ハッカー(コンピュータ技術に長けた人物)もの

闇に浮かぶ牛 ミネアポリス警察署殺人課シリーズ/P.J.トレイシー/集英社文庫(2008.5.25発行)

『天使が震える夜明け』『沈黙の虫たち 』に続くミネアポリス警察署殺人課シリーズ待望の第3作 原題は「DEAD RUN」 このシリーズは、副題とは異なりコンピューター・ソフト開発グループ<モンキーレンチ>のメンバーたちが主役ですね。 今回の舞台は、ウィスコンシン州北部の無線も携帯電話もつながらない森林地帯の僻地です。 母と娘のチームの作家が送る、女性たちが大活躍する超娯楽小説を、あなたもお楽しみ下さ...
ローマ市警の刑事ニック・コスタ シリーズ

死者の季節(上)(下)/デヴィッド・ヒューソン/ランダムハウス講談社(2006.10.1発行)

主人公は男性・若くて、楽天的で、世間知らずで、しかもベジタリアンの刑事 ローマ市警の刑事ニック・コスタのシリーズ第1作  イタリア・ローマとヴァチカンを舞台に描く警察ミステリです。 ベストセラー『ダ・ヴィンチ・コード』と設定がやや似ているため、いらぬ詮索もあったようですが、両者の出版時期はわずか3日しかずれていません。 ヴァチカン図書館の閲覧室で写本を研究している女性の元に男がやってきた。銃を片...
評価: ☆☆☆☆☆

千の嘘/ローラ・ウィルソン/創元推理文庫(2008.7.31発行)

2006年英国推理作家協会(CWA)最優秀長編賞(ダンカン・ローリー・ダガー(ゴールド・ダガーから改名))ノミネート作品 ※ちなみにこのときの受賞作はアン・クリーヴス『大鴉の啼く冬』 イギリスの作家で本書は著者の第6長編 原題「A THOUSAND LIES」 このような家庭が、身の毛のよだつような父親が存在するとは考えたくない----- 解説のなかでは「正真正銘の地獄」と ドメスティック・ヴァ...
女性私立探偵もの

新生の街/S・J・ローザン/創元推理文庫(2000.4.21発行)

私立探偵リディア・チン&ビル・スミスシリーズの第3作 今回はリディア・チンが語り手  . 新進デザイナーの発表前の春物デザインが盗まれ現金の要求があり、代金引渡の仕事の依頼が兄のアンドリューを通してリディアに。安全な仕事だったはずが---- 原題「MANDARIN PLAID」 ※PLAID(格子縞)  ここでは「マンダリン・プレイド」は依頼主の新進デザイナーのブランド名 ところで二人の間に進展は...
評価: ☆☆☆☆

鎮魂歌は歌わない/ロノ・ウェイウェイオール/文春文庫(2008.7.10発行)

2004年アンソニー賞(ANTHONY AWARDS)最優秀処女長篇賞(BEST FIRST NOVEL)ノミネート(候補)作品 解説のなかで「直球勝負のハードボイルドを貫いた快作」と本書を紹介しています。 途中までは余りにもありえない設定に作品に入っていけませんでしたが、どんどん引き込まれていき、最後には暑い夏にはぴったりの爽快な作品と思いました。 疎遠になっていた娘がモーテルで殺された。ワイナ...
2008年文庫

還らざる日々(上)(下)/ロバート・ゴダード/講談社文庫(2008.7.15発行)

2008年文庫翻訳ミステリーベスト10(講談社文庫)第4位 現在と過去の謎を巧みに織りまぜ、心に響く愛と裏切りの物語を世に問うベストセラー作家がおくる唯一のシリーズもの ハリー・バーネット シリーズ第3作(年齢設定は69歳) 原題は「NEVER GO BACK」 50年前得体の知れない特殊任務「クリーン・シート作戦」に就いた空軍のならず者たち15名 50年期に再び任務地で会うことになったのだが...
お料理・お茶の名人もの

かぼちゃケーキを切る前に お料理名人の事件簿2/リヴィア・J・ウォッシュバーン/ランダムハウス講談社(2008.6.10発行)

小学校の秋祭りでPTO(保護者教師機関 従来のPTA)の資金集めのためにヘルシースナックのコンテストとケーキのオークションに協力することになった(もと歴史科教師で下宿屋を営む)フィリス・ニューサムたち。またまた殺人事件に遭遇することに---- お菓子づくしシリーズ第2弾 できれば第1弾『桃のデザートには隠し味』からお読み下さい。 小さな町に起きる身近な殺人事件を謎といていくミステリ。推理をお楽しみ...
女性私立探偵もの

翡翠の眼/ダイアン・ウェイ・リャン/ランダムハウス講談社(2008.6.10発行)

