評価: ☆☆☆☆☆

2010年版 (2009年)

メアリー-ケイト/ドゥエイン・スウィアジンスキー/ハヤカワ・ミステリ文庫(2008.11.15発行)

☆ミステリが読みたい2010年版(早川書房)第9位 ☆このミステリーがすごい!2010年版(2009年)ベスト20宝島社第19位 物語は「あなたのドリンクに毒を盛ったわ。」という衝撃の言葉で始まり、これがただの序曲に過ぎないことが明らかになる。 こいつは絶対に面白いぜ。 落ち込んでいたら是非手に取ってみてください。 痛快なミステリです。 2008年11月15日ハヤカワ・ミステリ文庫より発行 ドゥエ...
コージー・ミステリもの

スリー・パインズ村と運命の女神 ガマシュ警部シリーズ/ルイーズ・ペニー/ランダムハウス講談社(2009.6.10発行)

主人公のアルマン・ガマシュ警部・補佐役のジャン・ギー・ボーヴォワール警部補・村人で芸術家で鋭い洞察力を持つクララ・モローのシリーズ第2作 ☆2008年アガサ賞(AGATHA AWARDS)最優秀長篇賞(BEST NOVEL)受賞作品 またまた日本のミステリ・ベストものは、この作者と本作品を無視いたしました。題名からコージー・ミステリもの と判断して読んでさえいないのでしょうか。 アガサ賞を伊達にと...
2009年

ソウル・コレクター/ジェフリー・ディーヴァー/文藝春秋(2009.10.29発行)

リンカーンライムとアメリア・サックスのシリーズ第8作 知的なゲームの究極 犯人対リンカーンライムチーム 筆者対読者 情報化社会の恐怖 筆者はどうしてこんな犯罪者を考えつくのでしょうか。 ジェフリー・ディーヴァーさん、あなたにはいつも脱帽です!!! 読み終えるのがいやで、なかなか本を閉じることのできないミステリを本当にいつもありがとうございます。 ただ、最後の第5部の部分は初めて読む方のためにも、も...
コージー・ミステリもの

スリー・パインズ村の不思議な事件 ガマシュ警部シリーズ/ルイーズ・ペニー/ランダムハウス講談社(2008.7.10発行)

この作品が日本のミステリベストものにどうして入らなかったのでしょうか。まったく不可思議。まさにミステリ!! めちゃくちゃに面白いのに。 ミステリファンの方、絶対にお勧めの本です!!! コージー・ミステリものと警察小説との融合した作品(?) 舞台となるのは、カナダ・ケベック州の地図にも載っていないような小さな村スリー・パインズ 警察もなく、家に鍵をかける習慣さえない平和な村で事件が起きた。森の中で老...
男性私立探偵もの

ベツレヘムの密告者/マット・ベイノン・リース/ランダムハウス講談社(2009.6.10発行)

☆2008年英国推理作家協会(Crime Writers' Association )最優秀処女長篇賞(The CWA John Creasey Dagger )受賞作品 舞台はパレスチナ 主人公は56歳のデハイシャ難民キャンプの歴史教師オマー・ユセフ・シルハン 教え子で誇りに思っていたジョージ・サバと夕食を共にするところから物語は始まる。 筆者はインタビューで「パレスチナ側を犠牲者として描きなが...
2009年

犬の力(上)(下)/ドン・ウィンズロウ/角川文庫(2009.8.25発行)

衝撃のミステリは、メキシコ・バハカルフォルニアで幕を開ける。アート・ケラーは銃弾の雨に倒れた19体の屍を前に十字を切る----- 強烈な内容にあっという間に引き込まれます。 麻薬撲滅がなぜできないのか。中南米がなぜ豊な国になれないのか。 泥沼の戦いに勝者はどこにもいません。 メキシコやコロンビアがいつか本当に意味での独立を果たす日がくることを祈って本書を閉じました。 麻薬カルテルとのエンドレスの戦...
ジャーナリスト(新聞記者・雑誌編集者)もの

氷姫 エリカ&パトリックの事件簿/カミラ・レックバリ/集英社文庫(2009.8.25発行)

読み終わった後で思わずにやりとしてしまうミステリ。 主人公は、伝記作家のエリカ・ファルクと幼なじみのターヌムスヘーデ警察署刑事のパトリック・ヘードストルム 舞台となるのはスウェーデンのかつては漁業によって生計を立てていた風光明媚な街フィエルパッカ 北欧ミステリの新星が描くシリーズ400万部の話題作 既に第4作まで刊行 物語は「その家は人の気配もなく、寂しかった。----浴槽の中には薄い氷の膜ができ...
2010年版(早川書房)

白夜に惑う夏/アン・クリーヴス/創元推理文庫(2009.7.31発行)

