男性検死官(解剖学者・法人類学者・科学者等)もの

騙す骨/アーロン・エルキンズ/ハヤカワ文庫(2010.11.20発行)

骨を手がかりに謎を解く"スケルトン探偵"人類学教授ギデオン・オリヴァー シリーズ第16作(日本語版としては第15作) 旅行記とグルメの紹介をかねたミステリ 妻ジュリーのいとこが経営するメキシコの田舎にある滞在型リゾート<エンカンターダ農場>を訪れた二人を待っていたのは、いつものように骨(?)---- アマゾンのレビューに「定型化されたシリーズなのでたいへん安心して読み進められる」とありますが、1作...
2010国内外ミステリ

闘うベストテン2010(AXNミステリチャンネル)国内外ミステリ

AXNミステリチャンネル12月放映 第2回AXN闘うベストテン 本の達人4人が討論の上選ぶ2010年発行の国内外ミステリ 6作品が海外ミステリです。 第1位『卵をめぐる祖父の戦争』2010年8月6日ハヤカワポケットミステリより発行 第2位 『ファージング I?III』『英雄たちの朝』『暗殺のハムレット』『バッキンガムの光芒』創元推理文庫 第3位『愛おしい骨』2010年9月11日創元推理文庫より発行...
2010年

2010年週刊文春ミステリベスト10(海外)

個人的には最も信頼しているミステリベストテンもの 第1位 『ラスト・チャイルド』2010年4月15日ハヤカワ文庫より発行 原題は「THE LAST CHILD」 第2位 『ファージング I?III』『英雄たちの朝』『暗殺のハムレット』『バッキンガムの光芒』創元推理文庫 第3位 『ロードサイド・クロス』2010年10月28日文藝春秋より発行 第4位 『愛おしい骨』2010年9月11日創元推理文庫より...
2010年

フランキー・マシーンの冬(上)(下)/ドン・ウィンズロウ/角川文庫(2010.9.25発行)

☆このミステリーがすごい!2011年版(2010年)ベスト20宝島社第4位 ☆2010年週刊文春ミステリベスト10(海外)第9位 ドン・ウィンズロウの10作目の邦訳作品 62歳の元マフィアの殺し屋で料理を作ることとサーフィンが好きで、レストランには新鮮な魚を卸し、釣り餌店も経営する、地域に社会に愛されているマシアーノ・フランクが主人公 平穏だった生活がある日一変する--- 一気に読み切ってしまう面...
評価: ☆☆☆☆☆

人形遣いと絞首台/アラン・ブラッドリー/創元推理文庫(2010.12.17発行)

11歳の科学なかでも毒の研究が何より好きな女の子フレーヴィア・ド・レースのシリーズ第2作 科学が大好きな少女の大活躍。 第1作よりもはるかに面白かった。 ちょっと気になるのは、主人公フレーヴィアの思考が11歳の女の子から急に離れて作者の大人の思考になっていると感じるところが多いこと。 わざとかもしれないけれど、読んでいて急に11歳の少女に戻ったと思うところがある。 でも第3作が待たれます!!! 2...
2010国内外ミステリ

ファージング Ⅲ バッキンガムの光芒/ジョー・ウォルトン/創元推理文庫(2010.8.31発行)

あまりに面白うミステリに出会うと、先を読みたい気持ちと読まずにいつまでもとっておきたいという気持ちとがせめぎ合ってたいへんです。 そんなことになった久しぶりのミステリ。 3部作を驚異的な短さで翻訳発行された東京創元社さんにも敬意を表します。 必ず第1作からお読みください。 ソ連がドイツの原子爆弾によって敗北し、日本とドイツがソ連を分割統治しているという歴史改変ミステリ。 第1作から約10年後の19...
「もしもの世界」でのミステリ(SFミステリ)もの

オーロラの魔獣/リンカーン・チャイルド/武田ランダムハウスジャパン(2010.11.10発行)

アラスカ北東部の元アメリカ軍事基地を拠点に地球温暖化の影響を調べていた北マサチューセッツ大学の4人の科学者からなる調査隊は、氷山の崩壊により洞窟を目の前にした--- 邦題は本の内容を考えると工夫がほしかったと思う。原題は「Terminal Freeze」 映画化したら面白いかも。 シベリアで発見されたマンモスの遺骸がどうして捕食者に食べられることなく冷凍されたのかはよくわかっていないそうです。 2...
女性私立探偵もの

バセンジーは哀しみの犬/キャロル・リーア・ベンジャミン/創元推理文庫(2010.4.30発行)

