ジャンル

2010年版(早川書房)

迷惑なんだけど?/カール・ハイアセン/文春文庫(2009.7.10発行)

カール・ハイアセンの13作目の長篇小説 めちゃくちゃに愉快で痛快な、たくましく生きる女性を賛美したエンターテイメント。もしあなたが落ち込んでいるなら必読の作品です。 笑いすぎて電車の中では読めないかも。 邦訳では前作にあたる『復讐はお好き?』 は ☆2007年週刊文春ミステリベスト10(海外)第2位 ☆このミステリーがすごい!2008年版(2007年)ベスト20宝島社<海外>第2位 ☆闘うベストテ...
臨床心理医など医師もの

サイコブレイカー/セバスチャン・フィツェック/柏書房(2009.7.16発行)

どんな展開を見せるか想像がつかないセバスチャン・フィツェックの待望の第4作 「ドイツで43万部突破---------二度読み必至の密室型スリラー登場」と紹介されています。 幸い、全てはただの夢だった。彼女は裸ではなかった。という書き出しで本書は始まる。 だまされまいとして、またまた作家にしてやられました。 この人の作品は本当にすごいと思います。 精神科医の香山リカさん―推薦「世界がゆがんで見えるほ...
FBI捜査官もの

ボディガード/スーザン・ブロックマン/ヴィレッジブックス(2009.7.18発行)

ロマンス小説の人気作家が送るロマンチック・サスペンス 物語は主人公のFBI捜査官ハリー・オデールがスーパーマーケットの強盗を取り押さえるビデオをパートナーがあきれて見ているところから始まる。 もう一人の主人公は27歳の美貌の女性アレッサンドラ・ラモント。夫と協議離婚し家と3台の車を手に入れたが---- 登場人物が少なく、わかりやすく、単純明快で面白かった。 「RITA賞※に輝く」と本の裏表紙にあり...
ハッカー(コンピュータ技術に長けた人物)もの

埋葬 ミネアポリス警察署殺人課シリーズ/P.J.トレイシー/集英社文庫(2009.4.25発行)

待望のシリーズ第4作  プロローグは若い二人の女性が男性の死体を引きずっているところから始まる。 是非第1作からお読みください。とりこになって、一気に第4作まで読むことを請け負います。 典型的な警察ものとは異なり、女性のために母と娘の作家チームが描いた警察シリーズの異色サスペンスです。 今回は刑事たちが主役ですが、いつもの通りコンピューター・ソフト開発グループ<モンキーレンチ>のメンバーたちも彼ら...
女性刑事(捜査官)もの

悪意の森(上)(下)/タナ・フレンチ/集英社文庫(2009.9.25発行)

久々に本気にさせた刑事ものミステリ 絶対にお勧めです。 ☆2008年アメリカ探偵作家クラブ(MWA)(エドガー)賞最優秀処女長篇賞受賞作品 ☆2008年アンソニー賞(ANTHONY AWARDS)最優秀処女長篇賞受賞作品 ☆2008年バリー賞(THE BARRY AWARDS)最優秀処女長篇賞受賞作品 ☆2008年マカヴィティ賞(MACAVITY AWARDS)最優秀処女長篇賞受賞作品 1984年...
ジャーナリスト(新聞記者・雑誌編集者)もの

連続殺人「赤い死神」/マリオ・スペッツィ/扶桑社ミステリー(2007.2.28発行)

2作連続で親と子との愛憎を綴ったミステリ 子供を大人の争いのはけ口にしたら--- 主人公は、イタリア・フィレンツェの辣腕新聞記者ながら重いアルコール依存症のマルコ・ランディ 物語は同じ手口と思われる二人目の40歳前後の女性の殺害現場から始まる。 名詞止が多く、ちょっと読みにくいところを我慢すれば、引き込まれていきます。 本文から「子供は一人前の人間ではない。大人の所有物で、大人は、子供を思うように...
ラブ(ロマンス)サスペンス

遺された庭の秘密(上)(下)/バーバラ・デリンスキー/扶桑社ロマンス(2006.12.30発行)

親と子の愛情を綴ったミステリ 涙なしには読めないけれど、心が温まるストリー 物語はケイシーが著名な心理学者コニー・アンガーの追悼式に出たところから始まる。誰も知らないはずだが、彼はケイシーの父親だった。式場で弁護士が彼女に声をかけた--- 本文から抜粋 「両親は子供に対して驚くべき力を持っているのだ。子供たちがどれだけ成長しようと、どれだけ離れたところに住んでいようとそれは変わらない。子供たちはそ...
殺し屋(殺しのライセンスを持つ者)・スパイもの

ゴーストライター/ロバート・ハリス/講談社文庫(2009.9.15発行)

