2008年

ウォリス家の殺人/D.M.ディヴァイン/創元推理文庫(2008.8.29発行)

『悪魔はすぐそこに』につづく2冊目のD.M.ディヴァインの作品 2009本格ミステリ・ベスト10海外(原書房)(2008)第1位 2008年文庫翻訳ミステリーベスト10(講談社文庫)第4位 2008年週刊文春ミステリベスト10(海外)第8位 このミステリーがすごい!2009年版(2008年)ベスト20宝島社第10位 ミステリーとして高水準にあると思われるこの本を、早川書房だけがベストものから...
評価: ☆

リーシーの物語(上)(下)/スティーヴン・キング/文藝春秋(2008.8.10発行)

巨匠久々の長編(2006年発表) 有名作家だった夫スコットを亡くして2年。リーシーは悲しみから脱すべく遺品の整理を開始した--- 上巻の80ページで挫折しました。 続けて読む気になれません。読み切った方が「全然話が進まない冗長な小説」と書評しているのを見て安心しました。 2008年8月10日文藝春秋より発行 ...
2008海外ミステリ

極限捜査/オレン・スタインハウアー/文春文庫(2008.10.10発行)

☆闘うベストテン2008(ミステリチャンネル)海外ミステリ第8位 ☆このミステリーがすごい!2009年版(2008年)ベスト20宝島社第14位 第2次世界大戦から共産圏の崩壊までを描く全5部作<ヤルタ・ブールヴァード>シリーズの第2弾 今度の主人公は民警殺人課捜査官フェレンク・コリエザール シリーズ第1作は『嘆きの橋』 元美術館町はガス中毒の症状で自殺と見られる状態で発見されたが、彼は酷く殴られ...
女性検死官(解剖学者・法人類学者・科学者等)もの

贖罪の日/クリス・ムーニー/講談社文庫(2008.11.14発行)

女性科学捜査官ダービー・マコーミック シリーズ第1作 うーん!!面白かった! 意外性はなかったけれど、読むのを止めることは出来ませんでした。 原題は「THE MISSING」 作家はとてもつらい重い設定を主人公の女性科学捜査官ダービー・マコーミックに課しています。 本書は作家の長編第4作目の作品とのこと。 必読のシリーズものとして読むためには、この第1作が売れる必要があります。皆さん是非読んでくだ...
女性私立探偵もの

春を待つ谷間で/S・J・ローザン/創元推理文庫(2005.8.31発行)

私立探偵リディア・チン&ビル・スミスシリーズの第6作 今回の語り手は順番どおりビル・スミス  マンハッタンを離れ休暇を過ごすためにアップステートニューヨーク※に買った山小屋のある小さな町で依頼を受けた。 ※マンハッタンとナイアガラの滝の中間地域・広大なニューヨーク州北部地域をさす 依頼の内容は盗難にあった女性からで、盗まれたものの中で絵だけを密かに回収することだった---- 2005年8月31日創...
マンハッタンの女性検事アレックス・クーパー シリーズ

断たれた叫び/リンダ・フェアスタイン/早川書房(1999.6.15発行)

マンハッタンの性犯罪を扱う辣腕女性検事アレックス・クーパーを主人公とした第2作 ニューヨーク随一の規模を誇る総合病院ミッドーマンハッタン メディカル・センターで脳神経外科の女性教授が全身を刺され殺害された---- 彼女を見守る有能なニューヨーク市警の刑事たちと彼女を支える友人たちとで綴る検察官物語の第2弾 現役の法律家であるため、検察官が置かれている現実に即した色々な仕事の話が多くなってしまい、ミ...
ユーモア・ミステリ

フラッシュ FLUSH /カール・ハイアセン/理論社(2006.4発行)

ユーモア・ミステリのベストセラー作家が贈る若い読者をターゲットにした『HOOT』に続く2作目 物語は主人公のノアが父と警察の留置所で面会するところからはじまる。 フロリダの自然を愛する作家たちが共通に抱いている、自然破壊に対する危機感 それが痛切に伝わってきます。 自然と破壊しようとするものたちに対する激しい怒り それが作品の根底を流れています。 この素敵な一家にまた会いたいと思います。 2006...
評価: ☆☆☆☆☆

バスルームから気合いを込めて/ジャネット・イヴァノヴィッチ/集英社文庫(2008.7.25発行)

