評価: ☆☆☆☆

ラブ(ロマンス)サスペンス

敵対証人―女弁護士ニナ・ライリー/ペリー・オショーネシー/小学館文庫(2005.3.1発行)

ペリー・オショーネシーは2人のアメリカ人姉妹 1人は実際に弁護士を開業 女弁護士ニナ・ライリー シリーズの第6作 法廷での争いより、事件の真相は何かに重きを置いた法律ミステリーです。 今回ニナ・ライリーは、殺人容疑を受けた息子の親友(?)のために戦います。 邦題は内容と合っていません。本の裏にあるレビューも合っていません。作品にあった内容にすればよいだけなのに、なぜこんなことをするのか私には理解...
臨床心理医など医師もの

航路 (上)(下)/コニー・ウィリス/ ヴィレッジブックス

宮部みゆきさん絶賛!訳者も「心揺さぶるこの感動的名作を、一人でも多く人に読んでほしい」「この小説はだれが読んでも絶対におもしろい」とものすごくほめています。 認知心理学者のジョアンナが主人公。 NDE(臨死体験)の原因と働きを科学的に解明するため、臨死体験者の聞き取り調査に奔走。一方、神経内科医のリチャードは、被験者の脳に臨死体験そっくりの幻覚を誘発する薬物を発見し、擬似NDEを人為的に引き起こし...
2004年

イデアの洞窟/ホセ・カルロス・ソモザ/文芸春秋

2004年週刊文春ミステリベストテン第9位 イギリス推理作家協会最優秀長篇賞受賞 ホセ・カルロス・ソモサは、1959年キューバ生まれ スペインのマドリッド在住の元精神科医 現在までに9冊の著作があり、英訳された作品は本書が初めて  このミステリーがすごい2005年度(宝島社)でも第15位 日本のミステリー界での評価も高い作品です。 古代ギリシャのミステリーに、脚注の形で説明がついている。その脚注...
臨床心理医など医師もの

モンスター 臨床心理医アレックス/ジョナサン・ケラーマン/講談社文庫

主人公は臨床心理医のアレックス・デラウェア 最初はとっつきにくかったのですが、段々引き込まれていきます。 このシリ?ズを初めて読みましたが、以前の作品を読んでいなくても全く違和感はありませんでした。頭の中の想像部分の描写が多すぎて、変わった作品だと思いますが、サイコ・サスペンスとして読んでみる価値のある作品です。 シリーズ第13作(1999年) 3作目までは扶養社ミステリー4作目から11作目までは...
評価: ☆☆☆☆

復讐の子/パトリック・レドモンド/新潮文庫

レドモンド,パトリックは、1966年イギリス生れ。レスター大学で法学を学び、国際法を専門とする事務弁護士に。99年『霊応ゲーム』で作家デビュー 3作目となる本書は、2003年の作品。原題はApple of My Eye。日本では、新潮文庫より2005年3月1日発行。 邦題に引きずられずに読んでください。邦題は内容とあわないので、無視した方が良いと思います。 本を開くとあっという間に引き込まれます。...
女性私立探偵もの

このペン貸します―ジェイン・オースティンの事件簿/ローラ・レバイン/集英社文庫(2005.2.24発行)

猫のプロザックと暮らす離婚したばかりの36歳のフリーライタ?のジェイン・オースティンが主人公 ラブレターを代筆したことで巻き込まれた殺人事件に、自らかかわっていきます。 ユーモアあふれる内容で、軽快に読んでいけます。「男とは、駐車場みたいなものだと(いい場所は全部ふさがっている)」なんて表現には笑ってしまいます。 アメリカでは続編として2作品が既に発表されており、ジェイン・オースティンは、女性探偵...
評価: ☆☆☆☆

悪魔の赤毛/デイヴィッド・コーベット/新潮文庫

デイヴィッド・コーベットは、15年にもわたり、調査員としてサンフランシスコの私立探偵事務所で勤務。 1995年に探偵業を引退。その後、愛妻テリと共に法律相談所を設立。カリフォルニア北部に在住 処女作 2003年度のMWA最優秀処女長編賞にノミネートされた 受賞を逃すも、書評家たちの称賛を受ける 本書は2005年2月1日新潮文庫より発行 題名は原題のままなのですが(The Devil’s Redhe...
男性刑事(捜査官)もの

