男性刑事(捜査官)もの

ダンカン・キンケイド警視とジュマ・ジェイムズ警部補 シリーズ

警視の孤独/デボラ・クロンビー/講談社文庫(2010.2.13発行)

ダンカン・キンケイド警視とジュマ・ジェイムズ警部補のシリーズ第10作 約3年ぶりのこのシリーズ 今回は特に面白く、一気に読んでしまいました。 放火犯の独白から始まる物語 焼け跡から見つかった女性の死体の身元は----- 捜査線上には行方不明の女性が何人も見つかり、子供の誘拐と立て続けて事件は起きる。 是非第1作からこのシリーズにはまってください。 2010年2月13日講談社文庫より発行 原題は「I...
18世紀のパリ ニコラ・ル・フロック警視シリーズ

ロワイヤル通りの悪魔憑き/ジャン・フランソワ・パロ/ランダムハウス講談社(2010.2.10発行)

『ニコラ・ル・フロック警視の事件』シリーズの第3作 1770年王太子とマリー・アントワネットの成婚を祝う花火大会。その主催者のパリ商務奉行は、無能で虚栄心が強い頑固者。 安全対策に強い疑問を持ったニコラだったが----- シリーズ8巻までを発表  フランス国営テレビが本格的歴史ドラマとして放映、圧倒的な人気を博した。日本でもAXNミステリが第2篇までを4回に分けて紹介 2010年2月10日ランダム...
正統派ユダヤ教徒リナ&ロサンゼルス市警のデッカー・シリーズ

蛇の歯(上)(下)/フェイ・ケラーマン/創元推理文庫(2010.1.15発行)

正統派ユダヤ教徒リナ&ロサンゼルス市警のデッカー・シリーズ最新刊第10弾 超高級なレストランで銃の乱射による大量殺人事件が起きる----- 犯人は誰かを考えるミステリではなく、犯人をどう追い詰めていくかという警察小説 このシリーズの第1作はずっと前に読んだ覚えがあります。 夢中になって読んでいる自分がいました。このシリーズを読破する予定でいます。 デッカー警部とその部下たちとの交流を描く警察小説で...
コージー・ミステリもの

スリー・パインズ村と運命の女神 ガマシュ警部シリーズ/ルイーズ・ペニー/ランダムハウス講談社(2009.6.10発行)

主人公のアルマン・ガマシュ警部・補佐役のジャン・ギー・ボーヴォワール警部補・村人で芸術家で鋭い洞察力を持つクララ・モローのシリーズ第2作 ☆2008年アガサ賞(AGATHA AWARDS)最優秀長篇賞(BEST NOVEL)受賞作品 またまた日本のミステリ・ベストものは、この作者と本作品を無視いたしました。題名からコージー・ミステリもの と判断して読んでさえいないのでしょうか。 アガサ賞を伊達にと...
2009年

ソウル・コレクター/ジェフリー・ディーヴァー/文藝春秋(2009.10.29発行)

リンカーンライムとアメリア・サックスのシリーズ第8作 知的なゲームの究極 犯人対リンカーンライムチーム 筆者対読者 情報化社会の恐怖 筆者はどうしてこんな犯罪者を考えつくのでしょうか。 ジェフリー・ディーヴァーさん、あなたにはいつも脱帽です!!! 読み終えるのがいやで、なかなか本を閉じることのできないミステリを本当にいつもありがとうございます。 ただ、最後の第5部の部分は初めて読む方のためにも、も...
コージー・ミステリもの

スリー・パインズ村の不思議な事件 ガマシュ警部シリーズ/ルイーズ・ペニー/ランダムハウス講談社(2008.7.10発行)

この作品が日本のミステリベストものにどうして入らなかったのでしょうか。まったく不可思議。まさにミステリ!! めちゃくちゃに面白いのに。 ミステリファンの方、絶対にお勧めの本です!!! コージー・ミステリものと警察小説との融合した作品(?) 舞台となるのは、カナダ・ケベック州の地図にも載っていないような小さな村スリー・パインズ 警察もなく、家に鍵をかける習慣さえない平和な村で事件が起きた。森の中で老...
男性刑事(捜査官)もの

国境の少女/ブライアン・マギロウェイ/ハヤカワ文庫(2008.4.25発行)

2007年CWA英国推理作家協会(Crime Writers' Association)最優秀処女長篇賞(THE CWA NEW BLOOD DAGGER)ノミネート作品 舞台は現代のアイルランド アイルランドを南部と北部に分ける国境をまたがって一人の少女の死体が横たわっていた--- 主人公はアイルランド共和国警察のベネディクト・デヴァリン警部 次から次に起きる事件・納得の行く動機 あっという間に...
2009年

犬の力(上)(下)/ドン・ウィンズロウ/角川文庫(2009.8.25発行)

