「もしもの世界」でのミステリ(SFミステリ)もの

幸運の指輪は時を超えて/チェリー・アデア/ランダムハウス講談社(2008.6.10発行)

T-FLAC エッジ家の呪い? 3部作の第1弾(?) ヒロインはノーベル賞を受賞した天才科学者イーデル・カーセル 人口知能ロボットを作り出したことから----- ヒーローは、テレポート(瞬間移動)の力を持ち、透明になったり、動物に変身できる能力を持つ超能力者のガブリエル・エッジ 注目度ナンバーワンのロマンス作家が送る空想科学ロマンス小説 ロマンスに最重点が置かれています。 電車の中では読めない内容...
ノワールもの

掠奪の群れ/ジェイムズ・カルロス・ブレイク/文春文庫(2008.9.10発行)

主人公は1930年代に銀行ギャングとして実在したハリー・ピアントと彼の仲間たちと家族 銀行強盗と刑務所からの脱獄を繰り返す 本書はジェイムズ・カルロス・ブレイクの第8長編 待望の邦訳第3作目 第6長編『無頼の掟』(2005.1) 第7長篇の『荒ぶる血』(2006.4)は、いずれも各ミステリベストテン入り いつの間にかギャングたちを応援してしまいました。本作もまたベストテン入りするのでしょうか。 2...
FBI捜査官もの

翼のある子供たち/ジェイムズ・パターソン/ランダムハウス講談社(2005.11.11発行)

多彩な才能を持つジェイムズ・パターソンが贈るSF的サスペンス はらはらどきどきしながら、あっという間に読み切ってしまいました。 訳者は「大人のためのメルヘン」と紹介しています。 1998年アメリカで発売されるや、ニューヨーク・タイムズのベストセラー・リスト1位にランク 「子供たちが夢中になって読みました」と言われたそうです。 本書の続編「翼ある者のさだめ」(2005年4月アメリカで刊行)もすでに発...
評価: ☆☆☆☆

縮みゆく記憶/マルティン・ズーター/ランダムハウス講談社(2008.8.10発行)

1997年チューリヒ州名誉賞 1998年フランスの文学賞・外国人小説賞受賞 本書がデビュー作 主人公はスイスを牛耳る大企業のコッホ家の別荘管理人のコンラート・ランク ミステリというよりアルツハイマー病の症例紹介小説といってもよいかも。 前半は、認知症が身につまされる人には興味深く読める内容 ミステリを期待した人は後半から十分に堪能できます。 筆者の邦訳には、ドイツ・ミステリ賞を受賞した「プリオンの...
ラブ(ロマンス)サスペンス

遺伝子捜査官アレックス 殺意の連鎖/ローリー・アンドリューズ/ハヤカワ・ミステリ(2008.5.25発行)

主人公は、軍人の父と反戦活動家の母をもち、医師の資格を持つ遺伝学者アレクサンドラ・ブレーク 彼女の廻りを個性的で魅力的な脇役たちが固めます。 海軍基地の周辺で女性が惨殺される連続殺人事件の捜査に借り出されたアレックスは--- ミステリとしては、説得性にいまいちかけるところがあるけれど、次作も読んでみたいと思います。 原題は「SEQUENCE」 ※数列 ここではアミノ酸配列分析・遺伝子分析の意かな ...
臨床心理医など医師もの

カインの眼/パトリック・ボーウェン/ランダムハウス講談社(2008.8.10発行)

人気の視聴者参加番組<カインの眼>に出演する10人の男女 気がついたときには--- ネバタ砂漠を舞台に10人のサバイバルを描いたサスペンス小説 書いたのはなんとパリの病院で救急医療チームを率いる現役の医者  忙しい合間に書いた本書 デビュー作がベストセラーに 読んでみればベストセラーになったわけが分かります ハリウッドが映画化の権利を買い取ったそうです。映画化したら絶対に見たいと思います。 本の裏...
アティ カス・コディアック シリーズ

哀国者/グレッグ ルッカ/講談社文庫(2008.9.12発行)

ボディーガードのアティ カス・コディアックを主人公とするシリーズ第5作(番外編を入れれば第6作) 前作から、ボディーガードの仕事を描く小説から逸脱し、逃避・謀略・復讐を含む冒険小説(?)へと変身したように思いますが、面白さは変わりません。 ハードボイルドが根底に流れ、どうなるのか息もつかせぬ面白さです。 作者の談によれば変則ながら『逸脱者』の後半部分・『哀国者』・次作をもって三部作になるとのこと ...
評価: ☆☆☆☆☆

ゴーストダンサー(上)(下)/ジョン・ケース/ランダムハウス講談社(2007.11.1発行)

