元保安官コーク・オコナー シリーズ

煉獄の丘/ウィリアム・K・クルーガー/講談社文庫(2007.1.16発行)

コーク・オコナー元保安官のシリーズ第3作  第1作『凍りつく心臓』第2作『狼の震える夜』  既にこのシリーズは、アメリカで第6作まで刊行されています。 オジブワ族の長老が「わしらが価値を置くのは富そのものよりも、いかに富を使うかだ」という言葉と実践はとても心に強く残りました。 主人公の家族に対する愛情の深さ・主人公の推察やアメリカ原住民たちのすがすがしい心のすばらしさに打たれて、このシリーズのとり...
評価: ☆☆☆☆

堕天使の街/サラ・グラン/小学館文庫(2007.3.1発行)

原題は「DOPE(麻薬)」   舞台は1950年のニューヨーク 麻薬を断ち切った女すりジョゼフィン・フランガンが主人公 つらく悲しすぎるストリー 現実の厳しさと麻薬の恐ろしさと人間の弱さと悲しさとをいやおうなしに思い知らされます。 2007年3月1日小学館文庫より発行 ...
女性刑事(捜査官)もの

見えざる報復者/アイリーン・ドライアー/ヴィレッジブックス(ソニーマガジンズ)(2007.1.20発行)  

アイリーン・ドライアーは外傷専門看護婦として16年にわたり活躍した後作家に転身 警官に囲まれて育ったスワット隊の女性医療隊員マギー・オブライアンが主人公 彼女が直面した問題をあなたが突きつけられたなら、あなたならいったいどう行動するでしょうか。彼女を心から応援しながら、あっという間に読み切ってしまいました。 女性医療隊員ですがカテゴリーでは女性刑事ものに分類しました。ご了解ください。 2007年1...
女性刑事(捜査官)もの

欲望通りにすむ女/ドミニク・シルヴァン/小学館文庫(2007.3.1発行)

東京在住のフランミステリー作家による傑作ミステリー 元パリ警視のローラ・ショストとマッサージ師のインクリッド・ディーゼルの探偵コンビのシリーズもの第1作 二人の活躍に心が躍ります 早く続編が読みたい。とにかく面白い。映画化も期待したいほどの傑作です。 題名にはとらわれずに是非お読み下さい。本当にお勧めの作品です。 2007年3月1日小学館文庫より発行 ...
評価: ☆☆☆☆☆

眩惑されて(上)・(下)/ロバート・ゴダード/講談社文庫(2007.3.15発行)

うーん!面白い!!! ロバート・ゴダードの作品は面白いけど合わないと思っていましたが、この作品では心から楽しめました。 舞台はストーン・サークルで知られる英国南部エイヴバリー そこで物語は始まる。 幼い姉妹が犠牲となった誘拐殺人事件 守りをしていた子供たちを誘拐殺害された妻のサリーはデーヴィッドと別れた後、自責の果てに死を選ぶ。しかしその直前の不可解な行動には隠された真相が---- 18世紀と、...
リーガル(法律・法廷)サスペンスもの

眼を閉じて/ジャンリーコ・カロフィーリオ/文春文庫

イタリアの現職のマフィア担当検事補が描く弁護士グイード・グエッリエーリが活躍する法廷サスペンスの第2作目  第1作は『無意識の証人』 法廷サスペンスが大好きな人には絶対に見逃せない作品です。 イタリアの法制度が日本やアメリカとは大きく異なるので、戸惑うかもしれませんが、 弁護士の法廷でのやり取りの面白さに浸ってみてください ...
2007年版 (2006年)

廃墟ホテル/デイヴィッド・マレル/ランダムハウス講談社

2このミステリーがすごい!2007年版(2006年)ベスト20宝島社第18位 発想の面白さにあっという間に読みきってしまいました。 都市探検者(こんなジャンルがあるとは思わなかった)のたった一夜の恐怖の物語。映画化されたら、どんなに面白いだろうかと思いました。 2005年12月13日ランダムハウス講談社より発行 ...
評価: ☆☆☆☆☆