ハバナ・ベイ/マーティン・クルーズ スミス/講談社文庫

本書は『ローズ』に続き、ハメット賞連続受賞に輝く ロシア検察局の捜査官アルカージ・レンコの第4作です。 舞台はキューバ 帰ってきた捜査官アルカージ・レンコの物語をじっくりと楽しめます。 マーティン・クルーズ スミスは、1942年アメリカ・ペンシルヴェニア州生まれ 1981年『ゴーリキー・パーク』で鮮烈なデビュー 英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー賞受賞 全世界的にヒット 映画化 第2作『ポーラ・ス...
男性刑事(捜査官)もの

地下墓地/ピーター・ラヴゼイ/ ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 91-22)

ピーター・ラヴゼイは、1936年生まれ。大学で英文学を専攻 イギリスのベテラン作家 バース警察のピーター・ダイヤモンド警視 シリーズ第6作 本書は199年12月早川書房より単行本として刊行されたものを、2004年12月31日文庫化したものです。 ローマ浴場の地下室から人間の手が発見され、その捜査にピーター・ダイヤモンド警視が取り組みます。事件を究明していく形の典型的な警察推理小説です。 解説の中で...
評価: ☆☆☆☆

ダブルプレー/ロバート・B.パーカー/ Hayakawa novels

ロバート・B.パーカーは1932年生まれ。ボストン大学でハードボイルド作品に関する論文で博士号を取得。1973年に私立探偵スペンサーが初登場する『ゴッドウルフの行方』で作家デビュー1976年の『約束の地』ではアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞を受賞 本書は早川書房より2005年2月15日発行されました。 本の帯には、メジャーリーグサスペンスとありますが、ボディガードを主人公にしたハードボイルド小...
女性刑事(捜査官)もの

ウィスキー・サワーは殺しの香り/J.A.コンラス/文春文庫

J・A・コンラスは、1970年生まれ。シカゴのコロンビア・カレッジ卒業。本書が単行本としては第1作。原題WHISKEY SOUR 文春文庫より2005年2月10日発行 第2作も既に書き終えられているそうです。 主人公は、シカゴ警察の46歳の女性警部補ジャクリーン・ダニエルズ。相棒のハーブと連続殺人犯に挑みます。変質犯を追っているにもかかわらず、ユーモアがちりばめられており、なんだかホッとしました。...
2004年

誰でもない男の裁判/A・H・Z・カー (著) /晶文社ミステリ

2004年週間文春ミステリーベストテン第5位 貨幣の価値に時代を感じる他は全く時代を感じさせません。あなたはどの短編に一番高い評価を与えるでしょうか。私は読んだ後にさわやな気持ちになれた、最後の作品が気に入りました。 短編集なので、電車の中で読むのにも適しています。 A・H・Z・カーはアメリカの政治経済学者・作家 1902年生まれ1971年没 トルーマン大統領の特別補佐官を務め、経済界でも成功を収...
ラブ(ロマンス)サスペンス

風の踊り子/アイリス ジョハンセン/二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション(2003.8.22発行)

幻の秘宝ウインドダンサーシリーズ三部作のひとつ   舞台は今度はさらにさかのぼり、16世紀ルネッサンスのイタリア。 第2作の『女神たちの嵐』でマリー・アントワネットが大事にしていたウインドダンサー、そのウインドダンサーが何故フランス王室の手に入ったかが本編で明らかにされます。 主人公はフィレンツェの街角でスリを働く奴隷の娘サンチア 歴史ミステリーを絡めたロマンスを楽しみたい方は是非お読みください。...
ラブ(ロマンス)サスペンス

女神たちの嵐〈上〉〈下〉/アイリス ジョハンセン/二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション(2002.6.24発行)

幻の秘宝ウインドダンサーシリーズ三部作のひとつ  舞台は十八世紀末の革命にゆれるフランス  前作『風のペガサス』の主人公ケイトリンが大事にしていたカトリーヌの日記がありましたが、その日記を書いたカトリーヌと親友のジュリエット・ド・クレマンが主人公です。 文中にある「トゥット・ア・テ・ミ・ギダ(あらゆるものが私をあなたに導いていく)」がこの小説の主題です。 冬のソナタのようなラブストリーに歴史ミステ...
2004海外ミステリ

ジェニファー・ガバメント/マックス・バリー/竹書房文庫

闘うベストテン2004(ミステリチャンネル)第7位 「もしもの世界」に慣れるのに時間がかかりますが、慣れてくると楽しめます。 主人公は登場人物として挙げられている6人ですが、しいて一人を上げるとすれば女性政府捜査官の題名にもあるジェニファー・ガバメントです。現在の社会を強烈に批判し、皮肉った「もしもの世界」の設定になっています。 どんな世界になっても、人間としての守るべきことがあることを教えてくれ...