シェトランド島の小さな閉鎖的な村に住む人々を細やかに描写し、すごく緻密で計算されつくしたといえる本格推理ミステリ 今年のミステリベストテンものにまた旋風をおこすのでしょうか。 イギリス最北の地 シェトランドを舞台に春・夏・秋・冬それぞれの季節に合わせ<シェトランド四重奏>を奏でる第2作目 主人公はシェトランド署のジミー・ペレス警部 物語は彼の立場だけでなく、一緒に捜査するインヴァネス署のロイ・テ...
2010年版 (2009年)

毒蛇の園/ジャック・カーリイ/文春文庫(2009.8.10発行)

モビール市警察本部刑事カーソン・ライダーのシリーズ第3作 会心の作品です。但し、必ず第1作からお読みください。 トラック運転手からの通報を受けて現場に向かうカーソン・ライダーと相棒のハリー・ノチラス 付近にいる別の刑事チームとどちらが担当になるか競争になったが----- 前作発行からなんと2年9ヶ月の歳月を経て出されました。 2作目が出たときも1年半待たされましたが、どんな事情があるにせよ読む側の...
臨床心理医など医師もの

サイコブレイカー/セバスチャン・フィツェック/柏書房(2009.7.16発行)

どんな展開を見せるか想像がつかないセバスチャン・フィツェックの待望の第4作 「ドイツで43万部突破---------二度読み必至の密室型スリラー登場」と紹介されています。 幸い、全てはただの夢だった。彼女は裸ではなかった。という書き出しで本書は始まる。 だまされまいとして、またまた作家にしてやられました。 この人の作品は本当にすごいと思います。 精神科医の香山リカさん―推薦「世界がゆがんで見えるほ...
ハッカー(コンピュータ技術に長けた人物)もの

埋葬 ミネアポリス警察署殺人課シリーズ/P.J.トレイシー/集英社文庫(2009.4.25発行)

待望のシリーズ第4作  プロローグは若い二人の女性が男性の死体を引きずっているところから始まる。 是非第1作からお読みください。とりこになって、一気に第4作まで読むことを請け負います。 典型的な警察ものとは異なり、女性のために母と娘の作家チームが描いた警察シリーズの異色サスペンスです。 今回は刑事たちが主役ですが、いつもの通りコンピューター・ソフト開発グループ<モンキーレンチ>のメンバーたちも彼ら...
女性刑事(捜査官)もの

悪意の森(上)(下)/タナ・フレンチ/集英社文庫(2009.9.25発行)

久々に本気にさせた刑事ものミステリ 絶対にお勧めです。 ☆2008年アメリカ探偵作家クラブ(MWA)(エドガー)賞最優秀処女長篇賞受賞作品 ☆2008年アンソニー賞(ANTHONY AWARDS)最優秀処女長篇賞受賞作品 ☆2008年バリー賞(THE BARRY AWARDS)最優秀処女長篇賞受賞作品 ☆2008年マカヴィティ賞(MACAVITY AWARDS)最優秀処女長篇賞受賞作品 1984年...
冒険アクションもの

黒のトイフェル(上)(下)/フランク・シェッツィング/ハヤカワ文庫(2009.2.15発行)

この物語の主人公たちに会いたくて、毎朝本を開くのが楽しみになって、ゆっくりと少しずつ読んだミステリ たちまちのうちに引き込まれてしまう物語 お勧めです。 『深海のYrr(イール)』(2004年刊行)で衝撃を与えたフランク・シェッツィングのデビュー作品(1995年日本での刊行は2009年) 舞台は13世紀のケルン  「歴史冒険サスペンス」と本の後ろ書きに 2009年2月15日ハヤカワ文庫より発行 『...
2009年

グラーグ57(上)(下)/トム・ロブ スミス/新潮文庫(2009.9.1発行)

衝撃の作品『チャイルド44』から1年 待望の続編が発行されました。 『チャイルド44』は、 ☆このミステリーがすごい!2009年版(2008年)ベスト20宝島社第1位 ☆2008年週刊文春ミステリベスト10(海外)第2位 ☆2008年文庫翻訳ミステリーベスト10(講談社文庫)第2位 ☆闘うベストテン2008(ミステリチャンネル)海外ミステリ第3位 ☆ミステリが読みたい2009年版 ベスト・ミステ...
イギリス・ヨークシャーの主席警部アラン・バンクス シリ-ズ

エミリーの不在(上)(下)/ピーター・ロビンスン/講談社文庫(2006.6.15発行)

アラン・バンクス警部を主人公とするシリーズ11作目 この本を読んでエントリーしたはずなのに検索しても本サイトから出てこなかったため、もう一度読んだ作品 読んでよかった!! 娘とのパリ週末旅行を控えたバンクスを待っていたのは、天敵ともいえる警察本部長ジミー・リドルからの「頼みがある」という電話だった---- 彼を信頼する警視からバンクスに諭す場面から 「きみが規則どおりにやるわけないよ。ーーー規則ど...