大統領特赦(上)・(下)/ジョン・グリシャム/新潮文庫

ジョン・グリシャムの第18作 イタリア ボローニャの料理及び観光案内としても十分な内容を持った不思議なサスペンス。これもまた、映画化されるものと思われます。 サスペンスものとしては、最後がちょっと物足りない気がしますが、相変わらず読む人をひきつけて離さない作品を書き続けてくれています。 平成19年3月1日新潮文庫より発行 (ジョン・グリシャム アーカンソー州の建設労働者の息子として生まれ、ミシシッ...
評価: ☆☆☆☆☆

カンヌ、羨望の陰で/ダイアナ・ダイアモンド/ヴィレッジブックス

競い合う姉妹を含め登場人物はたったの4人 姉妹はこんなに激しく憎み合い、競い合うものなのでしょうか。 いろいろと起こる事件の黒幕はいったい誰なのか。最後の最後まで引っ張ってくれる作品です。うーん、おもしろかった。 ところで、題名は全くいただけません。原題は「THE GOOD SISTER」となっており、直訳でよかったのではないでしょうか。 2007年1月20日ソニーマガジンズより発行 ...
2007年版 (2006年)

幸運は誰に?〈上〉〈下〉/カール・ハイアセン/扶桑社ミステリー(2005.12.27発行)

このミステリーがすごい!2007年度版(2006年)宝島社<海外>第11位 34億円の宝くじが当たったらあなたはどうしますか。当選者が2人だったらどうしますか。 人間の素晴らしさと悲しさと欲深さをユーモアたっぷりに描き出すベストセラー作家の傑作。 これほど本を開けるのが待ちどうしいと思った作品もありません。あなたも是非お読みください。 お金が全てという考えに対する鋭い批判も作品の底辺を流れています...
2006海外ミステリ

失われた男/ジム・トンプソン/扶桑社ミステリー

このミステリーがすごい!2007年度版(2006年)宝島社 <海外> 第20位  闘うベストテン2006(ミステリチャンネル) 海外ミステリ  第5位 先に何が待っているのか、全く見当のつかないおもしろさ。物語の展開のすばらしさ。この作家の実力はすごいと思います。 この作家独特の世界に、あなたも是非ひたってください。ちょっと時代を感じることもありますが、とても入りやすい世界です。 解説の中で「これ...
2006年

あなたに不利な証拠として/ローリー・リン・ ドラモンド /ハヤカワ書房(2006.2.9発行)

2006年週刊文春ミステリベスト10(海外)第1位に輝く作品 実際に市警の警官だった作家が描く婦人警官達の生き様・心の葛藤が素晴らしい表現力で読む人に伝わってきます。 訳者あとがきがのなかで「エルモア・レナードに『彼女の書くものはこれから全部読む』と言わしめたほど強烈で斬新な、心と五感を容赦なくえぐる作品」と記しています。 ところで、早川書房さん、本書裏表紙の作品紹介は、はっきりと間違っています。...
評価: ☆☆☆

ラスト・ブレス<死ぬための技術>/ピーター・スターク/講談社文庫

人間の身体の不思議さ・機能のすばらしさにまず心打たれます。 また、人類がどれほど限られた条件下でしか生きられないことを再認識しました。 地球温暖化現象の進行の事実の前に戦慄の思いがしました。 ...
男性刑事(捜査官)もの

闇に濁る淵から/レニー・エアース/講談社文庫(2007.2.15発行)

読み終わってしまうのが残念で、なかなか先を読めなくなってしまった作品 本当に素晴らしいミステリーをありがとうございます。 この作家は非常に寡作の人とのことなので、さらなる続編を望むのは無理なのでしょうか。 でも、この作品に登場するみんなにまた会いたいと思う気持ちを止めることは出来ません。 舞台は1931年のイングランド 第1作から10年の年月が経っています。 ジョン・マッデン警部の第2作 2007...
男性刑事(捜査官)もの

夜の闇を待ちながら /レニー・エアース /講談社文庫(2001.10.15発行)

舞台は第一次世界大戦後のイングランド 美しい田園地帯で起きた殺人事件 スコットランド・ヤードのジョン・マッデン警部補をはじめとしてこのミステリーに登場してくる登場人物は皆愛すべき人たち。ただ、どこにでもいる出世だけを考える全く無能な警視正を除いて。 ロバート・ゴダード絶賛の話題作 本作の続編が出版されたためもう一度読み返してみましたが、本当にすばらしい!!! 2001年10月15日講談社文庫より発...