2004年

ダンテ・クラブ/マシュー・パール/新潮社(2004.8.25発行)

2004年週刊文春ミステリベストテン第8位 読み始めたら止められない優れた本格派のミステリーだと思います。 舞台は1865年の南北戦争終了直後のボストン。殺人事件が起こります。事件の謎に気がついたのは----- 限りない友情と愛が根底に流れる歴史ミステリーです。自信を持ってお薦めします。本が厚くて重いのだけが欠点です。 出版社からのコメントとして「“緻密なプロット、古典というテーマ、博学なキャラク...
評価: ☆☆

死を招く料理店(トラットリア) /ベルンハルト・ヤウマン/ 扶桑社ミステリー

ベルンハルト・ヤウマンは、1957年、ドイツ・アウグスブルク生まれ。98年に作家デビュー。海外滞在経験をもとに、人間の五感をテーマに世界の都市を舞台にした連作ミステリーを発表。 その最終作に当たる『死を招く料理店(トラットリア)』が本書 ドイツ推理作家クラブが選ぶグラウザー賞受賞作 2005年2月28日扶桑社ミステリーより発行 何で賞を受賞できたのか私にはわかりません。イタリアの町と料理...
2005年版 (2004年)

ケルベロス第五の首/ジーン・ウルフ/国書刊行会; 未来の文学版(2004.7.25発行)

このミステリーがすごい!2005年版(2004年)宝島社第19位 あるレビュアーは「一ページ目から引き込まれてしまう。一ページ目の第2パラグラフまで読まれたい。」 あるレビュアーは、「単純に物語を楽しむぼくには、本書の行間を掘り起こして思考するような小難しいテクスト性はまったくおもしろくなかった」と書いていて、賛否両論に意見が大きく分かれる作品です。 私の感想を言えば、思ったり難解ではなく、引き込...
評価: ☆☆☆☆☆

二度失われた娘/ジョイ・フィールディング/文春文庫

ジョイ・フィールディングは、アメリカの女流小説家。8作目の「優しすぎて、怖い」でベストセラー作家の仲間入り 2女の母 現在はトロントとパーム・ビーチに住む。 訳者後書きに「女性の人生にからむミステリー 母と娘の物語」とあります。 本書は2005年4月10日 文春文庫より発行 原題は「LOST」 最後までどうなるのだろうと気をもみます。母親の心情が細やかに、また、本音で語られていて読む人の心をつかみ...
評価: ☆☆☆☆

過去からの殺意/ヴァル・マクダーミド/集英社文庫

ヴァル・マクダーミドはスコットランド生まれ。オックスフォード大学で英語学を学んだ後ジャーナリストとして働きながらミステリを執筆。女流作家。 代表作はフェミニストでレズビアンのリンゼイ・ゴードンのシリーズとマンチェスターの女性私立探偵ケイト・ブラナガンのシリーズともう一つのシリーズが、女性警部補キャロル・ジョーダンが活躍するシリーズ 本作品でアメリカのバリー賞・英国犯罪小説部門で最優秀作品に選ばれて...
男性刑事(捜査官)もの

闇に薔薇/ジェームズ・パターソン/講談社文庫

ジェームズ・パターソンは1948年生まれ。アメリカの巨大広告代理店J・ウォルター・トンプソンの現役重役にしてベストセラー作家。 24歳で入社後、6年でもっとも若い重役に抜擢される。ノンフィクション作家としての地位を築いていたが、’77年に処女作『ナッシュヴィルの殺し屋』でアメリカ探偵作家クラブの最優秀処女長編賞を受賞し、ミステリー作家としても成功 講談社の内容紹介では、「全米No.1ベストセラー作...
男性刑事(捜査官)もの

ヴェネツィア刑事はランチに帰宅する/ダナ・レオン/講談社文庫(2005.4.15発行

警視ブルネッティのシリーズ第二弾 イタリアの食文化や生活の豊かさを感じることができる作品です。 警部ものとしてもとても楽しめます。無能な出世だけを考える上司がいても、影が見えるだけですし、かしこい妻と有能な部下を持ち、着実に事件の解決に取り組んでいきます。 読んだ後に爽快感が残る作品です。 『ヴェネツィア殺人事件』(講談社文庫)でCWA賞受賞。『死のフェニーチェ劇場』は日本で第9回サントリーミステ...
短編集もの