抱腹絶倒のミステリ(?) ステファニー・プラムのシリーズ第11作 『カスに向かって撃て』の続編 原題は「ELEVEN ON TOP」 主人公はいわず問い知れたステファニー・プラム 今回は逃亡者逮捕請負人(バウンティ・ハンター)を辞めて、職探しにおおあらわ 折角辞めたのに過去の事件が彼女をほっておいてくれない。 笑ってばかりいてストリーを追えなくなっちゃう。 砂糖を絶ってますますおかしなことに 重い...
女性検死官(解剖学者・法人類学者・科学者等)もの

血の記憶(上)(下)/グレッグ・アイルズ/講談社文庫(2008.10.15発行)

大好きな作家のひとりグレッグ・アイルズの第9作 原題は「Blood Memory(2005)」 主人公は女性歯科科学者(歯の噛み跡を鑑定をする歯科医)のキャット・フェリー 銃で撃たれた後、激しく何箇所か噛まれ、最後に止めを刺されるという男性の連続殺人事件が次々と起こる--- あっという間に物語に引き込まれていきます。先を読まざるを得ない構成のうまさはさすがと言わざるを得ません。 今回のメインテーマ...
男性刑事(捜査官)もの

監禁/ジェフリー・ディーヴァー/ハヤカワ文庫(2000.9.15発行)

原題は(SPEAKING IN TONGUES※解説は神がかり、神の言葉を話すと訳しています) 物語は、息子の墓を掘り起こし遺体を担ぎ出す異様な男の猟奇的シーンからはじまる。一体何のために---- ジェフリー・ディーヴァーの第9作目(解説による)の作品 アメリカの書評誌での彼の作品への賛辞 Ticking Bomb Suspense (時限爆弾のようなスリリングなサスペンス)!! 何カ所か無理であ...
ノワールもの

ホワイト・シャドウ/エース・アトキンス/ランダムハウス講談社(2008.8.10発行)

舞台は1955年フロリダのタンパ(Tampa )  マフィアのボスで引退していたチャーリー・ウォールが殺害された--- 一人称の語り手がいっぱい登場する小説で、いま誰が語っているのかはっきり言ってわかりにく、訳者までが読者の判断に任せますと匙を投げている始末(?) キューバ革命前のキューバとアメリカとの関係が少しだけ垣間見えます。 2008年8月10日ランダムハウス講談社より発行 ...
ラブ(ロマンス)サスペンス

炎の壁の彼方から(上)(下)/ノーラ・ロバーツ/扶桑社ロマンス(2008.7.30発行)

主人公は放火捜査班の刑事カタリーナ・(リーナ)・ヘイル サスペンスとロマンスと彼女を見守るイタリア系大家族との心暖まる絆とを楽しむことができます。 はらはらドキドキしながら、あっという間に読み切ってしまいました。 2008年7月30日扶桑社ロマンスより発行 ...
評価: ☆☆☆☆

キルショット/エルモア・レナード/小学館文庫(2008.9.10発行)

主人公は鉄骨工のウェイン・コールソンとその妻カーメン・コールソン その周りをおろかで無能で知性もなく、何の役にも立たないどころかかえって二人を窮地に落とす各警察官が色を添える まともな捜査官は一人ぐらいしか出てこない 自分たちのことは自分たちで守らなければ! 本書の解説は本書を「作家としてもっとも脂がのっている時期の傑作であり、40作を超える長編の中で最も異色の作品」と紹介しています。 文庫版は2...
マンハッタンの女性検事アレックス・クーパー シリーズ

誤殺/リンダ・フェアスタイン/ハヤカワ文庫(2002.7.10発行)

主人公はマンハッタンの性犯罪を扱う辣腕女性検事アレックス・クーパー シリーズ第1作 ニューヨークポストには「性犯罪担当検事を惨殺ーFBIと州警察は協力して捜査中」その記事を当の私はじっと見ていた。---- 彼女を見守る有能なニューヨーク市警の刑事たちと彼女を支える友人たちとで綴る検察官物語 書いているのは、現職のマンハッタン検察庁犯罪訴追課長である女性検察官 面白くないはずがありません。 文庫版は...
女性私立探偵もの

苦い祝宴/S・J・ローザン/創元推理文庫(2004.1.30発行)

エントリーした本がちょうど500冊になりました。 私立探偵リディア・チン&ビル・スミスシリーズの第5作 今回はリディア・チンが語り手 依頼は中華料理店の従業員たちの小さな組合の労働争議を見守り、起きるかも知れない揉め事の証人として待機することだった。それだけで終わるはずがないのが我らがリディア・チン---- 二人の関係に少しは進展があったといっていいのかな。 2004年1月30日創元推理文庫より発...