評価: ☆☆☆☆

コージー・ミステリもの

猫は14の謎をもつ/リリアン・ジャクソン・ブラウン/ハヤカワ・ミステリ文庫(1991.7.15発行)

新聞記者クィラランとシャム猫ココ・シリーズ(29作まで刊行)で人気の小説家が初めて贈る猫好きにはたまらない14の短篇集 20年も前の作品ですが、猫好き特にシャム猫を好きな人にとっては必読のミステリです。 いろいろな猫と暮らしたことがありますが、シャム猫は本当に気高く・賢く聡明でした。 障子を前足二本で開けてしまう。 初めて車に乗ってもまるで動じない。 気に入らない餌は頑として食べない。 そんなかわ...
評価: ☆☆☆☆

キリング・サークル/アンドリュー・パイパー/新潮文庫(2009.10.1発行)

サンドマン(砂男・西洋民話に出てくる姿の見えない妖精)の説明が本編の前に書かれている。 作家志望の新聞記者パトリック・ラッシュは息子のサムを連れてドライブーインーシアターにでかけ、ホットドックを買って支払いをする間に息子は---- アンドリュー・パイパーの長編第4作 「本格派サイコ・ミステリ」と紹介されています。 2009年10月1日新潮文庫より発行 長篇第1作『ロスト・ガールズ』 ...
女性検死官(解剖学者・法人類学者・科学者等)もの

女検死官ジェシカ・コラン ロンドンの十字架(上)(下)/ロバート・ウォーカー/扶桑社ミステリー(2006.9.30発行)

久しぶりに読んだジェシカ・コランのシリーズもの 女性検死官ジェシカ・コランシリーズ第7作 痛快でした!! あっという間に読んでしまいましたが、なんでポール・ボルトのような無能な出世主義者を登場させるのでしょうか。 まるで、ロサンゼルス市警刑事ハリー・ボッシュ シリーズの天敵アーヴィン・アーヴィングのように。 本筋と関係ないこんな人間を登場させて、読む人までいらいらさせて何の意味があるのでしょうか。...
ユーモア・ミステリ

ピーナッツバター殺人事件/コリン・ホルト・ソーヤー/創元推理文庫(2005.6.17発行)

<海の上のカムデン騒動記>シリーズ第4作 材木問屋の秘書をしているカルメラは、通勤で使っている車の故障でその日線路の上を歩いていた。そして発見したものは列車に轢かれた轢死体だった----- 轢かれた男は<海の上のカムデン>の入居者エドナと親しく付き合ってたが、エドナはマーティネス警部補らの質問にただ泣くだけで全く答えようともしない。 そこで我らが老探偵団アンジェラ・ベンボウとキャレドニア・ウィンゲ...
ユーモア・ミステリ

氷の女王が死んだ/コリン・ホルト・ソーヤー/創元推理文庫(2002.4.26発行)

<海の上のカムデン騒動記>シリーズ第2作 本書を老人ホームミステリに分類したりしたら、老婦人探偵団のアンジェラ・ベンボウとキャレドニア・ウィンゲイトにしかられて口を利いてもらえなくなるかも。 マーティネス警部補とスワンソン刑事にも会いたくなって本書を開きました。 「<海の上のカムデン>全入居者の中から、いちばんの嫌われ者を選ぶコンテストがあれば、エイミー・キンゼスがぶっちぎりで優勝していたはずだっ...
ユーモア・ミステリ

老人たちの生活と推理/コリン・ホルト・ソーヤー/創元推理文庫(2000.7.24発行)

舞台はカルフォルニアのサンディエゴ市近郊の高級老人ホーム<海の上のカムデン> <海の上のカムデン>は高い入居費と毎月高額の家賃、自分が誰なのか分からなくなったら付属の病院に入居できるという老人の楽園 この楽園からプライベートビーチにおりる階段の下、入居者の元図書館司書が死体で発見された。 バックには大金が、指にはダイヤの指輪が残されたままだった----- 老婦人探偵団とマーティス警部補・スワンソン...
評価: ☆☆☆☆

プリオンの迷宮/マルティン・ズーター/扶桑社ミステリー(2005.9.30発行)

主人公は新聞記者のファビオ・ロッシ 気がついたとき、大学病院の脳神経外科のベットにいた---- 本書裏書きは「発表されるや、轟然たる大反響を巻き起こした、ベストセラー作家による、心理ミステリーの傑作」と紹介しています。 原題は「Ein perfekter Freund」(非の打ちどころなき友) 邦題はミステリファンにとってあんまりです。 2005年9月30日扶桑社ミステリーより発行 著者紹介:19...
ノワールもの