衝撃のミステリは、メキシコ・バハカルフォルニアで幕を開ける。アート・ケラーは銃弾の雨に倒れた19体の屍を前に十字を切る----- 強烈な内容にあっという間に引き込まれます。 麻薬撲滅がなぜできないのか。中南米がなぜ豊な国になれないのか。 泥沼の戦いに勝者はどこにもいません。 メキシコやコロンビアがいつか本当に意味での独立を果たす日がくることを祈って本書を閉じました。 麻薬カルテルとのエンドレスの戦...
ジャーナリスト(新聞記者・雑誌編集者)もの

氷姫 エリカ&パトリックの事件簿/カミラ・レックバリ/集英社文庫(2009.8.25発行)

読み終わった後で思わずにやりとしてしまうミステリ。 主人公は、伝記作家のエリカ・ファルクと幼なじみのターヌムスヘーデ警察署刑事のパトリック・ヘードストルム 舞台となるのはスウェーデンのかつては漁業によって生計を立てていた風光明媚な街フィエルパッカ 北欧ミステリの新星が描くシリーズ400万部の話題作 既に第4作まで刊行 物語は「その家は人の気配もなく、寂しかった。----浴槽の中には薄い氷の膜ができ...
2010年版(早川書房)

白夜に惑う夏/アン・クリーヴス/創元推理文庫(2009.7.31発行)

シェトランド島の小さな閉鎖的な村に住む人々を細やかに描写し、すごく緻密で計算されつくしたといえる本格推理ミステリ 今年のミステリベストテンものにまた旋風をおこすのでしょうか。 イギリス最北の地 シェトランドを舞台に春・夏・秋・冬それぞれの季節に合わせ<シェトランド四重奏>を奏でる第2作目 主人公はシェトランド署のジミー・ペレス警部 物語は彼の立場だけでなく、一緒に捜査するインヴァネス署のロイ・テ...
2010年版 (2009年)

毒蛇の園/ジャック・カーリイ/文春文庫(2009.8.10発行)

モビール市警察本部刑事カーソン・ライダーのシリーズ第3作 会心の作品です。但し、必ず第1作からお読みください。 トラック運転手からの通報を受けて現場に向かうカーソン・ライダーと相棒のハリー・ノチラス 付近にいる別の刑事チームとどちらが担当になるか競争になったが----- 前作発行からなんと2年9ヶ月の歳月を経て出されました。 2作目が出たときも1年半待たされましたが、どんな事情があるにせよ読む側の...
ハッカー(コンピュータ技術に長けた人物)もの

埋葬 ミネアポリス警察署殺人課シリーズ/P.J.トレイシー/集英社文庫(2009.4.25発行)

待望のシリーズ第4作  プロローグは若い二人の女性が男性の死体を引きずっているところから始まる。 是非第1作からお読みください。とりこになって、一気に第4作まで読むことを請け負います。 典型的な警察ものとは異なり、女性のために母と娘の作家チームが描いた警察シリーズの異色サスペンスです。 今回は刑事たちが主役ですが、いつもの通りコンピューター・ソフト開発グループ<モンキーレンチ>のメンバーたちも彼ら...
女性刑事(捜査官)もの

悪意の森(上)(下)/タナ・フレンチ/集英社文庫(2009.9.25発行)

久々に本気にさせた刑事ものミステリ 絶対にお勧めです。 ☆2008年アメリカ探偵作家クラブ(MWA)(エドガー)賞最優秀処女長篇賞受賞作品 ☆2008年アンソニー賞(ANTHONY AWARDS)最優秀処女長篇賞受賞作品 ☆2008年バリー賞(THE BARRY AWARDS)最優秀処女長篇賞受賞作品 ☆2008年マカヴィティ賞(MACAVITY AWARDS)最優秀処女長篇賞受賞作品 1984年...
ノワールもの

ロード・キル/ジャック・ケッチャム/扶桑社ミステリ(1996.6.30発行)

殺人願望を持つバーテンダーのウェイン・ロックが殺害現場を目撃したとき---- 作家ジャック・ケッチャムについては 「鬼畜系"として知られるホラー作家」 「過激さと猟奇性では並ぶ者がいないと言われるアメリカの作家」等々紹介されています。 解説には「異常心理をテーマにした猟奇連続殺人ものミステリ」とあります。 1994年発表の第9作目(短編を入れて)の作品 今読むと、そんなに驚かない内容になっていると...
18世紀のパリ ニコラ・ル・フロック警視シリーズ

鉛を呑まされた男/ジャン・フランソワ・パロ/ランダムハウス講談社(2009.8.10発行)

『ニコラ・ル・フロック警視の事件』シリーズの第2作 舞台は1761年(18世紀)のルイ15世治下のフランス・パリ 新作オペラをルイ15世の王女アデライードが観劇する特別興行の客席の監視を命じられたニコルは---- 18世紀のヨーロッパでは自殺は大罪で、市内を引き回し財産まで没収するとのこと。自殺を禁止する宗教とも相まって現在でも自殺が少ないのですね。 なお、一人の人間をいろいろな名前で表現していて...