クライム・ウェイヴ/ジェイムズ・エルロイ/文春文庫

ジェイムズ・エルロイは、1948年ロサンジェルス生まれ。10歳のとき母を何者かに殺害され、以降、犯罪者同然の荒んだ生活を送るも更生、作家デビューし、代表作に『LAコンフィデンシャル』 がある。 本書は、小説・犯罪実話・エッセイなどを集めた作品集 2005年3月10日発行 母親がなぜ殺害されたのかもわからず、迷宮入りした母親の事件。あなただったらどう生きるのでしょうか。 エルロイの目で見る独特の世界...
男性私立探偵もの

処刑宣告/ローレンス・ブロック/二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション(2005.3.25発行)

私立探偵マット・スカダーシリーズ第13作 行動する私立探偵ではなく、頭で考えるタイプの探偵ものです。じっくり考えるミステリーが好きな人に。 依頼内容は弁護士から身辺警護だった---- 本のレビューは決して事前に読まないように 「過去からの弔鐘」で始まったマット・スカダーシリーズは、第9作「倒錯の舞踏」がMWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀長編賞に輝き、第11作「死者との誓い」がPWA(アメリカ私...
歴史ミステリもの

イエスの古文書 (上) (下)/アーヴィング・ウォーレス/ 扶桑社ミステリー

ウォーレス,アーヴィングは、1916年シカゴ生まれ。綿密な取材と、卓抜なストーリーテリングで、小説家としても大成功をおさめる。90年死去 出版社からのコメントとして、 「『ダ・ヴィンチ・コード』に先立つこと30年!大ベストセラー作家が放つ、歴史ミステリーの最高峰」とあります。 『ダ・ヴィンチ・コード』の大ヒットを受けて、新潮文庫から「新聖書発行作戦」を改題・再編集したものです。 最後の部分の一部...
ラブ(ロマンス)サスペンス

敵対証人―女弁護士ニナ・ライリー/ペリー・オショーネシー/小学館文庫(2005.3.1発行)

ペリー・オショーネシーは2人のアメリカ人姉妹 1人は実際に弁護士を開業 女弁護士ニナ・ライリー シリーズの第6作 法廷での争いより、事件の真相は何かに重きを置いた法律ミステリーです。 今回ニナ・ライリーは、殺人容疑を受けた息子の親友(?)のために戦います。 邦題は内容と合っていません。本の裏にあるレビューも合っていません。作品にあった内容にすればよいだけなのに、なぜこんなことをするのか私には理解...
臨床心理医など医師もの

航路 (上)(下)/コニー・ウィリス/ ヴィレッジブックス

宮部みゆきさん絶賛!訳者も「心揺さぶるこの感動的名作を、一人でも多く人に読んでほしい」「この小説はだれが読んでも絶対におもしろい」とものすごくほめています。 認知心理学者のジョアンナが主人公。 NDE(臨死体験)の原因と働きを科学的に解明するため、臨死体験者の聞き取り調査に奔走。一方、神経内科医のリチャードは、被験者の脳に臨死体験そっくりの幻覚を誘発する薬物を発見し、擬似NDEを人為的に引き起こし...
2004年

イデアの洞窟/ホセ・カルロス・ソモザ/文芸春秋

2004年週刊文春ミステリベストテン第9位 イギリス推理作家協会最優秀長篇賞受賞 ホセ・カルロス・ソモサは、1959年キューバ生まれ スペインのマドリッド在住の元精神科医 現在までに9冊の著作があり、英訳された作品は本書が初めて  このミステリーがすごい2005年度(宝島社)でも第15位 日本のミステリー界での評価も高い作品です。 古代ギリシャのミステリーに、脚注の形で説明がついている。その脚注...
2004年

蛇の形/ミネット・ウォルターズ/創元推理文庫

2004年週刊文春ミステリベストテン第7位 本書は2000年の作品。日本では6作目の紹介作品となるが、作者にとっては第7作目の作品 この人の作品は、本当におもしろい。読み始めたら止まりません。自信を持ってお薦めできる作品です。内容は読んでからのお楽しみです。 ミネット・ウォルターズ Minette Waltersは1949年イギリス生まれ 1992年『氷の家』でCWA(英国推理作家協会)最優秀新人...
歴史ミステリもの

悠久の窓(上) (下) /ロバート・ゴダード/講談社文庫(2005.3.15発行)

ロバート・ゴダードは、1954年英国生まれ。ケンブリッジ大学で歴史を学び、公務員生活を経て、’86年のデビュー作『千尋の闇』(創元推理文庫)が絶賛された。現在と過去の謎を巧みに織りまぜ、心に響く愛と裏切りの物語を次々と世に問うベストセラー作家に 本書の解説者は「やっぱりロバート・ゴダードは面白い。」と一言 老父が1人で暮らしている家を買い取りたい―物語はここから始まります。ゴダードが放つ歴史ミステ...