嘘をつく舌/アンドリュー・ウィルソン/ランダムハウス講談社(2009.11.10発行)

物語は、作家志望の青年アダム・ウッズが小説を書くためにロンドンを離れ、英語を教える職を得てヴェネツィアにやってきたところから始まる。 自己中心的な人間がどう考えて行動を起こすかが詳細に描かれて、少しばかり心が冷えていくミステリ ワシントン・ポスト紙は「ディケンズのゴシック風雰囲気と、ヒッチコックの緊迫感溢れる不気味さが見事に噛み合っている」と 本来は伝記作家の作者が送る、初めてのフィクション作品 ...
評価: ☆☆☆☆

遠き面影(上)(下)/ロバート・ゴダード/講談社文庫(2009.10.15発行)

ロバート・ゴダードの19作目の長編 彼のいつもの作品通り、いくつもの過去の事件が一つにつながるミステリ 今回は7年前のダイビングでの事故・18世紀の艦船座礁事故・14世紀の伝説が一つにつながります。 あっという間に引き込まれ、読み切ってしまいました。 主人公は造園業者のティム・ハーディング 友人(?)のバーニー・トーザーの依頼でオークションで指輪の落札をするよう依頼を受け、英国コーンウォールへ赴き...
男性刑事(捜査官)もの

国境の少女/ブライアン・マギロウェイ/ハヤカワ文庫(2008.4.25発行)

2007年CWA英国推理作家協会(Crime Writers' Association)最優秀処女長篇賞(THE CWA NEW BLOOD DAGGER)ノミネート作品 舞台は現代のアイルランド アイルランドを南部と北部に分ける国境をまたがって一人の少女の死体が横たわっていた--- 主人公はアイルランド共和国警察のベネディクト・デヴァリン警部 次から次に起きる事件・納得の行く動機 あっという間に...
番外編 日本の作家

[番外編]どちらかが彼女を殺した/東野圭吾/講談社文庫(1997.7.15発行)

加賀恭一郎シリーズの第3作 加賀は練馬署の巡査部長として登場する。いつの間にか刑事コロンボみたいになって。 「もう一つ質問があるんですが」まで似ていて、わざとコロンボを意識して書いたのかも。 1997年7月15日講談社文庫より発行 第1作『卒業 雪月花殺人ゲーム』 第2作『眠りの森』 ...
ノワールもの

震え/ピーター・レナード/ランダムハウス講談社(2009.10.10発行)

アメリカが誇るミステリ界の大御所エルモア・レナードの息子のデビュー作品 夫を事故で亡くしたばかりのケイトと息子のマーク 悪人どもに狙われた二人の孤独な闘いをお楽しみください。 amazonなどのレビューを読むと「まるで映画を見ているよう」との感想が。 確かにスピーディーで速い展開のミステリで、登場人物も個性豊かで面白い。 原題は「QUIVER」震えるの意味ではなく、矢筒の矢と訳した方が本作に適して...
番外編 日本の作家

[番外編]眠りの森/東野 圭吾/講談社文庫(1992.4.15発行)

加賀恭一郎シリーズの第2作 大学生だった加賀は刑事になって登場する。 物語は「葉瑠子が人を殺した、という知らせが入った」という書き出しで始まる。 本作を原作としたテレビドラマも製作され、テレビ朝日で1993年に放送された。 1992年4月15日講談社文庫より発行 第1作『卒業 雪月花殺人ゲーム』 ...
女性刑事(捜査官)もの

ダーク・サンライズ/デイヴィッド・ハンドラー/講談社文庫(2009.11.13発行)

映画評論家のミッチ・バーガーと州警察警部補から村の駐在になったデジリー・ミトリーのシリーズ第4作 ミッチはドーセット村で初めての冬を過ごす。 荒天により外界から隔絶されたホテルの中で起きる密室ミステリ。 2人の相手に対する気持ちの強さ・事件の解決を2人で目指す想定にこのシリーズのファンは大いに楽しめました。 またまた2人とも無傷ではありませんでしたが。 2009年11月13日講談社文庫より発行 第...
2009年文庫

幽霊の2/3 /ヘレン・マクロイ/創元推理文庫(2009.8・30発行)

アメリカのミステリ作家ヘレン・マクロイ(1904-93)が1956年に発表した作品の再刊 精神科医を職業とする探偵の草分け 限られた登場人物のなかで、ひとつずつ謎を解いていくミステリ 古さを全く感じさせません。 物語は、売れっ子作家のエージョントの妻メグ・ヴィージーが、エレヴェーター内においてあったタブロイド紙を見たとたん、血の気が引いた---というところから始まる。 邦訳の題名は気が利いている。...