海外ミステリの本棚

海外ミステリの本棚では、翻訳されたミステリー最新刊を中心にベストセラーも含め実際に読んだ感想・書評 カテゴリー/おすすめを紹介。 独自のジャンル分けや各種ベストテンランキング該当かなども掲載しています。読書頻度は1週間に1,2冊ですが、10年で1000冊を超えました。最新のミステリ情報をこちらからどうぞ。

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赤い霧/ポール アルテ/ハヤカワ・ポケット・ミステリ

   

2004年週刊文春ミステリベストテン第10位
舞台は19世紀末のイギリスのブラックフィールドという村 新聞記者のシドニー・マイルズを名乗る男が十年ぶりにこの村で10年前に起こった密室殺人事件を調べるために帰ってきた。
密室の謎解きの大好きな人や『ホ・・・』と『ワ・・・』まで登場するので、英国ミステリーのファンには見逃せない物語です。個人的には、密室の謎解きものにはあまり興味がないので、評価が低くなりました。技巧的に過ぎるところもあるように思います。
ポール・アルテは、1955年フランスのアルザス地方に生まれ 1987年度コニャック・ミステリ大賞を『第四の扉―ツイスト博士シリーズ』で受賞し、実質的な作家デビュー
フランスのディクスン・カーと称される作家で、古典的な本格なミステリーを書き続けている
本書は、1988年度フランスの冒険小説大賞受賞作品。日本では3作目の紹介作品となるが、作者にとっては第2作目の作品  このミステリーがすごい!2005年度(宝島社)でも第11位
なお、日本での2作目の紹介作品は『死が招く―ツイスト博士シリーズ』です
2004年10月15日早川書房より発行

 - 2004年, 2005年版 (2004年), 歴史ミステリもの, 評価: ☆☆☆