本の裏表紙に「実際に英国首相と昵懇だった著者が描く謀略スリラー」とあってますます怖くなる物語 代理人のニックから破格の価格で元首相アダム・ラングのゴーストライターを引き受けないかとの依頼が来た。 回顧録執筆を手伝っていた前任者・補佐官のマカラは、フェリーに乗った後行方不明となり、翌日浜辺に死体となって打ち上げられていた。 仕事を引き受け調査をするうちに----- 2009年9月15日講談社文庫より...
冒険アクションもの

黒のトイフェル(上)(下)/フランク・シェッツィング/ハヤカワ文庫(2009.2.15発行)

この物語の主人公たちに会いたくて、毎朝本を開くのが楽しみになって、ゆっくりと少しずつ読んだミステリ たちまちのうちに引き込まれてしまう物語 お勧めです。 『深海のYrr(イール)』(2004年刊行)で衝撃を与えたフランク・シェッツィングのデビュー作品(1995年日本での刊行は2009年) 舞台は13世紀のケルン  「歴史冒険サスペンス」と本の後ろ書きに 2009年2月15日ハヤカワ文庫より発行 『...
2010年版(早川書房)

解雇手当/ドゥエイン・スウィアジンスキー/ハヤカワ・ミステリ文庫(2009.6.15発行)

「彼の名はポール・ルイス-----そして彼は、おのれの余命が七分しかないことを知らなかった。」という書き出しで、はちゃめちゃな物語はスタートとする。 訳者あとがきで「ぶっとんだ、途方もない作品」と本書を一言で表現 全くその通り。まるでコミックと思ったら、作家はコミックの制作に関わっている方でした。 映画化も予定されているそうです。 ☆ミステリが読みたい2010年版(早川書房)第19位 2009年6...
ノワールもの

ロード・キル/ジャック・ケッチャム/扶桑社ミステリ(1996.6.30発行)

殺人願望を持つバーテンダーのウェイン・ロックが殺害現場を目撃したとき---- 作家ジャック・ケッチャムについては 「鬼畜系"として知られるホラー作家」 「過激さと猟奇性では並ぶ者がいないと言われるアメリカの作家」等々紹介されています。 解説には「異常心理をテーマにした猟奇連続殺人ものミステリ」とあります。 1994年発表の第9作目(短編を入れて)の作品 今読むと、そんなに驚かない内容になっていると...
18世紀のパリ ニコラ・ル・フロック警視シリーズ

鉛を呑まされた男/ジャン・フランソワ・パロ/ランダムハウス講談社(2009.8.10発行)

『ニコラ・ル・フロック警視の事件』シリーズの第2作 舞台は1761年(18世紀)のルイ15世治下のフランス・パリ 新作オペラをルイ15世の王女アデライードが観劇する特別興行の客席の監視を命じられたニコルは---- 18世紀のヨーロッパでは自殺は大罪で、市内を引き回し財産まで没収するとのこと。自殺を禁止する宗教とも相まって現在でも自殺が少ないのですね。 なお、一人の人間をいろいろな名前で表現していて...
女性私立探偵もの

砂漠のゲシュペンスト(上)(下)/フランク・シェッツィング/ハヤカワ文庫(2009.8.15発行)

『深海のYrr(イール)』(2004年刊行)で日本ミステリ界に衝撃を与えたフランク・シェッツィングが1997年に発表した・作家として第3作目が本書 『深海のYrr(イール)』は ☆2008年文庫翻訳ミステリーベスト10(講談社文庫)第3位 ☆ミステリが読みたい2009年版 ベスト・ミステリ2008(早川書房)第5位 ☆2008年週刊文春ミステリベスト10(海外)第9位 ☆このミステリーがすごい!2...
2009年

グラーグ57(上)(下)/トム・ロブ スミス/新潮文庫(2009.9.1発行)

衝撃の作品『チャイルド44』から1年 待望の続編が発行されました。 『チャイルド44』は、 ☆このミステリーがすごい!2009年版(2008年)ベスト20宝島社第1位 ☆2008年週刊文春ミステリベスト10(海外)第2位 ☆2008年文庫翻訳ミステリーベスト10(講談社文庫)第2位 ☆闘うベストテン2008(ミステリチャンネル)海外ミステリ第3位 ☆ミステリが読みたい2009年版 ベスト・ミステ...
イギリス・ヨークシャーの主席警部アラン・バンクス シリ-ズ

エミリーの不在(上)(下)/ピーター・ロビンスン/講談社文庫(2006.6.15発行)

アラン・バンクス警部を主人公とするシリーズ11作目 この本を読んでエントリーしたはずなのに検索しても本サイトから出てこなかったため、もう一度読んだ作品 読んでよかった!! 娘とのパリ週末旅行を控えたバンクスを待っていたのは、天敵ともいえる警察本部長ジミー・リドルからの「頼みがある」という電話だった---- 彼を信頼する警視からバンクスに諭す場面から 「きみが規則どおりにやるわけないよ。ーーー規則ど...