公とした第3作 彼女と一緒に働く有能なニューヨーク市警の刑事たちと彼女を支える友人たちとで綴る女性検察官の物語の第3弾 解説は表題を「マンハッタンの鼓動が聞こえる、甘くてハードな女のミステリ」としています。 マンハッタン島の岬で、椅子にくくりつけられた女性の死体が発見された----- 本の裏書きは決して事前に読まないでください。557ペー...
女性検死官(解剖学者・法人類学者・科学者等)もの

エルサレムから来た悪魔(上)(下)/アリアナ・フランクリン/創元推理文庫(2009.9.30発行)

この作品、何故日本のミステリベストテンものに選ばれていないのでしょうか? ☆2007年CWA(英国推理作家協会Crime Writers' Association) 最優秀歴史ミステリ賞受賞作品 舞台は1171年12世紀のイングランドのケンブリッジ  主人公はシチリア王国サレルノから国王の命により派遣された検死が専門で語学も堪能で優秀な若き女医アデリア 魔女が信じられていた時代  貧しい人たちの治...
評価: ☆☆☆☆☆

殺す者と殺される者 /ヘレン・マクロイ/創元推理文庫(2009.12.25)発行)

うーんと、うなってしまいました。 アメリカのミステリ作家ヘレン・マクロイ(1904-93)が1957年に発表した作品の再刊 2009年創元推理文庫創刊50周年に復刊リクエストを実施 第1位が『幽霊の2/3』、本書が第3位となり、読者の前に再登場 それだけのリクエストがあるのが納得できるミステリです。 解説は「ミステリの才媛の輝かしいキャリアを代表するこの傑作」とその解説を結んでいます。 リクエスト...
正統派ユダヤ教徒リナ&ロサンゼルス市警のデッカー・シリーズ

蛇の歯(上)(下)/フェイ・ケラーマン/創元推理文庫(2010.1.15発行)

正統派ユダヤ教徒リナ&ロサンゼルス市警のデッカー・シリーズ最新刊第10弾 超高級なレストランで銃の乱射による大量殺人事件が起きる----- 犯人は誰かを考えるミステリではなく、犯人をどう追い詰めていくかという警察小説 このシリーズの第1作はずっと前に読んだ覚えがあります。 夢中になって読んでいる自分がいました。このシリーズを読破する予定でいます。 デッカー警部とその部下たちとの交流を描く警察小説で...
コージー・ミステリもの

林檎の庭の秘密/サラ・アディソン・アレン/ハヤカワ文庫(2010.1.15発行)

心が温まる不思議なファンタジー 上村愛子が4位にとどまったことも、サッカーの岡田監督が解任されないことも忘れられる。 人間は説明できない能力を持っていることは誰にも否定できません。 「田舎町の人間模様をマジック・リアリズム※の香り豊かに描き、口コミから全米ベストセラーになった美しくも繊細な物語」と紹介されています。 シドニーの5歳の娘ベイにもう一度会いたいのですが、2作目・3作目はまた違った家族が...
評価: ☆☆☆☆☆

絵画鑑定家/マルティン・ズーター/ランダムハウス講談社(2010.1.10発行)

話の展開は予測できても、読まずに入られない魅力が登場人物たちにある不思議なミステリ。 心がなんとなく温かくなりたい人にお勧めです。 物語は 「よせ」と言おうとしたが、声が出ない。そばかすの散った白い手が錬鉄製の手すりを握っている。 という書き出しで始まります。 主人公は名門ヴァインフェルト家の末裔美術品鑑定家アドリアン・ヴァインフェルト 本書あとがきは「美術界の内幕を題材にした心理スリラーの傑作」...
男性弁護士もの

石が流す血/フランセス・ファイフィールド/ランダムハウス講談社(2009.10.10発行)

☆2008年英国推理作家協会賞(CWA AWARDS)最優秀長篇賞(THE DUNCAN LAWRIE DAGGER)受賞作品 晴れて釈放された依頼人は、情け容赦ない法廷戦術で彼の釈放を勝ち取った女性弁護士マリアン・シアラーを法廷の外で待っていた----- 訳者あとがきは、10年ぶりにこの作家の作品を紹介するのはうれしいと。 主人公は法廷弁護士のピーター・フリエルと衣装の再生人(?)ヘンリエッタ・...
冒険アクションもの

チャイナ・レイク/メグ・ガーディナー/ハヤカワ文庫(2009.11.15発行)

☆2009年MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞(エドガー賞)最優秀ペーパーバック賞(BEST PAPERBACK ORIGINAL)受賞作品 作品の発表は2002年 アメリカに紹介された(巨匠スティーヴン・キングが推奨)のが遅く受賞がこの年 主人公は軍人一家に育った女性弁護士でSF作家のエヴァン・ディレニー 脇役にエヴァンのボーイフレンドで車椅子の弁護士ジェシー・ブラックバーン 法廷ミステリではな...
2009国内外ミステリ

バッド・モンキーズ/マット・ラフ/文藝春秋(2009.10.10発行)

☆このミステリーがすごい!2010年版(2009年)ベスト20宝島社第4位 ☆2009年週刊文春ミステリベスト10(海外)第10位 ☆闘うベストテン2009(AXNミステリチャンネル)国内外ミステリ第8位 ☆ミステリが読みたい2011年版(早川書房)第16位 逮捕されたとき、ジェイン・シャーロットは刑事に犯罪と闘う秘密組織”バットモンキーズ”の一員だと伝えた---- 一気に読んでしまいました。痛...