私立探偵が合法化されていない中国・北京を舞台に女性第1号の私立探偵王梅(ワン・メイ)が活躍するシリーズ第1作 世界13カ国語に翻訳され話題を呼んだ。 2008年北京オリンピック開催の中国の実際の生活ぶりがとてもよく伝わってきます。本書の設定は、今から10年前というものですが、知られざる国、理解を超える国中国の一面を垣間見ることが出来ます。 中国の生活ぶりを伝えたい為にミステリの形をとって発表したの...
男性刑事(捜査官)もの

青チョークの男/フレッド・ヴァルカス/創元推理文庫(2006.3.24発行)

これは面白い!!! 絶対にお勧めの刑事・警察ものミステリ 1990年度サン・ナザール・フェスティヴァル賞受賞作品 なぜミステリベストテンものにランクインしなかったのでしょうか。 主人公は独特の捜査法(直感?)で事件を解決に導くパリ第五区警察署長のジャン=バチスト・アダムスブルク 5人の子供を育てる白ワインが欠かせない部下のアドリアン・ダングラールら登場人物も個性的です。 フランスミステリ界の女...
男性刑事(捜査官)もの

第七の女/フレデリック・モレイ/ハヤカワポケットミステリ(2008.6.10発行)

2007年パリ警視庁賞※受賞作品 ※フランスならではのユニークな賞。1946年に創設された。ミステリとしての評価と警察の活動を正確に描写している作品に与えられる。審査員は警察官と司法関係者。探偵小説(ロマン・ポリシェ=警察小説)の起源を警察にもつお国柄ならではの賞 主人公はパリ司法警察局凶悪犯捜査班部長のニコ・シルスキー警視 組織をあげて犯罪捜査に取組む正統派警察小説 今までの警部ものは個人1人...
女性私立探偵もの

ピアノ・ソナタ/S・J・ローザン/創元推理文庫(1998.12.25発行)

私立探偵リディア・チン&ビル・スミスシリーズの第2作 1996年シェイマス賞(アメリカ私立探偵作家クラブ(The Private Eye Writers of America = PWA)の選考委員会が選ぶ賞)最優秀長編賞受賞作品 今回はビル・スミスが語り手となって綴るあっという間に引き込まれた私立探偵の物語 伊達に賞を取ってはいません。 老人ホームの警備員が殴り殺された。犯人を捜すよう依頼された...
2009年版(早川書房)

聞いてないとは言わせない/ジェイムズ・リーズナー/ハヤカワ文庫(2008.6.15発行)

テキサスの片田舎にヒッチハイクでやってきた青年トビーは、1人で農園を切り盛りしているグレースに雇われて住み込みで働き始めるが---- 「疾風怒涛の大傑作」と紹介されています。 ミステリが読みたい2009年版 ベスト・ミステリ2008(早川書房)第13位 めまぐるしい展開、展開の速さに休む暇がありません。読み始めたら本当に止められません。 作者は本書が本邦初紹介となる2007年の作品 奥さんはミステ...
ノンフィクションもの

無実(上)(下)/ジョン・グリシャム/ゴマ文庫(2008.3.15発行)

全米べストセラー作品 1982年オクラホマの小さな町で起こったウエイトレス強姦殺人事件の冤罪事件をとりあげたジョン・グリシャム初のノンフィクション グリシャムは今後フィクションの世界に専念することを表明したそうです。 あれだけのヒット作『評決のとき』『ザファーム』『ペリカン文書』等を世に生み出した作家の苦悩からノンフィクションの世界を覗いてみたのでしょうか。パトリシア・コーンウェルも同じことをして...
男性私立探偵もの

論理は右手に/フレッド・ヴァルガス/創元推理文庫(2008.4.25発行)

パリの街路樹の根元に落ちていた小さな骨。元内務省調査員のケルヴェレールは調査を開始した---- 中世専門のマルク・ヴァンドスレール(聖マルコ)先史時代専門のマティアス・ドラマール(聖マタイ)第一次大戦専門のリュシアン・ドヴェルノア(聖ルカ)の三聖人シリーズ第2作 今回の主人公は元内務省調査員のルイ・ケルヴェレール マルクとマティアスがちょこっと彼を助けます。リュシアンは、残念ながら今回は荷造りを手...
ローマ市警の刑事ニック・コスタ シリーズ

生贄たちの狂宴(上)(下)/デヴィッド・ヒューソン/ランダムハウス講談社(2007.4.1発行)

また、必読の刑事ものシリーズができてしまいました。 イギリスの作家がイタリア・ローマを舞台に描く警察小説です。 ローマ市警の刑事ニック・コスタのシリーズ第2作  主人公以上に活躍する病理学者のテレサ・ルポ、ニックのパートナージャンニ・ペローニ、ニックの上司レオ・ファルコーネ警部 彼らからも目が離せません。 アメリカの観光客が金属探知機を使って盗掘を行い、古代の胸像を掘り当てたとおもった------...