評価: ☆☆☆☆☆

スパイズ・ライフ (上巻) (下巻)/ヘンリー・ポーター/新潮文庫

ヘンリー・ポーターは、1953年生れでロンドンに在住。ジャーナリストとして活躍しながら’99年に“Remembrance Day”で作家デビュー。 原題は A Spy's Life  直訳すると あるスパイの半生 新潮文庫より2005年2月1日発行 派手なスーパーマンのようなスパイ小説ではありません。情報活動の中で生まれた愛と友情と憎しみの物語です。ボスニア紛争中に起こった集団虐殺事件もからめて、...
臨床心理医など医師もの

モンスター 臨床心理医アレックス/ジョナサン・ケラーマン/講談社文庫

主人公は臨床心理医のアレックス・デラウェア 最初はとっつきにくかったのですが、段々引き込まれていきます。 このシリ?ズを初めて読みましたが、以前の作品を読んでいなくても全く違和感はありませんでした。頭の中の想像部分の描写が多すぎて、変わった作品だと思いますが、サイコ・サスペンスとして読んでみる価値のある作品です。 シリーズ第13作(1999年) 3作目までは扶養社ミステリー4作目から11作目までは...
評価: ☆☆☆☆

復讐の子/パトリック・レドモンド/新潮文庫

レドモンド,パトリックは、1966年イギリス生れ。レスター大学で法学を学び、国際法を専門とする事務弁護士に。99年『霊応ゲーム』で作家デビュー 3作目となる本書は、2003年の作品。原題はApple of My Eye。日本では、新潮文庫より2005年3月1日発行。 邦題に引きずられずに読んでください。邦題は内容とあわないので、無視した方が良いと思います。 本を開くとあっという間に引き込まれます。...
評価: ☆☆☆

ホッグ連続殺人/ウィリアム・L.デアンドリア/ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 76-11)

ウィリアム・L.デアンドリアは、1952年、ニューヨーク州 シラキューズ大学卒業後、工場やミステリ専門書店勤務を経て、1978年に『視聴率の殺人』で作家デビュー。これがMWA賞最優秀新人賞を受賞、翌年発表の『ホッグ連続殺人』も同最優秀ペイパーバック賞受賞と、2年連続の栄誉に輝いた。1996年、ガンのため44歳の若さで死去 本書は1981年発行された文庫の新装版です。2005年1月31日発行 犯人は...
評価: ☆☆☆☆☆

ダ・ヴィンチ・レガシー/ルイス・パーデュー/集英社文庫

ルイス・パーデューは、カルフォルニア州在住 大学で教鞭を執ったり、多彩な才能を持つ。 本書は、アメリカで1983年に発表されたが、手直しを加えて2004年に再出版された。日本では、2005年2月25日集英社文庫より発行。 めちゃめちゃに展開の早い物語です。1ページごとに1人、人が死ぬのではないかと思えるほどです。 スケールの大きさに加えてロマンスもある物語はイタリアを舞台に展開します。 たっぷり楽...
女性私立探偵もの

このペン貸します―ジェイン・オースティンの事件簿/ローラ・レバイン/集英社文庫(2005.2.24発行)

猫のプロザックと暮らす離婚したばかりの36歳のフリーライタ?のジェイン・オースティンが主人公 ラブレターを代筆したことで巻き込まれた殺人事件に、自らかかわっていきます。 ユーモアあふれる内容で、軽快に読んでいけます。「男とは、駐車場みたいなものだと(いい場所は全部ふさがっている)」なんて表現には笑ってしまいます。 アメリカでは続編として2作品が既に発表されており、ジェイン・オースティンは、女性探偵...
リーガル(法律・法廷)サスペンスもの

焦熱の裁き/デイヴィッド・L.ロビンズ/新潮文庫(2005.1.1発行)

主人公は、嫌々ながら公選弁護人にされたの元検事補のナット・ディーズ 登場人物は面白いキャラクターで物語を飾ります。彼の級友でもある酔いどれ牧師のダービー・保安官補の黒人モンロー・インディアンの裁判所判事ザ・ホーク デイヴィッド・L.ロビンズは、事務弁護士の職を経てライターとなり、1998年に、幽霊との三角関係を描いたラヴ・ファンタジーSouls to Keepで小説家としてデビュー。 第二次大戦中...
アティ カス・コディアック シリーズ

暗殺者(キラー)/ グレッグ ルッカ/講談社文庫(2002.2.15発行)