2007年ハメット賞※(HAMMETT PRIZE)ノミネート作品  ※ハメット賞 国際推理作家協会北アメリカ支部主催。対象はカナダとアメリカで出版された作品(あるいはアメリカとカナダの作家によるミステリとするサイトもあり)。依頼された非ミステリ作家が選考する。 心ゆくまで楽しめるお勧めのサスペンスです。是非お読み下さい。 天才的な頭脳をもつ元服役囚ジャック・ウィルソンは、ある計画の資金捻出のため...
歴史ミステリもの

ヴェネツィアの悪魔/デヴィッド・ヒューソン/ランダムハウス講談社(2007.10.1発行)

舞台は18世紀のヴェネツィアと現代のヴェネツィア 「歴史と音楽が紡ぐ幻想的なミステリ」と紹介されています。 交互に話が展開するため、少しわかりにくく、最初はとっつきにくい作品ですが、思いがけない展開をあなたはどうとらえるのでしょうか。是非お読み下さい。 水の都・歴史の街ヴェネツィアに行ってみたくなりました。但し、個人旅行でホテルの手配を自分でしたらホテルを探すのが大変かも。 ”ヴェネツィアの運河を...
評価: ☆☆☆☆☆

アイルランドの柩/エリン・ハート/ランダムハウス講談社(2006.1.20発行)

2004年アガサ賞※1及びアンソニー賞※2の最優秀処女長編賞ノミネート作品 アイルランドの湿原の泥炭層から女性の頭部が発見されたため、考古学者のコーマック・マグワイアと解剖学者のノーラ・ギャビンは現場に向かった---- 長編小説としては本書がデビュー作 生まれも育ちもアメリカだがアイルランドに惹きつけられた女性が送るミステリ 女性作家らしい細やかで丁寧な謎解き・事件解決後の関係者のその後にも眼が配...
女性私立探偵もの

どこよりも冷たいところ/S・J・ローザン/創元推理文庫(2002.6.28発行)

1998年アンソニー賞(ANTHONY AWARDS※バウチャーコン(Bouchercon)参加者の投票で選ばれる賞)最優秀長篇賞(BEST NOVEL)受賞作 1998年シェイマス賞(SHAMUS AWARDS※アメリカ私立探偵作家クラブ(The Private Eye Writers of America = PWA)の選考委員会が選ぶ賞)ノミネート作品 私立探偵リディア・チン&ビル・スミスシ...
ラブストーリー

P.S.アイラヴユー/セシリア・アハーン/小学館(2004.7.29発行)

全世界500万人が涙したベストセラー純愛小説 2008年10月18日(土) 全国ロードショー ホリー・ケネディに突然おそいかかった夫ジェリーの死。泣き暮らす彼女の元に、亡き夫からの開封すべき月が指定された10通の手紙が----- 彼女を支える友人と家族 それでも支えきれない悲しみ 涙なしには読むことができないラブストーリーです セシリア・アハーンは、アイルランドのダブリン生まれ 第10代のアイ...
ユーモア・ミステリ

腕利き泥棒のためのアムステルダム・ガイド/クリス・イーワン/講談社文庫(2008.8.12発行)

イギリス・ミステリ界の期待の新人 デビュー作 2008年ロング・バーン・ブックス賞(どんな賞か調査しましたが、分かりません)の最優秀新人賞受賞 主人公は泥棒を主人公としたミステリを書く小説家・実はプロの泥棒のイギリス人チャーリー・ハワード アメリカ人からの依頼は、"見ざる言わざる聞かざる"の猿の人形を一晩のうちに二人から盗んで欲しいというものだった---- 痛快なミステリです。爽快な気分に浸りたい...
2008年文庫

タンゴ・ステップ(上)(下)/ヘニング・マンケル/創元推理文庫(2008.5.23発行)

このミステリーがすごい!2009年版(2008年)ベスト20宝島社第6位 2008年文庫翻訳ミステリーベスト10(講談社文庫)第8位 放射線治療をまじかにひかえた刑事ステファン・リンドマンが主人公 54年間眠れぬ夜を過ごしてきたへレベルト・モリーン パズルと人形と踊るタンゴがいまの彼の全てだった。その彼をとうとう敵が。 かつての同僚で彼に先輩としていろいろ教えてくれたへレベルト・モリーンが隠遁生...
評価: ☆☆☆☆☆

蒼穹のかなたへ(上)(下)/ロバート・ゴダード/文春文庫(1997.8.10発行)

1997年週刊文春ミステリベスト10(海外)第4位 このミステリーがすごい!1998年度版(1997年)ベスト20宝島社 第6位 ロバート・ゴダードの長編第4作 唯一のシリーズもの  ハリー・バーネット シリーズ第1作(年齢設定は53歳) 原題は「Into the Blue」 ロードス島の別荘の番人として日々を送る中年男ハリー・バーネット 清楚な娘ヘザー・マリンダーが彼を訪ねてきて、二人は友人と...