☆1997年シェイマス賞(SHAMUS AWARDS)最優秀処女長篇賞(BEST FIRST P.I. NOVEL)受賞作品 主人公はユダヤ人女性の私立探偵レイチェル・アレグザンダー パートナーは、アメリカン・スタッファードシャー・テリア(闘犬)のダシール 無一文の彼女に友人を殺害した犯人を捜してほしいとの依頼が入った---- 犬に詳しくないので、犬の種類なのか人の名前なのかわからなくて混乱しまし...
ロサンゼルス市警刑事ハリー・ボッシュ シリーズ 

死角 オーバールック/マイクル・コナリー/講談社文庫(2010.12.15発行)

ロサンゼルスの展望台。後頭部に二発銃弾を撃ち込まれた男性の死体が発見された--- 待ちに待っていたハリー・ボッシュ シリーズ第13作 こんなにがっかりしたのは初めてです。 雑でいい加減な構成 初めから結末がわかってしまうまるで水戸黄門のような物語 同じことの繰り返し 犯人の動機もその後の行動を考えると納得できないし、犯罪証拠別件の処分方法ときたら、まったくずさんであり得ません。 マイクル・コナリー...
評価: ☆☆☆☆☆

ブラックランズ/べリンダ・バウアー/小学館文庫(2010.10.11発行)

☆2010年英国推理作家協会(Crime Writers' Association = CWA)ゴールド・ダガー/最優秀長篇賞受賞作品  ─Belinda Bauer wins the CWA Gold Dagger 2010 著者が原書あとがきでこのように述べているそうです。 「"もし私が、わが子を殺された女性の孫だったなら、そのことは私にどんな影響を与えるだろう、私はどんな人生を送るだろう"と...
男性弁護士もの

兄の殺人者/D・M・ディヴァイン/創元推理文庫(2010.5.28発行)

日本で出版されると必ず日本のベストテンものに複数ランクインする作家の伝説的(?)デビュー作 1961年に出版されたこの作品にミステリの女王アガサ・クリスティーが「最後の最後まで楽しんで読めた」と 弁護士事務所の共同経営者である兄オリバーからいつものように事務所に呼び戻されたサイモンを待っていたのは深い霧の夜だった。 やっとのことで事務所にたどり着くと--- 2010年5月28日創元推理文庫より発行...
猫や犬が活躍するミステリ

ぼくの名はチェット 名犬チェットと探偵バーニー1/スペンサー・クイン/東京創元社(2010.5.31発行)

犬の観点から語られる私立探偵ミステリ ミステリとしても面白い。 賢いけれどスーパーわんちゃんではないチェットと飼い主のバーニーとの間にはテレパシー会話などない。 食べ物の誘惑や仲間の声にすぐ気を取られちゃうし、人間の言葉はだいたいしかわからない。 意思を伝えようにも吠えることしかできない。 犬好きの人もそうでない人も犬の立場に立って考えるいいチャンスになるかも。 赤ちゃん言葉で犬に話しかけている近...
ノワールもの

デクスター 夜の観察者/ジェフ・リンジー/ヴィレッジブックス(2010.10.20発行)

衝撃の海外ドラマ「デクスター」原作第3弾 ダークヒーローのデクスターが悩んでいる。 カモフラージュのためつきあっていたリタと思わぬ誤解から婚約することになり、結婚式にまっしぐら リタの二人の連れ子アスターとコーディーにはデクスターの特別育児課程が必要で マイアミ大学の構内で首なし死体が見つかり、被害者の女子学生2人は全身を焼かれ、頭部のかわりに陶器の雄牛の頭が置かれていた事件の現場に駆けつけると ...
ノワールもの

デクスター 闇に笑う月/ジェフ・リンジー/ヴィレッジブックス(2010.5.20発行)

衝撃の海外ドラマ「デクスター」原作第2弾 ファージングの3部作を一気に読むにはエネルギーが要ります。 少しユーモアのある作品に浸りたいと手に取りました。 人間の感情を一切を待たず、満月の夜には(?)悪人を狩る闇の仕掛け人デクスター 養父のハリーから授けられたルールを守りがんばろうとするデクスター 自分の気持ちの葛藤に変に悩むデクスターは何とも憎めません。 今回は救急隊員や警察官までもが二度と足を踏...
2010国内外ミステリ

ファージング Ⅱ 暗殺のハムレット/ジョー・ウォルトン/創元推理文庫(2010.7.30発行)

☆2010年週刊文春ミステリベスト10(海外)第2位(3部作としての評価) ☆ミステリが読みたい!2011年版(早川書房)第5位(3部作としての評価) ☆闘うベストテン2010(AXNミステリチャンネル)国内外ミステリ第2位(3部作としての評価) 舞台は第1作から数週間後のイングランド 主人公はスコットランドヤードのピーター・カーマイケル警部補 3部作の第2作 歴史改変ミステリだけにどう展開する...