アティカス・コディアックを主人公としたハードボイルドシリーズ第3作 煙草訴訟でメーカーに打撃を与える重要証人を抹殺すべく、”テン”と呼ばれる超一流の暗殺者が雇われた。 ボディーガードのアティカスは証人警護の依頼を受ける。ボディーガードの世界を描いた秀作。しびれました!!! グレッグ・ルッカは、1970年サンフランシスコ生まれ 1996年ボディガードを主人公とした『守護者(キーパー)』でデビュー 2...
男性刑事(捜査官)もの

漂う殺人鬼/ピーター・ラヴゼイ/Hayakawa novels(2005.1.31発行)

シリーズ最新作(第8作?)となる本書『漂う殺人鬼』(原題は "THE HOUSE SITTER")でマカヴィティ賞を受賞 本書はいつものいじめもなく、そのためいらいらさせらず、ダイヤモンド警視シリーズのなかでも群を抜くおもしろさだと思います。捜査官ものが好きな人は、是非とも手にお取りください。 殺人を行うなら浜辺がいちばんいい……。ダイヤモンド警視と異常殺人鬼対決を描いたシリーズ最新作を是非お楽し...
「もしもの世界」でのミステリ(SFミステリ)もの

魔法/クリストファー・プリースト/ハヤカワ文庫 FT(378)(2005.1.31発行)

クリストファー・プリーストは1943年イギリス生まれ  『奇術師』が、一躍日本で脚光を浴びたおかげで文庫化された作品 1995年12月に単行本として 文庫本として2005年1月31日発行  病院の保養所ミドルクームで、爆発テロの巻き添えを食らい体中に怪我を負い、記憶も失っていた報道カメラマンのリチャード・グレイは、リハビリに励んでいた。。そこに訪ねてきた一人の女性。ここから物語が始まる。 後半の展...
2004年

〈プラチナファンタジイ〉 奇術師/クリストファー・プリースト/ハヤカワ文庫(2004.4.30発行)

闘うベストテン2004(ミステリーチャンネル)第1位 世界幻想文学大賞受賞作品 アンドルー・ウェストリーは、超常現象の特集記事を担当する新聞記者。 一卵性双生児の兄弟がどこかにいるのではないかといつも心に感じていた。 20世紀初頭の稀代の2人の奇術師が残した手記がその謎を解明していく物語。 クリストファー・プリーストは、1943年イギリス生まれ 近年はSFと幻想小説との境界線上にある作品を発表 ...
評価: ☆☆☆☆

悪魔の赤毛/デイヴィッド・コーベット/新潮文庫

デイヴィッド・コーベットは、15年にもわたり、調査員としてサンフランシスコの私立探偵事務所で勤務。 1995年に探偵業を引退。その後、愛妻テリと共に法律相談所を設立。カリフォルニア北部に在住 処女作 2003年度のMWA最優秀処女長編賞にノミネートされた 受賞を逃すも、書評家たちの称賛を受ける 本書は2005年2月1日新潮文庫より発行 題名は原題のままなのですが(The Devil’s Redhe...
2004年

犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎/コニー・ウィリス/早川書房

2004年週間文春ミステリーベストテン第4位 舞台は西暦2057年 あなたの頭もその時代にタイムトラベル 本書はタイムトラベルで歴史を縦横に駆けめぐる史学生ネッドとヴェリティの活躍をユーモアたっぷりに描くSFミステリー。ヒューゴー賞・ローカス賞受賞作。 読後感想に他の人が「決して読みやすい本ではないが」「最初乗り切れるまでに時間がかかったので」と感想を述べているとおり最初は非常に読みにくい本です。...
2004年

赤い霧/ポール アルテ/ハヤカワ・ポケット・ミステリ

2004年週刊文春ミステリベストテン第10位 舞台は19世紀末のイギリスのブラックフィールドという村 新聞記者のシドニー・マイルズを名乗る男が十年ぶりにこの村で10年前に起こった密室殺人事件を調べるために帰ってきた。 密室の謎解きの大好きな人や『ホ・・・』と『ワ・・・』まで登場するので、英国ミステリーのファンには見逃せない物語です。個人的には、密室の謎解きものにはあまり興味がないので、評価が低くな...
評価: ☆☆☆☆☆

喪失/カーリン・アルヴテーゲン/小学館文庫(2005.1.1発行)

2001年スカンジナビア推理小説協会「ガラスの鍵」賞(Glasnyckeln)(ベスト北欧推理小説賞)受賞作品 主人公はホームレスの女性シビラ。 物語は、彼女がなぜホームレスになったかを明らかにしながら進んでいきます。 偶然なことから事件に巻き込まれたシビラは、事件に立ち向かって行かざるを得なくなります。彼女はどうするのか。それは読んでからのお楽しみです。 読み始めたら、どうして・なぜという疑問が...